« 2012年2月 | トップページ | 2012年5月 »

2012/03/31

RFID World Watcher Monthly February 2012

今月号の特集はNFC & Smart WORLD 2012。最近はRFID JournalでもNFC関連の記事が多くなってきたので事例紹介のレイアウトを少し変えることを考えている。今月はそのほかにもGen2関係の事例が多く、アクティブ、HFの事例は少なめ。

RFID World Watcher Monthly February 2012 (PDF形式、475KB)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/03/08

NFC & Smart WORLD 2012

3月6日から9日まで東京ビッグサイトで開催中のNFC & Smart WORLD 2012に出かけてきた。期末の慌しい時期だと思うのだが会場はかなりの混雑。会場はリテールテックJAPANやSecurity Showとの共催で、NFC & Smart WORLD 2012エリア自体はかなり狭かったのだが、実際にはリテールにせよセキュリティにせよRFIDやICカードを使った事例が多数。しかもタブレットやスマートフォンと組み合わせた事例が多く、このジャンルへの関心の強さが伺われた。一方で意外だったのがNFC機能が標準搭載されるWindows 8を使った事例をほとんど見かけなかったこと。Consumer Preview版が出たので、もうちょっと何かあってもいいかと思っていたのだが。

【セミナー】

今回見ることができたのはホール内開催の30分セミナー2本。ある意味好対照な内容で非常に興味深かった。

〔おサイフケータイの現状と今後/フェリカネットワークス〕

おサイフケータイの現状を手際よく説明したもの。現在携帯のNFC機能を決済用に利用した事例はNFC Timesによると世界で181個あるが、日本以外の国ではすべてトライアル止まりで実用化されたものは一つも無い。このため、海外勢は日本でおサイフケータイが成功した理由を学びたいと本気で考えるようになったという手ごたえを感じていると。ただ、キャリアが主導しての標準化がやりやすかった日本と違い、欧米ではキャリアも端末事業者も多く、それらを束ねていくのは大変だと。個人的にはこの壁を破る可能性が一番あるのはiPhoneだと考えているけど、さてどうなることか。

その他NFCとフェリカとの関係だとか今後のロードマップだとかは既出のものが多かったが現状をよく整理できていたと思う。2013年ごりにdocomoからフェリカとNFCの両方のアプリをサポートする「フェリカプラス」対応機が出るというのは今回知ったので楽しみ。

Dsc_0231

〔GS1モバイル/流通システム開発センター〕

あまりNFCとは関係が無い、リテール系の発表だったのだが、GS1でリテールB2C向けのソリューション標準化を行っているというお話。モバイルサイトを使ったトレーサビリティーや表品情報提供、クーポンの発行などは日本は個別企業が対応しているが、欧米では多対多の企業間で利用するために標準化をコード・自動認識技術・メッセージ・業務プロセスについて行っているとのこと。作業メンバーにはWal-Martやメトロ、クラフトフーズ、ネスレ、ジョンソン&ジョンソンなどどこかの業界で馴染みのある名前が並んでいるのだが、GS1での活動だしある意味当然か。標準化作業では当初日本企業のノウハウが期待されていたが積極的な参加が見られなかったので見切りを付けられたと残念そうだったが、個人的にはこの面子の中に日本のスーパーなり食品メーカーなりが入っても全然旨みが無いのでやむをえないと思う。中国やASEANの企業が噛んでいるなら別だけどね。

【展示】

〔アパレル小売店向けソリューション(東芝テック)〕
先日IT'S internationalに導入されたソリューションをデモ用に展示していた。棚卸部分はタブレットを使うなどその後の技術の進歩を踏まえて改善したが、POS部分はほぼ同じものとのこと。かなり洗練されたアプリケーションだなという印象。

〔NFCリーダー搭載業務用Androidタブレット(パナソニック)〕
パナソニックシステムネットワークスが7インチと10.1インチの業務用タブレットを出展していた(関連記事: パナソニック、Android 3.2搭載の企業向け堅牢タブレット「JT-H580VT」「JT-H581VT」(ITmedia))。いずれもいかにも業務用という無骨な外観がいい感じで、ToughBookでこの分野の経験を積んだパナソニックらしい。リーダーはNFCIP-2(ISO-21841)準拠なのでFelicaのほかにType A・Type Bを読めるが通常のHFタグを読むことはできない。お値段は7インチモデルで5万~6万円、ロットがまとまれば大幅値引き可能ということ。どこかで小売しないかな(笑)

〔IPCS bluetooth RTLSシステム (9solutions)〕
Bluetooth Low Energy(Bluetooth 4.0)を利用したRTLSシステム。タグの読み取り距離は20~30mで、ボタン電池で電池寿命は5年間。リーダーは各部屋に配置しメッシュネットワークで相互通信するのでコンセントさえあればネットワーク配線不要。位置測定は三点測量ではなくリーダーとの近接を利用するので「どの部屋に存在するか」ぐらいの精度になる。
単純にRTLSとして見れば導入工数が低く価格も手ごろなシステムということになるが、このソリューションの意義は何といってもbluetoothを使っていることだと思う。NFCの例でも分かるように、携帯電話でタグを読めるということはものすごいビジネスチャンス。タグの検知というだけならWiFiも条件を満たすけど、タグと携帯の間で通信をしようとなるとやっぱりbluetoothになるだろう。今後どのように進化していくか、とても楽しみ。

Dsc_0232

〔RFID/NFC Real Touch Shop〕
八重洲に1月にオープンしたRFID/NFC Real Touch Shop、予想以上に反響があり、しかもその場で買って帰る人がとても多いとのこと。日本のRFIDシーンにちょっと自信を持てる話。NFCは携帯との絡みで使う人はこれからどんどん増えていくだろうけど、システムを(簡単なものであっても、プライベートなものであっても)作った経験のある人が増えることはきっとビジネスの拡大に繋がるはず。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年2月 | トップページ | 2012年5月 »