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2011/05/22

RFID World Watcher Monthly April 2011

今回はRFID Journal LIVE!とRFIDソリューションEXPOに関する記事が中心。特集記事はエントリからそれほど手を加えていないが、ニュースについては地味ながらも面白い製品が紹介されていてお役に立てる内容になったかと思う.

RFID World Watcher Monthly April 2011 (PDF形式、228KB)

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2011/05/14

RFIDソリューションEXPO 2011

今年も5月13日にRFIDソリューションEXPOに出かけてきた(参照: RFIDソリューションEXPO 2010)。会場についてみるとあまりに混雑しているので驚く。ビッグサイトの展示会で男子トイレに行列が出来ているのなんて初めて見た。クラウドやスマートフォンなどのホットなトピックとの共催だったからだろう。RFIDソリューションEXPO自体は講演・展示共に去年よりやや小粒。大手企業の参加が減ったという印象を受けた。

【講演】

RFIDソリューションEXPOとしての講演は2本。事例講演とRFID動向講演がそれぞれ1時間ずつ。大きな講堂がかなり埋まる(おそらく数百人)盛況だったのだが、個人的には不満の残る内容だった。特にRFID動向講演は5年以上前の実証実験と最新の事例をごっちゃに紹介していて、現在RFID業界が取り組むべき課題についてマーケットの視点でも技術の視点でも絞り込めていない。海外の動向を踏まえれば総花的な紹介はもう求められていない段階になっていると思うのだが。

【スマートフォン対応】

今年の展示で一番目を引いたのはスマートフォンを使った展示だった。このアプローチには2つあり、一つがAndroidがサポートしたNFC機能を活用し、NFCタグを利用してAndroid端末(Nexus Sとか)で読み取りを行わせるもの。もう一つがリーダーをBluetooth対応としてスマートフォンに接続させ、従来のハンディリーダでの処理をスマートフォンの側で行わせるもの。

NFCタグとNexus Sを組み合わせたソリューションで面白かったのは、旭テクネイオンが出展していたシステム。試験管に入れた検体の管理にNFCタグを用いるもので、ガラス瓶とプラスチックのミニ試験管の二重構造にし、その間にNFCタグを挿入していた(写真で説明できないのが残念)。

Bluetooth対応のUHFリーダーは何社かが出展していた。おおむね10万円程度の値段で、朝から夕方まで運用が可能な動作時間というのが共通の仕様。特に目を引いた製品はCEYON Technologyが出品していたSKY900BLUという製品。88mm×63mm×9mm、75gというスペックは首掛けの社員証とほとんど変わらない。現場の作業者はどのみちスマホを持つとすれば、このサイズのリーダーを追加するだけでRFIDの読み書きが出来るということになり、新たな利用シーンを考えることが出来るかもしれない。

【金属対応UHFタグ】

UHFの金属タグもさまざまなタイプの製品が出荷されていた。去年も出展していた日油は超小型金属対応Gen2タグTAGATの最新ラインを出荷。Tego社の大容量チップを用いた航空機部品用の製品ライン900G・1089Gがラインナップされていた。最初から航空機部品をターゲットとしていたとのことなので、本丸に対応した製品が出てきたのはめでたいこと。

薄型という点では、大日本印刷が0.5mm厚でラベルプリンターへの直接印字ができるという製品を出展していたのが目を引いた。読み取り距離は最大13mmとのことでほとんど接触読み取りになるが、上に述べたようなハンディタイプのリーダーで読み取るのであればこの距離でも充分でバーコードよりも優位なソリューションは多数あるだろう。

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そして、個人的に一番インパクトがあったのがプロビデント社が出展していたメタルアタッチ。まずは写真を見てもらいたい。

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この手があったかー。ラベルのタグ部を浮かせるというアイデアはすでに多くの製品で実現されているが、こういうシンプルな方法で実現できるとは。頼りなげに見えるが糊が強力でラベル表面もコーティングしてあるため屋外利用に耐えるとのこと。建設資材の管理などにとても有効そうだ。

【その他いろいろ】

新日本電波吸収体が透明な電波吸収パネルを出展。従来も乱反射タイプであれば透明なパネル・シートはあったのだが、これだけタグ・リーダーの感度が上がってくると乱反射が他のリーダーに妙な影響を与えかねない。選択肢が増えるのは助かる。

日立ハイテクは光るICタグを展示していた。昨年はクレスコ・ID・システムズが同様のシステムを出展していたが、日立ハイテクの製品はLFとのこと。日本でRFIDが現場に受け入れられる切り口の一つが動作の可視化だと個人的には思っているので、複数の製品が出てきて「光るタグ」という製品コンセプトが広まることは非常に重要なことだと思う。

富士エレクトロニクスはFRAMメモリを持つGen2チップを用いたセンサータグを出展。この分野で先行するPowerTMPに比べて通信、特に書き込み早いという特徴を持つ。FRAMメモリをうまく使えばもっと面白いことも出来るんじゃないかな。例えば、電子機器に組み込んでファームの設定を物流センターの出荷ラインで書き換えてしまうとか。

DOWAエレクトロニクスはフレキソ印刷を用いたUHFタグアンテナの事例を多数展示していた。先日のエントリ(インレイ不要のスマートラベル製造プロセス)で書いた凸版印刷や大日本印刷の事例はどちらも同社の技術を使っているとのことで、ラベルだけではなくダンボールへの直接印刷のサンプルも展示。特に面白いと思ったのは、チップを埋め込んでタグにするのではなく他のタグのブースターアンテナとして利用させるという利用法。いろいろ面白い使い方ができそうだ。

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