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2010/05/31

twilog始めました

左に表示されている通り最近twitterでもRFID情報を発信している。しばらくつぶやいてみてエントリを起こすほどではないけれど流れていってしまうにはちと惜しいというネタが多いことに気付いたので、twilogを使って過去のつぶやきを表示できるようにした。下記のリンクからRFID関連の過去のつぶやき(ハッシュタグ#RFIDが付いている)を見ることができる。

http://twilog.org/koi884/hashtags-RFID

今後は毎日1つぐらいはRFIDについてつぶやくことが目標。

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2010/05/22

RFID World Watcher Monthly April 2010

今月は連休や出張のため投稿が遅れてしまったので、フライングながら(5月開催の)RIDEXのレポートを特集として入れた(とはいえBlogのエントリとほぼ同じ内容だが…)。前回予告していたRFID Journal LIVE!は特筆すべきネタが無かったので特集としてはパス。

RFID World Watcher Monthly April 2010 (PDF形式、176KB)

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2010/05/15

RFIDソリューションEXPO 2010

5月12日~14日にビッグサイトで開催されたRFIDソリューションEXPO(RIDEX)に参加してきた。今回は同時開催の物流ITソリューションフェア寄りの展示が目立ち、RFID要素技術のベンダーはあまり派手な展示をしていなかった印象があるが、地に足をつけた実事例に取り組むという観点からすれば前進なのかもしれない。実際にそのような要素を展示していたベンダーも多かったし、同時開催のクラウドコンピューティングEXPOや組込みシステム開発技術展にもRFIDと連動したソリューションを展示しているベンダーが多数存在した。

以下会場で気になった製品のメモ:

【スマートシェルフ用フラットアンテナ(クレスコ・ID・システムズ)】
表面に無数の切込みを入れるという特殊なアンテナパターンを採用することで、ループアンテナでは実現できない無指向性・積層読み取り能力を低コストで実現できるという製品。スマートシェルフ案件でコンペまで持ち込めた場合には競合製品に比べて圧倒的に安いため必ず勝てていると。HF製品のため聞いた事例は図書関連や宝飾品、医薬品が多かったのだが、「光るタグ」によるスマートロッカーの事例が非常に面白かった。信号を受けて光るタグというのはアクティブタグの世界では別に珍しくも無いのだが、この事例ではタグはパッシブタグ。タグに非接触給電を行って発光させているのだ。このアイデアはいろいろな応用ができそう。

【超小型金属対応Gen2タグ(日油)】
Omni-IDが登場して以来多くの会社が取り組んでいるスペーサーに依存しない小型の金属対応Gen2タグだが、日油が特殊低誘電性材料を採用して小型化したという金属対応Gen2タグのシリーズTAGATを出展していた。その中で最小寸法の製品TAGAT 81の外寸は9×9×3.5mm。チップにNXP UCODE G2XMを採用しており、金属貼付時の読み取り距離は1mとのこと。いよいよここまで小さくなったかと感心する。

【空気ケースタグ(アートウェルド)】
こちらは熱可塑性のチューブの中に空気ごとインレットを封入することで作成したヘビーデューティータグ。見た目はややプリミティブだが、ハンマーで叩く、車両で踏みつけるなどに対しては充分な強度を持っているとのこと。但し原理上刃物で切る、針で突くなどには弱い。取り付けはどのように行うかというと、結束バンドでの吊り下げや巻き付けて両端を鋲でロックなど。原始的に見えるが実際にはこのように運用している現場は多い。Alien Squiggleを封入したものが標準製品だそうだが、任意のインレットを提供しての加工にも小ロットから対応できるとのこと。

【RFID対応スイッチ(正興電機)】
ここでいうスイッチとは物理的な開閉器。工場で使うようなヘビーデューティーのモデルで、トグル式とロータリー式に対応している。現在選択しているスイッチの状態を外部からハンドヘルドリーダーで読み取れるという製品。利用しているのはミューチップで、選択可能な状態のそれぞれにタグを取り付けているとのこと。「使わないタグにカバーをかけているのですか」と聞いたら「そんな設計をしたら読めませんよ」と笑われてしまった。設備の状態管理には確かに便利そう。

【UHF帯RFIDインテリジェントリーダ・ライタ(TOPPAN FORMS)】
176×135×75mm・450gのケース中にGen2リーダ・ライタ、半角16桁2行表示のLCD、モード選択用スイッチ(4連)、LinuxライクOSおよび各種I/F(CFカード、シリアル、イーサネット)を搭載した製品。イーサネット接続が可能な小型固定リーダーは既に多数存在するが、この製品は本体にPC機能を組み込んでいるため、telnetやftp・httpといった一般のアプリケーション開発者に親和性の高いプロトコルで上位システムとの連携を行うことが出来るし、LCDと選択スイッチにより限定的ながらユーザインタフェースを提供することも可能。RF出力が10mAであるためかざして使う運用が前提となる。OKカーネルやRFIDライブラリの各種リソースと本体・サンプルタグを組み合わせた開発キットが280,000円、本体標準価格は168,000円。

【携帯電話用SDIOマルチリーダライタ(NEC・KDDI)】
 NECが昨年のRFIDソリューションEXPOに出展していたマルチリーダライタ(エントリ「RFIDソリューションEXPO 2009」)を組み込んだ携帯電話を出展していた。正確に言うとマルチリーダライタモジュールはSDIOカードになっていてアンテナ部分が本体から突き出している。これが搭載される携帯電話はイメージしていたよりかなり小さく、僕が普段持ち歩いているアドエスとほぼ同じサイズ。法人契約専用ながらクラウドサービスで利用できるよう小ロットでの納品にも積極的に対応していきたいとのこと。

【ZigBee RF4CE】
こちらはどちらかと言うとお隣の組込みシステム開発技術展なのだが、ZigBee関連のチップの出展がかなり目立った。展示を見てみるとリモコン用のプロファイルRF4CEの利用を前提としているものが多い。プロファイルが標準化されることで市場が広がったのだろうか。先日WiFiの低消費電力化について書いたが(エントリ「超低消費電力WiFiモジュールGainSpan GS1010」)、ZigBeeの方も負けてはいないようだ。こんな風にプロファイルが揃ってくるとIEEE 802.15.4のMAC層の上に独自のネットワーク層を乗せるアプリケーションも徐々に廃れていくんだろうか。

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2010/05/10

超低消費電力WiFiモジュールGainSpan GS1010

ここしばらくはRFID関係のメルマガなどを見ても面白い技術的なニュースが全然流れて来ず、この分野では技術的なブレイクスルーはもう起きないのかなと寂しく思っていたのだが、久しぶりに面白い製品を見つけた。

それはアルプス電気が発表した超低消費電力のWiFiモジュール・UGFZ1シリーズ(プレスリリース: 低消費電力 W-LANオールインワンモジュール「UGFZ1シリーズ」を開発)。まず驚いたのが消費電力で、スタンバイ時に5μAというのは制御用のプロセッサまで内蔵していることを考えるとZigBeeと大して変わらない。通信時最大消費電力が140mAというのはやや高いが、ZigBeeより通信速度が高いことを考えれば実質的な消費電力(つまり通信時間をかけた値)はZigBeeより低くなることも充分考えられる。それでいて通信距離は屋外で200~300mと充分な距離であり、また、センサーネットワークの悩みの種である暗号化にも対応しWPA2/AESのような「本物の」セキュリティプロトコルを扱うことが可能だ。

上に書いたように本製品は制御用のプロセッサを内蔵しており、センサー側はUART、ADC、I2C、PWM、GPIOの各種ポート経由で値を読み書きするだけでよく、ネットワークスタックを触る必要は無い。プレスリリースには体重計などのヘルスケア機器のほか、RTLSタグへの応用の可能性が書かれている。もっともRTLSとして利用するためにはビーコンを頻繁に発する必要があり、超低消費電力の魅力はやや低下するだろうが…。

更に調べてみるとこのモジュールはGainSpan社のGS1011というチップを採用していることが分かった(ZDNet Japan: アルプス電気、新型Wi-Fiセンサ-ネットワークモジュールに、GainSpan社の低電力Wi-Fi半導体ソリューションを採用)。このチップは2年半前に開発されたものらしい。チップ単体ではスタンバイモードでの消費電力は1.8V動作時で2μAというから本当にZigBeeと遜色が無い。創業者によると当初はIEEE 802.15.4用のチップを開発しようとしていたそうだが、「ZigBeeやIEEE802.15.4は,世の中にまだインフラが広まっていない。つまり,対応チップを作っても,使える市場が限られる。一方で無線LANの場合,そこかしこにインフラが敷設されている。特に米国では,様々な場所に無線LANを利用できるエリア(いわゆるホットスポット)がある。この無線LANをインフラとして使えるセンサー・ネット用のチップを作れば,市場は大きいに違いないと考えた」と判断して方針を変えたとのこと(Tech-On: 「センサー・ネットは無線LANで」,Intel発のベンチャーが超低消費電力型チップを開発)。まったく同感と言う他は無い。

これだけ消費電力を下げることができれば既存のアクティブRFIDタグやスマートセンサーのほか、各種のホームオートメーション製品(リモコンだとか)、更には今までまったくネットワーク化の対象となっていなかった機材をスマート化することも可能だろう。なんせ、インフラはタダなのだ。家庭向けに面白いスマートセンサー製品が出てきて市場が活性化することを期待したい。

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