« RFID World Watcher Monthly Dec. 2009 | トップページ | American Apparel店舗内RFIDシステムの現状 »

2010/01/14

2009年RFID十大ニュース(RFID Journal版)

毎年このBlogではRFID Update誌の年度の十大ニュースを取り上げてきたが(2008年RFID業界の主な出来事, 2007年RFID業界10大トレンド, 2006年RFID業界10大トレンド)、以前に書いたとおり(エントリ「RFID Update誌廃刊」を参照)去年の9月に同誌は廃刊になってしまった。そんなわけで2009年はエントリのネタにできる十大ニュースが無かったのだが、RFID Journalの社説でこのテーマを取り上げていた(The Top 10 Stories of 2009)ので簡単に触れておきたい。とはいえ、ニュースの少なかった2008年度より更に地味な年だったというのが実感で、記事自体も十大ニュースとして正面から取り上げるのではなく印象に残った記事を並べたという程度のものだった。

Texas Instruments Reorganizes RFID Business (1月)

テキサス・インスツルメンツ社が堅い商売ができているLF製品を除くRFID分野から撤退。

Sam's Club Provides Clarity on EPC RFID Plans (1月)

Sam's Clubが遅れていた個品タグ付けの条件を明確化。スケジュールの変更よりも、タグ未着用パレットに対する徴収額を2.5ドルから12セントという実費以下の額に引き下げたのが大きい。詳細はエントリ「Sam's Club Mandate続報(未着用パレットへの罰金の取り下げ)」を参照。

End Users Plan to Invest Strategically in RFID in 2009 (2月)

RFID Journal誌がユーザ企業100社を対象に行った調査では、多くの企業がRFID分野への投資を戦略的に継続すると回答。

Procter & Gamble Halts Tagging of Promotional Displays (2月)

P&G社がWal-Martへのプロモーション商品パレットのタグ付けを中断。サプライチェーンビジビリティの成功事例として喧伝されていたものだったので衝撃は大きかった。詳細はエントリ「プロモーションパレットビジビリティの挫折」を参照。

Charles Voegele Group Finds RFID Helps It Stay Competitive (4月)

スイスのアパレル小売Charles Voegele社がRFIDシステムを導入。規模としては大きくないのだが、このソリューションを元にアパレル向け統合サプライチェーンソリューションがマーケットに出てきたので、そちらを踏まえてのことだろうか。詳細はエントリ「統合サプライチェーンRFIDシステムMerchandise Visibility Solution」を参照。

Hong Kong Airport Says It Now Uses Only RFID Baggage Tags (5月)

香港国際空港が航空手荷物タグを完全にRFID化。2010年は航空手荷物分野でのRFID利用が本格的に始まるだろうか。

Airbus Issues RFID Requirements, Expands RFID Usage (7月)

こちらも昔から出る出るといわれていた航空部品のサプライチェーンで、Airbusがいよいよ利用を開始したというもの。詳細はエントリ「Airbusによる部品サプライチェーンRFID利用開始」を参照。

DOD Tests, Buys New ISO 18000-7 Tags From Four Companies (10月)

アメリカ国防総省が長く利用していたSavi社製の433MHzアクティブタグをISO標準 18000-7に切り替え、それに基づいて複数購買に切り替えた。Saviは現時点でこの動きに反対しているわけではなく、むしろ業界団体DASH7アライアンスを設立して積極的に拡販に打って出ている。DASH7の概要についてはエントリ「DASH7アライアンス(ISO 18000-7の普及団体)」を参照。

Motorola Embeds RFID Tags in Its Handheld Computers (11月)

モトローラ社が自社のハンドヘルド製品にRFIDタグを添付。個人的にはそれほど大きなニュースとも思えないが。

University Researchers Say RFID's Worth Is Proven When Deployed Enterprise-wide (11月)

大学の研究でRFIDを企業全体で導入した場合の価値が証明された。そりゃそうだよなぁ。

なお、Baird RFID Monthlyが取り上げた2009年の重要ニュースはConair社のコンシューマ向け製品への大規模タグ付け(エントリ「ConairのRFID戦略」を参照)、およびContainer Centralen社による園芸用台車のオープンループでのアセット管理(エントリ「オープンループでのリターナブルアセット管理(Container Centralen)」を参照)。個人的にはこちらのセンスに一票かな。

|

« RFID World Watcher Monthly Dec. 2009 | トップページ | American Apparel店舗内RFIDシステムの現状 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/163335/47295904

この記事へのトラックバック一覧です: 2009年RFID十大ニュース(RFID Journal版):

« RFID World Watcher Monthly Dec. 2009 | トップページ | American Apparel店舗内RFIDシステムの現状 »