VDC Research社によるRFID市場予測見直し
老舗の電子系市場調査会社VDC Research社がRFIDの市場規模予測を引き下げた、という記事がRFID Update誌に掲載された(VDC: RFID Growth to Slow Sharply, But No Contraction)。
同社によると、2009年の年間成長率は事前の予想である30.5パーセントから9.2パーセントに引き下げられた。2010年にもマーケットは充分に回復せず、年率20パーセント以上の安定した成長に復帰するのは2011年以降になる。これにより、2007年から2012年までの年平均成長率(CAGR)は32.7パーセントから23.2パーセントに低下することになる。
分野別に見た場合、アクセス管理やIT資産管理は比較的堅調であると予想される。一方で、自動車業界では大きく需要が落ち込み、医薬品分野でも2次元バーコードとの競合が激しくなり普及が遅れると考えられる。医薬品や製造業は多くのRFIDベンダが主要ドメインとして注力している分野であるため、成長率の低下は合併・買収などによる業界再編を加速するだろうとしている。
また、RFIDベンダがこの環境を生き抜く方法として、見込み客に具体的に役に立つ情報を提供して関係を強化する、RFIDの機能や効果を誇張することを避ける、コアとなる技術への投資を続ける、顧客の既存の環境との接続性の高い製品を提供する、などの点を挙げた。
以前にRFID市場予測を紹介した時点からも経済環境の悪化が止まらない。現在のように不況の底が見えない状況では、RFIDがどうこうというより新規投資全体が冷え込んでしまうのは避けられないのだろう。
なお、VDC Research社による本件の情報は文書ではなくWebセミナーとして提供されている。43分とちょっと長いが録音したものを無料で視聴できるので興味のある方はどうぞ(What's Next: RFID Market Update, Trends and 2009 Outlook)。
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