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2008/06/21

SCAN & RFID China 2008

SCAN & RFID China 2008というイベントに参加してきた。2008年6月19日~21日に、広州市錦漢展覧中心(Guangzhou Jinhan Exhibition Center)で開催された展覧会だ。

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タイトルのとおり自動認識技術とRFIDが共同テーマになっている。コンファレンスはRFIDのセッションの方が多かったのだが、ブースの数はバーコードのみ : RFID = 2 : 1ぐらい。絶対的な展示エリアの広さはバーコードブースも含め日本のRFID系展示会とほぼ同じくらいではないかと思う。展示は3日間の開催だが、コンファレンスがあるのは初日だけ。2日目の朝は時間が早かったせいもあるのだろうがかなりがらんとした印象だった。

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全体の印象として、展示者・参加者共にあまり意識が高くないと感じた。具体的には、お互いが具体的にソリューションを持って集まっているのではなく、展示者はソリューションではなくて製品を持ってきてみました、参加者は課題の解決ではなくRFIDの一般的な知識を求めて来ている、という印象。僕が最初に参加した4年前、2004年のRFID Journal LIVE!を思い出した。

非常にドメスティックな展示会で、中華圏以外からのRFIDベンダはオムロン(ブースは出さずコンファレンスにスピーカーとして参加)・Avery Dennisonのみ。バーコード関連製品をリコーが出展していたが、オムロンと共に中国人スタッフだけが出ていたので、どうやら会場に日本人は僕だけだったようだ。欧米系・インド系の出席者は若干ながらいたのだが…。これに関連して、展示側でも英語を話せるスタッフの数は少ない。ある程度の規模のブース(展示スタッフ4~5人)でも、英語で応対しているのはだいたい一人で、その人の英語のレベルも相当ブロークン。まぁ僕も他人様のことを言えたものではないのだが、何となく中国人エンジニアというと英語ベラベラという印象があったので。

ブースの中で印象に残ったベンダをいくつか。

  • 中国最大のRFIDメディアの一つ、RFID世界網(RFID World)のセールス担当者と知り合いになれた。記事を時々読んでいて昨年の中国十大RFIDニュースはとても参考になったと言ったらとても喜んでくれ、今年の8月に中国RFID業界イエローページができるのでそれを送ってくれると。楽しみ。
  • RFID系の出展者の中で飛びぬけてセンスがありインパクトの強い展示をしていたのはAvanti。香港を拠点とするRFIDソリューションプロバイダで、物流系のソリューションが主な商品で展示場にも小さいながらソーターを持ち込んでいた。日本で5月に行われたRFIDソリューションエキスポにも出展したとのこと。実際展示のレベルは会場の中で飛び抜けていて、このブースの前だけ黒山の人だかり。これだけの展示ができるベンダは実は日本でも少ないのでは。
  • 上に書いたようにメーカー系の展示にはあまり面白いものは無かったのだが、その中で頭一つ抜けていたのがBiztagという会社。金属タグを展示していてそれが目に留まったのだが、他にも防水タグやDVD用のタグなど、顧客との間で揉まれて完成度が上がったんだろうな、というものが多く展示されていた。残念ながら現在の主力製品は先の金属タグも含めてみなHFで、UHFはとりあえず作ってみましたという程度のものしか出ていなかったのだが、これだけの開発力のある会社であればすぐに面白い製品を出してくるだろうと思う。

コンファレンスのセッションは4件参加できた。それぞれの感想は以下のとおり。

The Role of Association in the RFID Marketplace (IEEE, Emily Sopensky)

 このセッションは英語だったので楽ちんだった。IEEEおよびRFIDbaのマネージャーの発表で、企業にとって情報収集やパートナーの発見などで業界団体がどのように役に立つかということを説明していた。面白いなと思ったのは顧客の教育というもので、発表者がTI時代に同じような教育を案件ごとにゼロからやってると切りが無いので業界団体で啓蒙を行い知識の底上げを図ったという話をしていた。

RFID Market Trend and OMRON RFID Adoption Case (OMRON, 熊智勇)

 このセッションから中国語。英語のスケジュールが入っていたので同時通訳でもつくのかと思っていたらそういうのは無く完全に中国語での進行だった。僕は中国語のヒアリングは全くできないのだが、プレゼン資料に出てくるようなフレーズでの中国語は単純なので、資料を目で追っていればなんとなく意味は取れるものだ。OMRONの人による発表で、RFIDの現在の動向からOMRONの紹介、持っている技術の説明などで、ゲートリーダーの移動方向感知機能といった先端技術についてもちゃんと説明していた。ただ、上に書いたようにそれでもやや総花的で、おそらくOMRONは日本ではこういうプレゼンはRFIDの展示会ではしないのではないか、と思った。

RFID - New Commercial Impetus for Enterprise (Avery Dennison, 余頌源)

Marks & SpencerによるRFIDの導入事例を広範に扱ったプレゼン。同社のRFID導入というと衣料品という頭があったのだが、実際には食料品なども含めいろんな分野でトライアルや導入を行っている様子。さすがに中国語のプレゼンだと意図を取れない部分もあったので、今後時間をとって調べてみたい。

The New Type of RFID Chip Technology - X-RFID (四川 Kiloway, Zezhong Peng)

Kilowayは中国のIC製造メーカー。新しいIC製造プロセスにより、データの改ざんを防ぐことができ50年以上もデータを保持できるというRFIDチップの開発に成功した、とのこと。ただ、量産時の単価や量産開始時期には触れず、また用途についても総花的なものしか提示できなかったのが惜しい。ちなみにISO 15693準拠。

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2008/06/17

RTLS価格破壊(Goliath Solutions)

RFID Update誌に非常に低価格なRTLSシステムのちょっと面白い記事が掲載された(Goliath Offers an RTLS Solution Priced for David)。このシステムを開発したGoliath Solutions社は店頭にプロモーション器材が搬出されているかを感知するというシステムを作っている会社で、大手ドラッグストアチェーンWalgreenの5千以上の店舗に該当システムを納入した、というニュースが2005年末に話題になった(RFID Update: Walgreens Deal Spells Promotions-Tracking BoonRFID Journal: Walgreen to Use Tagged Displays、フォローアップ記事 RFID Update: Goliath Unlocks Retail Secrets with RFID)。アメリカの大手小売業では、一つのパレットの上に特売商品とPOP・飾り付けをまとめたプロモーション台をメーカーから直接受け取るのだが、これが意図した時期・場所に展示されないために巨額の販売機会の損失が発生している。この問題を解決するためのシステムとして、例えばWal-MartとP&Gは汎用のGen2インフラを使ってバックヤードから売り場への移動をチェックしているが、Goliath社は専用のタグとリーダーを用いたRTLSソリューションを提供している。

今回、Goliath Solutions社は、このRTLSソリューションを外部に提供すると発表した。利用する技術はUHF帯のセミアクティブ、一つのリーダーには16個までのアンテナが取り付けられ、という平凡なものなのだが、凄いのはその価格だ。タグの単価は2ドル、リーダーは500ドル以下でアンテナは送信受信がそれぞれ50ドルと30ドル。一般的なアクティブタグを用いたRTLSソリューションと比べて軽く一桁はコストが違う。もちろん能力的な限界はあり、記事には空間が広がっている店舗や倉庫用のソリューションであり、モノがぎっしり詰まっているような環境には向かない、という記述がある。おそらく同時読み取りタグ数や高速移動への追従などでも高価な製品には及ばないのだろう。だが、これで充分、という用途はあるはずだ、というか同社はニーズの存在を既に証明している。

Goliath Solutions社はこの製品を直接販売するのではなく、他のSIベンダに技術を提供するのだという。「これによって従来はRTLSが高価すぎて導入できなかった分野全体に利用が広がるだろう」とコメントしていて、その心意気に共感するしこの見通しはおそらく正しい。日本でもこれをライセンスしてきて中小企業へのソリューションを提供しようというSIベンダが出てこないだろうか。

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2008/06/11

RFID - A Guide to Radio Frequency Identification / V. Daniel Hunt他(著)

書評のエントリはちょっと間が空いてしまった。この1年ほどの間に面白そうなRFID本がいろいろ出版されているようなので、ある程度のペースでエントリを起こしていければと思う。

と言いつつ、今回はそれほどお勧めでも無い本を。タイトルから想像できる通りのRFIDの総合的な内容を解説する本で、2007年3月という新しめの出版日から最近の動向を踏まえた本かなと思って読み始めたのだが、参照文献の日付を見る限り2004年末時点の情報をベースにしている様子。それぞれの記事はそれなりにきちんと書けているのだが、コンセプトに基づいて記述を展開していくというよりは業界が当時気にしていたトピックについてコンセンサスを説明していくという内容なので、現時点ではニュース価値をほとんど失ってしまっている。

比較的薄い本で、200ページのうち本体部分は100ページで残りは用語解説やベンダーリストなどの資料集。資料集部分はRFID Journal作成のリストを基にしてるので以前に紹介したRFID in the Supply Chainよりはちゃんとした内容になってはいるが。ちょっと2004年頃の業界の雰囲気を思い出してみたい、という以外には現時点での価値はあまり無いのかも。ちなみにこの本の著者もRFID in the Supply Chainと同様にIT分野を手広く手がけているコンサルタントさん。この内容で2007年3月に出たということは、出版社にコネを持ってたか、担当の編集者を丸め込んだかしたんだろうなー。

ISBN: 0470107642 / $63.95

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2008/06/05

eyefortransport 10th North American Technology Forum 2008 (Day 2)

昨日のエントリに続いてeyefortransport 10th North American Technology Forum 2008の参加報告。今日は昨日よりセッションの数が少ない。

Shipper Presentation: Mobile & Multi-functional: Discover how to stay ahead of the trends in the global supply chain

Motorolaの運輸・物流ソリューション部門の人のプレゼン。同社が注力する物流会社向けのソリューションの以下の3分野の説明を行った。

  • 現在の企業ネットワークはケーブルの管理が大変なので、バックボーンからハンドヘルド端末まですべての企業ネットワークインフラをワイヤレスにする。
  • MotoloraのRFIDビジネス全体の取り組み。ソリューションとしてはぱっと見特殊なものはない。
  • グリーン対応。グリーン技術を大幅に取り入れたECOMOTOという取り組みを行っている。

Panel Session: Global consolidation, collaboration and considerations

昨日も感じたのだが、パネルセッションはどうしても話題があちこちに飛んでしまうので自分が本当に興味を持っていて自分なりの疑問点がある分野でないとあまり有益でないと思う。

このパネルセッションはアメリカの企業が業容の拡大に伴って海外企業を買収したりパートナーシップを組んだり、という場合に注意すべき内容を議論したもので、国ごとに規制が違うとか、ビジネススタイルも違い無理に統一することは望ましくないとか、輸送の面では時間もかかるし状況の把握にも時間がかかるとか、ある意味当然の内容がほとんどだった。

Presentation: Service Parts Management - The Value of Integration

Caterpillar社の顧客向けパーツ管理。同社の部品は70万種類だが、部品の80パーセントは1ヶ月に1個しか売れない。2000年にパーツ管理システムを入れ、欠品率を上げずにセールスは50パーセント増えて在庫は33パーセント減った。Bill of Distribution(配送経路表)のコンセプトを導入している。

Panel Session - The Status of RFID: experiences from LSPs and transport companies looking at where we stand and how we deliver an ROI

僕がパネリストを勤めたセッション。他の参加者はPowerID、Intelleflex、Zebraとみんなベンダーだった。今後しばらくのRFIDの用途は、というあたりにコーディネーターは話を広げたかったらしいのだが、会場からの質問はみんな「100パーセント読めるのか」。個人的にはこれほどの愚問は無いと思うのだが(読み取り率は一義的にはビジネスプロセスに依存するのでハードウェアに依存するわけでは無いだろう)、アメリカのベンダーもこの質問に苦労しているのかと思うとちょっとしみじみ。

Presentation: Attracting the right assets

物流業界のIT人材の採用がテーマで、なかなか刺激的な内容だった。

プログラマ・SE・ITマネージャーとどの人材区分をとっても業界としての平均給与は業界比較の中位くらいなのだが、学部・大学院とも物流業界への就職を前提とした専攻がほとんど無い。

IT学生の物流分野への印象は以下のようなものである。

  • 給料は世間並みだが学校にいる間に触れる機会が無い
  • チャレンジしがいのある技術を持っていると思われていない
  • 古いレガシーシステムを使い続けており技術を磨く機会がない

IT学生に物流業界で働いてもらうためには、学生に業界の魅力を伝えるしか方法がない。その魅力というのは以下のようなものになる。

  • 現在物流業界は製造業で80/90年代に起きたようなITによる革新に直面しており、自分の仕事で業界地図を塗り替えられる可能性がある。
  • オフショアリングの対象になりにくい
  • 今後ITは物流の中核機能になり、ここでがんばれば一生のキャリアを作ることができる。

Presentation: The true value of visibility

Visibilityの正確さは結局データ精度に依存し、ビジネスプロセスの成熟度が上がればデータ精度も上がるということで、

  • メタデータの管理
  • データ構造の管理
  • マスターデータの管理
  • データ品質の管理
  • データの分析
  • 上記が適切に行われるためのガバナンス

をきちんとやることが重要、という内容だった。

スピーカーはこのカンファレンスに参加するためにインドから来たとのことで、いかにも技術者という感じの人。他のプレゼンテーターはなんだかんだいってプレゼン慣れしていたのだが、彼は少し話すごとにright?と合いの手を入れて正直聞き苦しかったり、正直慣れていないという印象。他のセッションではくだらないものも含めて質問が多々出ていたのだが、このセッションだけは質問がまったく出なくて、アメリカ人ってこのあたり正直なんだよなー。

Panel Session: Future Technology Trends for Transport & Logistics Providers

どのテクノロジーにどういう基準で投資すべきか、というセッション。こちらも目に付く技術とか、投資効率の図り方とか、経営層への説明とか、いろいろなトピックスに話が飛んだのでちょっとまとめきれない

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2008/06/04

eyefortransport 10th North American Technology Forum 2008 (Day 1)

シカゴで開催されているeyefortransport 10th North American Technology Forum 2008に参加している(3-4 June, 2008 at Chicago Embassy Suites Hotel)。このeyefortransport、たぶん向こうは僕の名前を覚えていないだろうが、修士論文の執筆のときにレポートの引用を許可してもらった恩のある会社。以前にエントリを立てたこともある。

このカンファレンスは名前のとおりRFIDのイベントではなく、運輸・物流に関係するIT技術全般ということでEDIやDWHのベンダも参加している。ITと関係ないマテハン技術は対象外のようだ。今回は縁あってパネリストとしての参加で、バッジが「SPEAKER」になっているのがちょっと面映い。日本のRFID事情が外に伝わらないということを嘆くのであれば、自分が率先して海外のメディアなりイベントなりで情報を発信していかなければな。

僕が参加するパネルは2日目なので今日はリスナーとしての参加。セッションの内容を簡単にまとめておきたい。

Opening Address:

進行を勤めるリサーチ会社AMR Reserchが、このカンファレンスでカバーするテクノロジーとその意義を10分弱でざっと解説した。議題の説明、ということで、このセッションで特に面白い内容が発表されたわけではない。

Presentation: Are Dashboards the New Visibility?

Dashboardとは、その名のとおり自動車のダッシュボードを意識したシステムで、主に企業の上級エグゼクティブを対象として企業状況の概要を一枚の画面で眺めることができるもの。

発表者のOdyssey Logistics社はSI企業のようで、最初はDashboardシステムがうまく作れない理由を

  • 企業レベルのビジョンが無い
  • データがサプライチェーン中にバラバラに存在する
  • データはタイムリーでなく、個別システム内で必須でないデータ項目はしばしば正しくない
  • システム開発時に本当の問題点を見つけられず部分改善の手を打ってしまう

とまとめるなど、なかなか面白いことを話すのかな、と思っていたら、後半は自社システムの細かな操作の解説に入り込んだ話になってしまい、いささかがっかり。

Panel Session: How to ensure that your IT dept is aligned with your company's Business/Corporate goals

現業部門とIT部門の担当者が参加したパネルセッション。テーマは「IT部門はビジネス部門のOrder TakerからPartnerになろうとしているが、ビジネスと協業する十分なスキルをもっていないので上手く行ってないのではないか」というもの。ちなみにGartnerによると、ビジネス部門の63パーセントがIT部門との協業に問題があるとしているそうだ。

パネルということであまりまとまらなかったのだが、悩みの内容は日本の企業とあまり変わらない。「IT部門は技術組織ではなくカスタマサービス組織で、扱っているサービスがたまたまテクノロジであるに過ぎない」「IT部門はシステムの成功にはマネジメントのコミットが必要というが、本当に何が必要か・何ができるのかがわからない状態でコミットのしようが無い。はじめの一歩はシステム部門に期待するのだが」といった内容は、日本で同じテーマのパネルディスカッションをやっても出てくるのではないか。僕はこの分野、プロジェクトマネジメントや要求開発の分野ではアメリカが標準知識体系の導入で先行しており急速に底上げが行われていると思っていたのだが、現場の悩みはそうは変わらないということを知ってほっとした。

その一方で「IT部門は毎年PMOとかITILとかのキーワードを追いかけ、内部的なメトリックを導入しているようだが、その結果が経営に見える形で出てきていない」というのは、ある意味アメリカ的なコメントではなかろうか。

余談として、説明の中でC-Levelという単語が頻出した。いわゆるCナントカO(CEOとかCIOとかCFOとか)を指す単語で、昔から存在しているようなのだが以前にはあまり目にすることが無かったように思う。最近流行っているのだろうか。また、戦略分析のツールとして、One Page Strategyというものを2社が挙げていた。自社の戦略をA4一枚の紙に書き出したものらしい。

Roadmap for Transportation Excellence: Caterpillar Logistics Services

Caterpillar Logistics社が自社の基幹システムを再開発した手順を振り返ったもの。発表された手順はプロジェクト憲章から始まる、現在のアメリカのプロジェクト開発手法に忠実なもので、個人的にはさほど目新しさは無かった。
面白いと思ったのは他社とのベンチマーキングの方法で、「売上高に対するIT支出の比率」「オンタイムデリバリーの比率」を縦軸横軸に取り、4正元を「Investors」「Strugling」「Bare Bones」「Leading」と分けて「Leading」をギャップ分析の対象にする、としていたこと。この分け方はキャッチーだと思った。

CASE STUDY: This step by step presentation will show you Barret Distribution's selection process and implementation for Tier 1 WMS

こちらは物流ベンダーが顧客に導入するシステムをSI業者と共同で開発するケースに対応するもの。同じく格別目新しい話は無かったのだが、アメリカならではと思ったのが、「ベンダとその既存顧客にインタビューできるのであれば、『100万ドルを機能改善のために使えるのであればどこを直しますか』と聞いて答えを比較すると良い」というもの。

PRESENTATION: "The Greening of IT"

今話題のグリーンITの話。企業がどのようにグリーンに貢献できるか、ということで、物理メディアではなくデータでの購入を、とか(物流企業のコンファレンスなのにいいのか(笑))リサイクルにITが貢献できる、とか、さまざまな話題までカバーしたのだが、メインはデータセンターでの消費電力の削減。並んだ対策は、仮想化、過剰なハードウェアの簡素化、新技術の導入、あとは細かな節電テクニックの積み重ねという、日本でもおなじみのものだった。

PANEL SESSION: The interwining of technology in archieving green supply chains: how can technology contribute in thitting environmental standards and reducing the carbon footprint of supply chains?

正直このあたりは時差ボケが激しく記録が飛ぶ。グリーンサプライチェーンについては、企業の社会的な責任はもちろんのこと、これだけ石油製品の価格が上がると経済的にも真正面から取り組まないと、という話。

CASE STUDY: Technology Strategy for a Global Distribution Supply Chain - the Journey at Caterpillar Logistics Services Inc

Caterpillar Logisticsが再び登場。同社のサービスパーツのサプライチェーンがテーマで、SAPのモジュールを使って実現していること、機能の実現には「現在使える機能を探す→買う→作る」という順番で対応していると。

EXCLUSIVE SHIPPER PANEL: A unique opportunity for the industry to hear their customers' requirements

ユーザ企業の担当者二人によるセッション。Pacific Sunwearというティーン向け小売業とAppleton Papersという製紙会社の人間が参加していたがPacific Sunwearの方の話が非常に面白かった。流行の回転が速い業種なのでVisibilityは非常に重要だが、一方で利幅が高いわけでもないのでコストとの兼ね合いもシビアであること。プロバイダーとのシステムのインテグレーションについては、プロバイダーにデータの保管を依頼するとトラブル時のトレースが難しくなるのでやはり自分でデータを持っておきたいということ、ビジネスは会社ごとに違うので、自分が成功したいのなら自分でシステムを考え、要求をまとめることが必要と考えていることなど、踏み込んだ発言が印象的だった。

SHIPPER PRESENTATION: How technology can create a competitive advantage to your Supply Chain

先のセッションのPacific Sunwearの人が続けて対応。内容もかなりかぶっており、パネルの方は不要だった気もする。

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