« ニューヨーク地下鉄でのPayPassトライアル開始 | トップページ | RFID Update »

2006/07/22

国ごとのRFID事例

イギリスの調査会社IDTechEx社は、世界最大とするRFID事例のデータベースRFID Knowledgebaseに登録された事例が2,000に達したと発表し、その分析レポートを発表した(2000 RFID Case Studies Reveal Surprises)。このデータベースに登録されているのは実用化事例で、ICカードなどを含む広義のRFIDの事例をカバーしている。1ページの割には面白いネタがいろいろ拾えるので目を通すことをお勧めする。ここでは僕が気になった国別の事例のシェアの変化(18ヶ月前との比較)についての記述を取り上げてみたい。

  • アメリカの事例が占める比率は20%から34%へと大幅に増加した。
  • 日本の事例の比率は事前には上昇すると予想されていたが実際には横ばいだった。
  • 韓国・中国はそれぞれ1%ずつシェアを上げた。両国のシェアを足すと日本とほぼ同じになる。
  • ヨーロッパ諸国はシェアを落とした。

アメリカはMandateの足踏みだとかいろいろ言われつつもやはり世界のRFID導入の中心であることがはっきりと分かる。ヨーロッパや日本についてはまぁそんなもんかなと思うが韓国や中国のシェアが上がっていたのはちょっと意外だった。この2ヶ国では欧米系のベンダーが表に出ることが多いため事例の公表も大掛かりに行なわれるが、日本では国内ベンダーが倉庫・工場にシステムを導入する事例が増えているのであまり目立たないという部分もあるのだろうか。香港やシンガポールを含むアジア全体のRFIDシーンを見渡す記事として、RFID Journal誌が最近特集記事を掲載した(RFID's Silk Road、要登録)。結構長めの記事なので、日経RFIDテクノロジ誌に邦訳が載るのを待つのが良いかもしれない。

アメリカのRFIDメディアに目を通していると、日本のRFID事例は内容が興味深い割には存在感が薄いと感じる。アメリカで勝負したいと考えているベンダーがいるなら、協力して業界全体としての海外への情報発信に力を尽くすことを考えてもよいのではないか。単に英語のプレスリリースを準備するだけではなく、業界団体としてのスポークスマンの設置なども考慮すべきだろう。なお、既にアメリカでRFID活動をされている方で日本のRFID事情の提供などを求められているのなら、Ubicomp+Shoppingの木實氏が運営するRFID in Japanをお勧めしたい。

|

« ニューヨーク地下鉄でのPayPassトライアル開始 | トップページ | RFID Update »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/163335/11053021

この記事へのトラックバック一覧です: 国ごとのRFID事例:

« ニューヨーク地下鉄でのPayPassトライアル開始 | トップページ | RFID Update »