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2006/03/17

海上コンテナでのRFIDの利用(6 of 6)

RFID Journalの海上コンテナでのRFIDの利用に関する記事、最終回です。先に(1 of 6)・(2 of 6)・(3 of 6)・(4 of 6)・(5 of 6)をお読みください。言ってることは正しいとは思いますが、煮え切らないと言えば煮え切らない、そんな感じの結論です。「電子シールの導入には関係機関の人材の充分な教育が不可欠」「アメリカ政府の中心的な関与がなければ進展は無いだろう」。確かにそうなんですけどね。
目的がセキュリティであることはある面でコストを度外視しての導入ができるということでもありますが、反面中途半端は意味が無いということにもなります。私は海上コンテナのマーケットは国土安全保障省主導で早期に立ち上がるかと思っていたのですが、その見方を考え直す必要がありそうです。

今回翻訳分の記事のURLはこちら↓
http://www.rfidjournal.com/article/articleview/2120/6/82/

強制無しの規制は無意味

「信頼せよ、しかし、検証せよ」というのは税関国境保護局の決り文句だ。フォーラムの参加者は、C-TPATの応募者が申請した技術や手順を実際に利用しているかを確認するためにアメリカ政府がリソースを投入すべきことに同意した。しかし、C-TPATの認証を受けた後でさえも、幾つかの会社はコストを削減したり厳密な手順を避けたりしたいと考える。適当な抜け道を探したいというのは人間の本能である。ある参加者は「コンテナシールはしばしば運転手に手渡され、荷積みを終えた後に自分で封印するように指示される」と語っている。税関国境保護局はC-TPATの認証を受けた企業を再審査することを約束しているが、再審査はまだ行なわれていない。

会議の参加者は、強制に向けての公的部門での更なる投資に加えて、公的・私的両部門において貨物セキュリティ技術と政策についての教育への投資が、結果を出すために必要であると同意した。最も適切に設計された電子シールであっても、それを利用する人間が充分に扱い方を知らなければ正しく動作しない。「シールの取付者と検査者はありうる攻撃シナリオについて実物を使ったテストに参加する必要がある」と参加者の一人は述べた。

そしてもし災害が避けられないとしたら? 最後の、しかし最良のセッションでは、災害の管理方法を公的・私的部門の人間にトレーニングを行なう必要性が強調された。このセッションではCrisis Simulations International社(CSI)が開発した革新的な新しい危機シミュレーション製品のデモが行なわれた。このデモはCSIが作成したオレゴン州ポートランド市でのケースを扱ったものだった。これは市の指導者を対象にしたもので、市の公共交通機関にテロリストの攻撃が行なわれた場合の危機管理を体験するためのものだ。会議の参加者から2人が参加して市長と警察署長の役割を演じ、橋の爆破を生々しく再現したシナリオで市に求められる役割を果たすために協力した。彼らのそれぞれの決断は大スクリーンに映し出され、観客は釘付けになった。

「典型的な企業・政府組織内での危機管理演習は、参加者それぞれの役割に応じた一連の作業手順を記憶すること、そしてめまぐるしく変わる環境のもとで他者と最低限の相互作用が必要とされる」とCSIの上級取締役Chris Hatziは述べた。「それらの演習はは他者の決断による驚きを充分に入れていない。当社のシミュレーションでは、特許出願中のDXMA技術により、実際に起こりうる実世界の混沌を取り扱うことができる。それは高位のリーダーがリアルタイムで対応しなければならないものだ。」

貨物のセキュリティは共通の義務

eyefortransport主催の"North American Cargo Security 2005 Forum"では、どれだけの投資が「充分な」貨物の保護に必要かどうかについて明確な結論が無く終わった。しかし、全ての参加者はやるべきことが多数残っており、アメリカ政府が中心的な役割を果たすべきことに同意した。YRCのScott氏は次のように述べた:「荷主も物流業者も自らの正当な責任は喜んで果たすだろう。しかし、貨物のセキュリティのためにやるべきことは莫大だ。国際物流がますます競争的になり設備が混雑するなかでは、政府による優先順位付けと費用の分担が鍵になる。」

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