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2006/03/16

海上コンテナでのRFIDの利用(5 of 6)

RFID Journalの海上コンテナでのRFIDの利用に関する記事、5回目です。先に(1 of 6)・(2 of 6)・(3 of 6)・(4 of 6)をお読みください。今回分は「標準ができたら、それでどうなの?」という話です。電子シールができたとして、企業だけではなく各国の公的機関も対応する必要があるわけで、予算をつけるだとか正式な封印とみなすために法律を改正するだとかで10年ぐらいはすぐにかかってしまうと言うのはその通りだと思います。後は、全体最適を待つのではなくアメリカが単独で導入してしまうのか、ということなんですが、まぁアメリカが腹を括れば他の政府はともかく輸出企業や物流企業は対応せざるを得ないので急速に普及が進むというのも事実でしょうが。

今回翻訳分の記事のURLはこちら↓
http://www.rfidjournal.com/article/articleview/2120/5/82/

電子シールのISO 18185標準が公布されればコンテナは安全になるだろうか

フォーラムの参加者はこの標準が最初の確かな一歩だと考えているが、この先にやるべきことが山積していることも理解している。まず、港湾などのコンテナ取り扱い施設はリーダーと必要なインフラに投資しなければならない。相互運用性のテスト、財政的な支援、法律の制定などが公的機関の機器の購入に必要とされ、それらには10年あるいはそれ以上の時間がかかるだろう。

次に、ISO 18185が(いまだ議論中である)データの暗号化と整合性を提供できるとしても、他の技術や標準が開発される必要がある。電子シールは許可されない侵入を検出することができるが、その結果を知ることはできない。同様に、コンテナの横にある穴を見つけることもできない。さらに、どのような追跡データを誰に(例えば国土安全保障省のような機関に)提出するかも定義しなければならない。また、レポート作成システムにも支出が必要である。

最後に、コンテナ関連技術は貨物のセキュリティを向上させるために必要な技術のうちの一つに過ぎない。同等あるいはそれ以上に重要なのは、海外部分の情報の収集である。物流企業YRC Worldwideの国際部長であるSandra Scott氏は「役に立つのはギャップ分析だ」と述べている。

国土安全保障省はコンテナ技術開発のための初期費用を拠出する

国土安全保障省は先端的なコンテナセキュリティ技術と分析ツールの開発を加速するためにいくつかの計画を立ち上げた。それらの計画のうちいくつかはベンダーのコンペを含んでいる。計画の一つは「高度なコンテナセキュリティ機器」と呼ばれ、コンテナの6面全てと危険品の監視・報告に焦点を絞っている。別の計画は「未来のスマートコンテナ」と呼ばれ、海上コンテナ追跡タグシステム(MATTS)というシステムのサポートを行なう。これはコンテナに取り付けられたタグの信号をまとめて積み重ねられた場合でもはっきり送受信し、人工衛星を用いて現在位置の把握と送信を行なうと言うものである。「安全なカートンのための計画」は、複合輸送中でも籠の中の個別の箱を監視しようというものである。

市場のニーズや国土安全保障省の奨励策に応えるため、大小さまざまの企業が施錠・追跡・監視・報告・管理などさまざまな目的を持つ多くの電子製品を開発している。12月のフォーラムでは4社のアメリカ企業がそれら製品を展示していた。Container Security Inc.、iControl Inc.、Sciguard及びSafefreight Technologyである。

明らかになりつつある新たな規則

多くのアメリカの輸入者がC-TPATへの参加を拒否しており、コンテナシールと追跡技術の標準化のペースがゆっくりしたものであるため、アメリカの輸入貨物の均一な保護は何年も先の話のように思える。だが、この状況は変わるかもしれない。「税関国境保護局の命令に注意しておくように」とDoug Doan氏は述べた。彼は国土安全保障省の国境・輸送安全のビジネス案件の前渉外担当官である。税関国境保護局による導入の義務付けの見込みこそが、疑いなく多くのコンテナ関連ベンダーがこの分野のビジネスを諦めていない理由である。

(6 of 6に続く)

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