2017/05/28

RFID World Watcher Monthly April 2017

今月は特集はお休みです。RFID Journal LIVE!の直前の期間が対象だったので、ニュースはプロダクト関係の比率が高くなっていました。

RFID World Watcher Monthly April 2017 (PDF形式、233KB)

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2017/05/24

RFID Journal 抄訳 2017/05/26号

今週はRFID Journal LIVE!明けの最初の号で、ベタ記事も通常の2倍ありました。単体記事は今後1か月ほどかけて出てくることと思います。

今週興味深かったのはPINC社の物流倉庫棚卸用の自律航行ドローンです。同社は作業用車両にリーダーを取り付けGPSや加速度センサーで読み取り状況を補正しながら駐車場内の車両位置を判定するソリューションを作っていたのですが、それを3次元に拡張したのですね。記事からはRFIDと光学認識を組み合わせたソリューションに見えますが、具体的な内容が気になります。

識者投稿は「IoTシステム開発ために犯すべき4つの『失敗』」。IoT技術は流動的で不確定要素が強いため、一般的なシステム開発では重要とされることがかえって足かせになる場合がある、という内容ですが、こういうケレン味のあるタイトルの付け方は海外の方は上手いですね。

なお、元記事はこちらになります。

Great Mosque of Mecca Adopts BLE-Based App

イスラム教最大の聖地「カアバ神殿」を擁するモスク「マスジド・ハラーム」で、巡礼者への情報提供のためにBluetoothビーコンが利用されています。このビーコンはドバイのNaviBees社が開発したもので、巡礼者のスマホで現在位置や拝観順路を参照できるようにするものです。

Swedish Fashion Company Launches Global RFID System

スウェーデンのファッションメーカーAcne Studios社はRFIDを利用したオムニチャネルソリューションを全世界で展開しています。同社は商品の20パーセントをオーガニック素材などを用いた”never out of stock”商品として位置付けており、在庫切れを防ぐための業務負荷が大きなものとなっていました。同社はNedap Retail社のRFIDソリューションを導入し、在庫管理の手間を提言しました。利用しているのはUHFパッシブであり、店舗ごとにサトーのプリンタを導入してラベルの作成を行っています。

PINC Brings RFID, Optic Sensor Drones Indoors With Fuel Cells

PINC社は棚卸用の自律航行ドローンにIntelligent Energy社の燃料電池を採用しました。同社は従来は駐車場内の位置管理システムを作業車両にリーダーを搭載するソリューションとして提供してきましたが、顧客からのリクエストを受け物流倉庫内の位置管理をドローンを用いて実施するソリューションを新たに開発しました。このソリューションでは長い航続時間が必要とされるため、燃料電池を採用したものです。また、屋外のソリューションではRFIDが利用されていましたが、物流倉庫のソリューションには光学認識が利用されています。

ShelfAware RFID System Brings Visibility to Industrial Components

製造業部品のサプライヤーO-ring Sales & Service社は製造業の顧客向けにRFID対応の在庫管理システムShelfAwareを提供しています。このシステムは、顧客の倉庫への納品と持ち出しをRFID搭載のキオスクで読み取ることで、在庫の管理と自動発注を行うものです。

GuardRFID Brings RTLS to Remote Locations

GuardRFID Solutions社は人里離れた拠点で利用するRTLSシステムを開発しました。このシステムのリーダーは太陽電池で駆動し、3Gモデムを搭載したハブにWiFi通信を行ってデータをインターネットに送信します。タグは433MHzアクティブで、最大400メートル先まで読み取ることができます。

RFID Journal LIVE! News Roundup

  • Tyco Retail Solutions社がIoT対応のRFID在庫可視化システムを発表
  • MTI Wireless Edge社が在庫管理向けのRFIDアンテナの新製品を発表
  • Checkpoint Systems社が化粧品など向け商品ビジビリティシステム対応のRFIDラベルを発表
  • SDG Systemsがデータ収集用のミドルウェアを発表し、IoT用リーダーのソリューションでSwiftsure Group社と提携
  • Identiv社がコールドチェーン向け温度記録ソリューションを発表
  • Smartrac社がIoT製品を一覧展示
  • NXP Semiconductors社が在庫管理、スマートシティー向けのRAIN RFIDソリューションを発表
  • CipherLab社がNFC、UHFパッシブ、Bluetoothなどに対応したAndroidマシンを発表

RFID News Roundup

  • 富士通が極薄で選択可能なアパレル向けUHFパッシブタグを発表
  • Altova社がNFC対応のモバイル向けクロスプラットフォーム開発フレームワークを発表
  • CDO社の資産管理ソリューションがAsReader社のUHF RFIDリーダーに対応
  • MSS Software社の製品がRFID資産管理機能に対応
  • Zebra Technologies社が大型のカードプリンタを発表
  • 村田製作所が3軸のMEMS加速度センサーを発表
  • Xerafy社がFrost & Sullivan社のNew Product Innovation Awardを受賞

A Global Gathering of Those Seeking New Efficiencies

RFID Journal LIVE!のコンシェルジュサービスを通じ、利用者のRFIDに対する理解がここ数年で急激に深まっていることが感じられます。今後のさらなる普及のためには、RFIDの導入がより簡単に行えるようになり、アパレル分野で導入がクリティカルマスに達する必要があります。

Four Mistakes You Must Make for IoT Projects to Succeed

IoTシステムでは現時点でもなお流動的で不確実性を持つため、一般的なシステム導入では有益であることも避けなければならない場合があります。「トップマネジメントのコミットメントを得ない」「既存のプラットフォーム上にIoTソリューションを導入する」「完全な計画を持たずにプロジェクトを開始する」「内部人材のみでIoTソリューション開発に取り組む」などがこれに当たります。

RFID Furthers Operational Efficiency for New York Hospital(有償記事)

ニューヨーク州の病院Northern Westchester HospitalはUHFパッシブRFIDを利用した資産管理システムを導入しました。導入したソリューションはQuake Global社が開発したものです。

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2017/05/13

RFID Journal 抄訳 2017/05/12号

今週は今年のRFID Journal LIVE!が開催されました。それを受け、掲載記事もプレスリリース的なものが多くなっています。

気になった記事はPervasID社のフロア向けUHFパッシブのリーダー。この種の製品はなかなかメジャーになりきれない印象がありますが、IoT的な用途に使おうとするとやはり導入が重要になってくると思います。得られる精度に応じて適切な価格のものを選べるよう選択肢が昼がると良いですね。

Juniper Research社の小売分野におけるIoTの普及に関するレポートも気になります。最近この手のレポートの紹介記事がいくつかありました。どこかでまとめて読むことができるよ良いのですが、どうにも手が回っていません。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Helps Measure Salting Needs for U.K. County Road

イギリスのハンプシャー州ではZigbeeで通信するワイヤレスセンサーから得られる情報を道路の補修に役立てています。採用したのはLibelium社の太陽電池駆動の製品です。

European Sportswear Retailer Brings RFID to Smart Fitting Rooms

ヨーロッパのスポーツショップDetego社はRFIDを利用した店舗での注文システムを導入しました。同社は従来からUHFパッシブRFIDを用いた在庫管理システムを導入しており、この情報と試着室に設置したリーダーとタッチスクリーンをリンクさせることで、顧客が試着室に持ち込んだ品物を購入できるようにしました。

Avery Dennison Experience Center Aims to Encourage Innovation

Avery Dennison社はIoTとRFIDが小売や物流などの業界で果たすユースケースを説明する展示室I.Labをオランダの欧州本社内に開設しました。この展示室の広さは120平米で、物流施設と店舗とをそれぞれカバーする2つの展示室からなります。

Alien Technology Unveils Reader and Gateway Device to Simplify RFID Deployments

Alien Technologys社はUHFパッシブリーダーの新製品ALR-F800-Xを発表しました。この製品は別のリーダーを配下にするゲートウェイとしても利用することができ、リーダーに論理名をつけて管理したり、タグの仕様(GS1か業界独自標準か)を自動的に判別するなど、導入をわかりやすくするための各種の機能を搭載しています。

PervasID Releases New Reader With 75 Percent Fewer Antennas

イギリスのベンチャー企業PervasID社は天井に設置してエリア全体をカバーするタイプのUHFパッシブリーダーの新製品を発表しました。製品の名称はSpace Ranger 9200で、競合製品がアンテナのカバーエリアの縁のタグの読み取りが弱いため80パーセントの読み取り精度にしかならないのに対し、同社の製品は99パーセント以上の得られるとしています。新製品では従来の製品より必要なアンテナ数やケーブル数が大幅に削減されました。

Study Forecasts 350 Percent Rise in IoT in Retail by 2021

Juniper Research社は小売分野におけるIoTの普及に関するレポート「IoT in Retail: Strategies for Customer Experience, Engagement & Optimisation 2017 - 2021」を発表しました。このレポートによると、小売で利用されるIoTデバイス(RFID含む)は2016年の27億個から2021年には127億個と5倍弱の増加となります。デバイス数の拡大は主に在庫管理に利用されるUHFパッシブタグによるものです。Bluetoothビーコンは現在専用のアプリケーションを導入しなければならないことが普及の障害になっており、Physical Webなど特定のアプリを必要としない仕様の普及が利用拡大のカギとなります。

RFID News Roundup

  • Feig Electronics社が自社のRAINリーダーがPortable Technology Solutions社のソフトウェアと互換性があると発表
  • Convergence Systems社が長距離読み取りが可能なハンドヘルド外付けUHFリーダーを発表
  • DSS Plastics Group社がセキュアなプラスチックカードを発表
  • Genetec社がSTid社製品の販売パートナーシップ締結を発表
  • Faxitron社がHealth Beacons社のソリューションを導入
  • Balluff社が工具識別システムを発表
  • Harland Simon社のRFIDシステムがLord Carter Innovation Awardで次点を獲得
  • Nedap Retail社が監視用途向けのRFIDアンテナを発表

Finding Excellence

今週開催されたRFID Journal LIVE! 2017は通算15回目となります。RFID Journalを始める前、私はIT雑誌の編集者とライターをしていましたが、自分の記事が世の中を良くしているという手ごたえがないことに飽き飽きしていました。RFID Journal誌とLIVEイベントを始めて、実際に利用者からのフィードバックを受け取り、彼らの役に立っているという手ごたえを得られるようになりました。

RFID Is the Solution for Omnichannel Sales

最近小売業の間でのRFIDに対する注目が高まっています。Zebra Technologies社の「2017 Retail Vision Study」によると、RFIDの導入により在庫切れの発生確率から60~80パーセント低下、売り上げは6パーセント向上するとしています。このような大きな効果があるため、RFIDの導入はMacy'sのような先進企業から、より慎重な企業へと広がりつつあります。

RFID Furthers Operational Efficiency for New York Hospital(有償記事)

ニューヨークの病院Northern Westchester HospitalではRFIDを利用した資産管理を行っています。利用している技術はUHFパッシブで、ソリューションを提供したのはQuake Global社です。

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2017/05/05

RFID Journal 抄訳 2017/05/05号

今週興味深かった記事はBluetoothを用いたアセット管理のコラボレーション。同じビーコンを使うので、低コストのゾーン判定のソリューションと、精度が高いビーム式のソリューションを、統合して利用できるのですね。

識者投稿はIoT用のLinuxディストリビューション、Ubuntu Coreの解説記事。日本語ではクラウド用のコンテナホストとしての情報が多いようです。単に軽量を目指しただけではなく。アプリストアとロールバック機能を用いて必要な機能を安全・確実にデリバーする機能を持っているというのは知りませんでした。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Automates Fracking Interventions for Weatherford

石油掘削業大手のWeatherford社はRFIDを利用して掘削作業を効率化しています。同社は掘削用のパイプの中にLFパッシブのRFIDリーダーアンテナを設置し、パイプの中にRFIDタグを通すことで、掘削に必要なバルブの開閉のタイミングをコントロールします。

NFC RFID Tracks Tram Ridership of Oregon University

ポートランド市にあるオハイオ健康科学大学では通学にロープウェイを利用しています。このロープウェイが来年メンテナンスのために休業するため、同大学では学生・教員の利用状況を確認して代替交通手段を計画できるよう、NFCタグを使った乗車履歴の取得を行い始めました。

RFID Unbridles Pathogen Transmission Research

カナダのゲルフ大学では馬への病気の感染を調査するためにBluetoothタグを利用します。同大学では馬と人間に大容量メモリのBluetoothタグを持たせ、他の馬や人間との接触を記録させます。記録結果はリアルタイムには送信されず、調査期間終了時にまとめてダウンロードされます。

Defense and Aerospace Industry Leaders to Discuss RFID's Benefits at LIVE! 2017

5月9日から11日にアリゾナ州フェニックスで開催されるRFID Journal LIVE! 2017では防衛・航空宇宙のトラックが設けられ、アメリカ国防総省やNorthrop Grumman社、Delta Air Lines社などの業界のキーマンによる講演が行われます。

Partnership Enables Hybrid BLE for Zonal and Real-Time Tracking

Acumentive社とFathom社は共同でBluetoothを用いたアセット管理ソリューションを提供します。Acumentive社はビーコンがゾーン内に存在することを検知する低コストのシステムに強みを持ち、Fathom社は精度の高い測位機能を提供するため、両社のソリューションを組み合わせることで広域を低コストでカバーしつつ重要な部分では精度を上げるソリューションを構築できます。

RFID News Roundup

  • Juniper Systems社がAndroid対応の高耐久型タブレットを発表
  • ThingMagic社がRAINプロトコルに対応したRFIDリーダーSargasの機能を拡張
  • Quest Solution Canada社が社名をQSG社に変更
  • CSL社がスマホ外付け型の長距離UHFリーダーを発表
  • FEIG RAIN社のリーダーがPortable Technology Solutions社のソフトウェアに対応
  • Siemens社のRFIDリーダーがMindSphere社のIoTソリューションに対応
  • STid社のアクセス管理アプリがSecurity Industry Associationの金賞を受賞

Don't Be a Pound Foolish

RFIDは現時点でもなお新しいテクノロジーで、実際に導入を経験した人たちの生の経験を聞くことは非常に重要です。RFID Journal LIVE!への参加には交通費を含め費用がかかりますが、そういう費用を惜しんで導入に失敗する方が高くつきます。

The Internet of Old Things

IoTデバイスのセキュリティのためにはソフトウェアの更新を確実に行える必要があります。IoT向けのプラットフォームUbuntu Coreには、追加・修正機能をアプリストアから配布し、そのセキュリティを認証する機能と、導入に失敗した場合に直前の状態にロールバックする機能が存在します。

Ticketing Company Keeps Festival Attendees Moving With RFID(有償記事)

アメリカのチケットサービス大手Front Gate Tickets社はNFCリストバンドを用いたフェスの観客管理を提供しています。同社のソリューションはエリアごとの入退場の他に抽選や売店での支払いにも利用できます。このソリューションは昨年6月のサービス開始から15ヶ所のフェスティバルで利用され、今年は60ヶ所で利用される予定です。

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2017/04/30

RFID World Watcher Monthly March 2017

今月の特集は「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」の背景解説。本当に期待しているプロジェクトで、ぜひとも実現してほしいものです。記事紹介はRFID Journal LIVE!が近づきプロダクトの紹介が多くなっています。

RFID World Watcher Monthly March 2017 (PDF形式、463KB)

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2017/04/27

RFID Journal 抄訳 2017/04/27号

今週へぇーと思ったのはBluetoothビーコンとスマホを使って営業マンの社用車での走行距離を計測するソリューション。ビーコンはこういう使い方もできるのかと驚きました。一時に比べマーケットでの注目度が下がったBluetoothビーコンですが、まだまだ開拓されていない用途が存在しますね。

編集後記の方は、RFIDの展示会に参加するときはタグを貼付する品物の写真や取り扱いの様子の動画を持っていくとよいですよ、という内容。こちらもへぇー、です。早速試してみたいと思います。

なお、元記事はこちらになります。

Turck Buys Smartphone-based RFID Company U Grok It

産業向け自動認識技術大手のTurck社はU Grok It社を買収しました。U Grok It社の代表製品はヘッドフォン端子に接続するタイプのタブレット/スマートフォン向けUHFパッシブリーダーです。

IoT Sensor Solution Identifies Equipment Failures Before They Happen

Servicemax社とPTC社は共同で機材の遠隔監視サービスConnected Field Serviceを提供しています。このサービスは機材の異常やその予兆を検出し、衛星通信やLoRa、WiFi、RFIDなど様々な通信手段で通知を行います。顧客企業の代表的な業種は電力会社、エネルギー会社、製造業などです。

BLE Saves Batteries for Mileage Tracker App

医療機材メーカーのMotus社は外回り営業員の車両走行手当を自動的に計算するためにBluetoothビーコンを利用します。同社はスマホ向けにGPSを利用した移動距離計算用のアプリを作成して営業員に利用させていますが、GPSによる電源消費を抑えるため、社用車にBluetoothビーコンを設置してビーコン受信中にのみGPSを動作させるようにしました。また、ビーコンの利用により、営業員が車両に乗車しているかどうかも確認できるようになりました。

Defense and Aerospace Industry Leaders to Discuss RFID's Benefits at LIVE! 2017

5月9日から11日にアリゾナ州フェニックスで開催されるRFID Journal LIVE! 2017には、アメリカ国防総省、Northrop Grumman社、Delta Air Lines社などの、防衛産業、航空宇宙産業のキーマンが発表者として参加します。

Retailers Enhancing Customer Experience With IoT

Zebra Technologies社のブラジル法人が行った調査によると、世界の小売業の7割がIoT技術の導入を計画しています。導入目的としては65%が在庫管理、80%が顧客状況に応じた情報提供、78%がe-コマースとの統合を挙げています。

RFID News Roundup

  • Kalahari Resorts社がPDC Solutions社のRFIDリストバンドを導入
  • Embien Technologies社が車載向けのBLEモジュールを発表
  • デンソーウェーブが小売・物流向けのRFIDテーブルスキャナの新製品を発表
  • Apriva社とOn Track Innovations社が自販機向けのNFC対応決算ソリューションで提携
  • Brady社が航空宇宙業界の品質管理認証AS9100Cを取得
  • Neology社が自社のRFIDタグで高速道路料金自動支払規格OmniAir 6Cの認証を取得

Bring Photos and Video to RFID Journal LIVE!

RFID Journal LIVE!に参加するときには、タグをつけて管理しようとする対象物の写真を撮り、スタッフや機材がそれらをどのように取り扱っているかの動画を撮影して持参することをお勧めします。それにより、出展しているRFIDベンダーは、どのようなソリューションをお勧めできるかを判断できるためです。

Driverless Cars and Their Relation to the IoT

自動運転車両は事故の発生率を全体的に引き下げることやハッキングによる被害を発生させることで損害保険業界に影響を与えます。

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2017/04/23

コンビニ5社RFID無人レジ導入計画(よりもずっと凄い話なんですよコレ)

最近RFID業界ではあまり面白い話がないな、と感じる日がしばらく続いていたのだけれど、思わぬところから特大のプロジェクトが出てきた。日本の、それもコンビニ業界だ。現在の報道の切り口がちょっと自分の考えと違うなと思うところがあり、現時点での読み筋についてまとめておきたい。

このニュースが最初に流れたのは日経だったが(全コンビニに無人レジ 大手5社、流通業を効率化)、その後に経産省からプレスリリースが出ている(「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を策定しました~サプライチェーンに内在する社会課題の解決に向けて~)。両者の間にはずいぶんニュアンスの違いがあり、まずは経産省のプレスリリースをきちんと読む必要がある。Webページに書かれている内容だけでも両者にはかなりの違いがある。具体的には以下のようなものだ。

  • プロジェクトの推進役は経産省であり、大手コンビニ5社は「条件が満たされれば」RFIDを導入する、という立場であるということ。
  • プロジェクトの推進条件は、タグの単価が1円以下になっていることと、ソースタギングが実現していること。
  • RFIDの導入目的は商品の個品管理全体が目的で、無人レジはそのユースケースのごく一部に過ぎないこと(上記経産省サイトの関連資料(『コンビニ電子タグ1000億枚宣言』実現に向けたロードマップ)からユースケース全体を推察できる)。

日経の記事ではこういった背景を読み取れないのでやむを得なくもあるのだが、現時点での反応はオピニオンリーダーと目されている人々のものも含めて酷いものになっている(例えばNewspickでのコメントを参照)。

こういった反応の多くはAmazon Goで話題になった画像認識を引き合いに出しているが、RFIDにはパッケージの画像認識では原理的にカバーできない複数のメリットがある。例えば以下のようなものだ。

  • 箱やケースの中にある商品のタグを読み取ることができる。
  • 同一パッケージの商品を個別に区別することができる。これができないと例えば商品の賞味期限管理ができない。

これに加え、画像認識が苦手とし、例え8年後であってもどれだけ改善することが見通せないものもある。例を挙げると。

  • 同一形状のものの大きさの違い。例えば靴下のLサイズとLLサイズの識別。
  • 同一形状の良く似た色の識別。例えばブラックとダークネイビー。窓があって外光が入る売場であれば一日を通じて色を正しく識別することは一層困難になる。

もう一つのポイントを外している意見は、2025年にタグ価格1円やソースタギングは実現しそうにないから、このプロジェクトは空手形ではないか、というもの。逆なのだ。プロジェクトの目標は2025年にタグ価格1円・ソースタギングを実現することで、コンビニでの導入はそれらが実現できたときに利益を生み出すための仕組みの一つにすぎない。

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2025年にタグ価格1円を目指すという報道はこの春に入っていくつも出始めていた。DNPがRFIDチップが利用するウェハーの大型化により現状10円の単価を2020年に5円。2025年に1円に引き下げるという話であったり(マイナビニュース:DNP、2025年に1円のRFIDの実現を目指し、開発開始)、あるいは東レがプリンテッドUHFタグを2020年ごろに単価1円以下で実用化する(日経:印刷でも実用十分なIC 東レ「使い捨てタグ」に応用へ)。おそらく関係者の間では一定の目途は付いているのだろう。

個人的には、このプロジェクトはAmazonなどが仕掛ける画像認識の世界への反撃だろうと考えている。正直なところ、日本企業が画像認識でAmazonなどの海外テクノロジー企業に勝つことは極めて難しいだろうと思う。だが、特殊インク(チップ・アンテナ)や印刷技術などの物理的な世界では、日本にはその分野でのトップ企業が複数存在し、従来からの技術の蓄積が効く分野なのでまだまだ戦える。すべての商品のパッケージにUHFパッシブタグをプリンテッドエレクトロニクス技術でソースタギングする技術を世界に先駆けて開発できたなら、それは世界をリードするものになることは間違いない。

個人的には本当にワクワクするプロジェクトだが、本当にあと8年でできるのか、とも率直に思う。日本の産業への波及効果は巨大なものになるはずなので、困難な点があってもなんとかやりぬいて欲しい。

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2017/04/20

RFID Journal 抄訳 2017/04/20号

今週は面白い製品の記事が並びました。

一つはUHF RFIDタグ内蔵のLEDライトを使ったピックアップソリューション。リーダーからの信号で発光することでピックアップを行うものですが。専用の棚やケースを使わず、従来から使っているビニールバッグにタグを同封すれば使い始められるというお手軽さがウリです。

Drugco2

もう一つ、ThreadRobe社の家庭向けの全自動衣装棚の話も楽しいです。洗濯した衣類を入れるとロボットアームが自動的にハンガーにかけてくれ、スマホからの指示でRFIDタグを読み取って取り出し、スチームまでかけてくれる。なんだか昔のアメリカのカートゥーンのようなシーンを思い出してしまいました。動画はこちらになります。

今週は日本関係の情報もいくつか。紹介記事では大日本印刷が解決したコンクリートのひび割れを検出するRFIDタグ。そしてRFID Journal Awardのファイナリストとしてホンダアメリカの完成車管理ソリューション。日本企業の名前が出てくると読んでいて元気が出ます。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Technology Lights Up Prescription Will-Call System

アメリカのITベンダーSuncrest Solutions社はEZ-RFID社のLEDライト付きRFIDタグを使ったピックアップソリューションを薬局向けに販売しています。このソリューションは、薬局で患者に出す薬を入れたビニール袋にLEDライト付きRFIDタグを同梱し、ピックアップ時にRFIDリーダーが信号を発するとLEDが発光するというものです。既存のバッグや棚を生かしたままLEDライト付きRFIDタグを同梱すればよいので低いコストで利用することができます。

Passive RFID Tracks Changes in Structural Micro-Cracks

大日本印刷はコンクリートのひび割れを検出するためのRFIDタグを開発しました。このタグはコンクリートの表面に張り付けて利用するもので、ひび割れが発生するとアンテナのパターン回路が切れることで検出が可能になります。このタグは複数の建設会社がトライアルを実施中です。

Robotics and RFID to Manage Your Wardrobe

ベンチャー企業のThreadRobe社は家庭向けのRFID対応衣装棚を開発中です。この衣装棚はRFIDリーダーとロボットアーム、スチーマーに対応しており、棚の下に選択を済ませた衣類を入れるとロボットアームが自動的にハンガーにかけて衣類のRFIDタグを読み取って位置を記憶します。スマホから特定の衣類の取り出しを支持すると該当のハンガーがピックアップされ、スチームがけされて取り出しエリアに移動されます。利用しているRFID技術はUHFパッシブです。

Finalists Unveiled for 11th Annual RFID Journal Awards

今年のRFID Journal Awardsのファイナリストが決定しました。日本企業関連ではホンダのアメリカ工場での完成車管理の事例がノミネートされています。

New Feig Long-Range Reader Features Enable Low-Cost UHF Vehicle Tracking

Feig社は車両入退場管理システム向けのUHF RFIDリーダーの新製品LRU1002を発表しました。このリーダーは既存の入退場管理システムのインタフェースに準拠しており直接接続することが可能になっているほか、USBメモリに書き込んだ設定を読み取らせることで設定作業の手間を削減しています。

RFID News Roundup

  • Metalcraft社とTechnologies ROI社がRFID対応の金属ネームプレートで提携
  • TECSYS社がRFIDカンバンを用いた補充システムで対象業界を拡大
  • T3 Expo社がトレードショウ向けのRFID対応出荷アプリを発表
  • IHL Group社のレポートが店舗在庫管理やオムニチャネル対応へのRFIDの重要性を確認

Hearing from the Award Finalists

RFID Journal Awardsの授賞式ではファイナリストが講演を行います。これは来場客が最も意欲的なRFIDプロジェクトについて学ぶ機会にするためです。今回からは受賞カテゴリが業界別になったため、エンドユーザーにとってよりプロジェクトの有益性や先進性を比較しやすくなりました。

LPWAN Technology: Not One or the Other, But Both

IoT向けの広域通信サービスとして3GPPとLPWANの2つの規格が存在しています。LPWANはセンサーデータの送信のような低頻度、小容量の通信向けに低価格で低消費電力のソリューションを提供し、3GPPはよりコンシューマー向けのリッチなサービスを提供します。利用者はこれらの特徴を理解して二つのサービスを使い分けるべきです。

RFID Helps Vacuum Up Waste at Pneumatic Disposal Sites(有償記事)

フィンランドの廃棄物真空配送設備メーカーMariMatic Oy社は、RFIDによる利用者認証で契約者のみが廃棄物の投入を行う仕組みを提供しています。同社はRFIDタグ内蔵のキーホルダー(LFやMifareなど規格は導入地域ごとに異なる)を利用者に配布し、それを投入口にタッチすることで投入口が自動的に開きます。

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2017/04/12

RFID Journal 抄訳 2017/04/12号

今回興味深かったのはSML RFID社によるアパレルRFIDの導入状況の調査。タグやリーダーの販売動向から実際の導入状況を推定しているようです。自己申告ベースでの普及率とどちらが正しいのかの判断は難しいところですが、いろいろな切り口での分析が出てくるのは業界が成熟した証拠だと思います。

今週の特集記事は個人向けのモバイルIoT器材の注目株。TrackRという製品はBluetoothビーコンを用いた忘れ物探知アプリですが、アプリが凝っていてスマホからGPSを取得しての位置履歴の収集や、建物の内部で位置ビーコンを併用しての高精度な位置の記録、またAmazon Alexaとの連動など、機能が盛りだくさん。値段もタグ1個で30ドル、5個で90ドルと手ごろなので、試してみようかな。

4月2日にKen Traub氏がお亡くなりになったというニュースには驚きました。一緒にお仕事をさせていただいた経験があり、2008年の夏にはボストンの氏のオフィスに出張したこともあります。RFID Journal誌にもコンスタントに寄稿されていてご活躍を喜んでいたのですが…。安らかにお眠りください。

なお、元記事はこちらになります。

Factory Reduces Order-Fulfillment Time by 20 Percent

ブラジルの個人用保護具(PPE)メーカーLeal社はRFIDによって顧客への納品に要する時間を20パーセント削減しました。同社の取扱品目は倉庫の容積に比べて多く、必要な品物を間違いなく取り扱うためには多くの手間と時間がかかっていました。RFIDを導入して在庫管理を行うことでこの手間が解消されました。

SML Analysis Finds Just 4 to 8 Percent Adoption of RFID Among Retailers

RFIDベンダーのSML RFID社の調査によると、アパレル小売分野でのRFID導入はまだ初期段階にあります。同社の推定によるとアパレル小売り分野でRFIDを導入している企業は4から8パーセントに留まり、例えばGS1による過半数に達したという調査と大きく異なっています。この数字はアメリカとヨーロッパのアパレル専業の小売店を対象にしており、販売されたタグやリーダーの公開情報から推定したものです。

RFID Brings Temperature Visibility to Pizza Chain

ドミノピザのフランチャイズ店を70店舗手がけるMar Pizza社はZigBeeを使ったワイヤレスセンサーで商品の温度管理を手掛けます。ソリューションを導入したのはUnified Office社で、ドアの開閉情報や移動情報と紐づいた温度情報を各店舗から吸い上げてクラウドで一括管理することで、異常の検出や監査用のレポートの作成を迅速に行えるようになりました。

Leaders Representing Retail and Apparel Industries to Discuss RFID's Benefits at LIVE! 2017

5月9日から11日にかけてアリゾナ州フェニックスで開催されるRFID Journal LIVE! 2017には、Herman Kay社やJack Wills社など、アパレル・小売分野でのキーマンが講演を行います。

Beacons Come to Market in Brazil

ブラジルのTaggen社とCPqD社はIoTの普及に向けBluetoothビーコン分野で提携しました。

RFID News Roundup

  • Avery Dennison RFID社がTarget社とのパートナーシップ締結を発表
  • Alien Technology社のAndroid搭載RFIDリーダーがSOTI社のソリューションに対応
  • Linxens Group社がSmartrac社からのSecure ID・トランザクション事業の買収を完了
  • Mist社がBLE対応のアセット管理プラットフォームを発表
  • Senseon社がNFC対応の商品棚鍵製品を宝石商やブティック、電気製品向けに展開
  • オーストラリアの学生寮がASSA ABLOY HospitalityのRFID鍵ソリューションを導入
  • Identiv社が高セキュリティのHF RFIDアクセスカードを発表

Special Achievement Award: Ken Traub

今年のRFID Journal誌のSpecial Achievement Awardの受賞者はKen Traub氏となりました。Ken Traub氏はGS1でEPCISやALEなどの標準化作業の中心となって活躍し、またRFIDの普及のための講演や執筆などの活動を積極的に行ってきました。Ken Traub氏は4月2日に急逝されました。

How Service Relationship Management and the IIoT Are Keeping Transportation on the Right Road

トラックや農機などの産業用車両保守は産業向けIoT(Industrial IoT, IIoT)の重要な適用分野の一つです。これらの車両の故障は4日間のビジネスの中断を引き起こしますが、実際に修理に要する時間はその1割にすぎません。IIoT技術を用いてデータを収集し、適切な予防保守を行うことで、ビジネスへのダメージを最小にすることができます。

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2017/04/07

RFID Journal 抄訳 2017/04/06号

今週興味深かった記事はShotput社のRFIDを使った無人配送拠点。冷蔵コンテナの内部にRFIDを貼付した商品とロボットを配置して出荷準備を行い、配送にはシェアサービスのUberEatsを利用する。需要が大きなエリアに迅速・柔軟に配置ができるのが取り柄で、シェアエコノミーを上手に使ったセクシーなビジネスモデルだと思います。

有償記事はRFID業界キーマンへのインタビュー第3弾。今回のテーマはUHFリーダーで、ALIEN TECHNOLOGY、MOJIX、THINGMAGICの各社のキーマンが興味深い議論を繰り広げています。ぜひお目通しください。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Brings Omnichannel to the Physical Store

イタリアのシューズ小売りStore of the FutureではRFIDを利用した顧客サービスを提供しています。同社のフィレンツェの店舗では靴にUHFタグを貼付し、試着エリアにリーダーと壁に埋め込んだタブレットを設置、顧客がエリアに持ち込んだ靴のタグを読み込んで在庫情報やマーケティング記事をタブレットに表示し、タブレットから購入ができるようにします。試着エリアは壁のないベンチのような場所なので、一つのベンチに16個のリーダーを出力を絞って内蔵するなどの工夫をしています。

RFID Will Deliver Drink Orders On the Go

物流ベンチャー企業のShotput社はRFIDを利用した飲料の無人配送拠点を開発しました。この拠点は海上コンテナ程度の大きさで、内部は冷蔵の無人倉庫でロボットが配備されています。利用者が飲料の発注をすると最寄りの配送拠点に指示が飛び、ロボットがRFIDを利用して出荷する品物を用意します。ピックアップの指示がUberEatsやInstacartなどのサービス経由で行われ、注文者の元に品物が配送されます。大手飲料会社が同社の製品をテキサス州オースティンでトライアルを実施することが決まりました。

Great Wolf Opts for RFID-enabled Wristbands at Its Newest Waterpark

コロラド州のリゾート施設Great Wolf ResortsではNFCリストバンドを用いて売店の支払いやロッカーの開閉を行っています。導入したのはPDC社のMifare Ultralight準拠の製品です。

Polish Retail Chain Keeps Food Cool With RFID

ポーランドの食品スーパーチェーンEurocash社はRFIDを用いて冷蔵食品のトレーサビリティ管理を行っています。同社が導入したのはBlulog社の製品で、UHFアクティブのワイヤレス温度センサーによって温度の記録を作成します。

Valid Produces Prepaid Payment Bracelet

セキュリティーソリューションを扱うValid社がNFCリストバンドをブラジルのVisa社とBrasil Pre-Pagos社に提供することになりました。

Find RFID Products from Around the World

今年のRFID Journal LIVE!には中国パビリオンが設けられて9社が参加するほか、パビリオン外にも29社の中国企業が出展します。中国以外の国からも多数の参加があり、世界中の優れたRFID製品・ソリューションに触れることができます。

Four Steps to Unlocking Cost-Effective Business Insights from IoT Data

企業が収集したデータを用いて効率よくビジネスの知見を得るためのステップは以下の4つです。良いデータを収集する。データを処理してレポートを作成する。データをAPIを通じて公開する。公開したデータのフィードバックを受け入れる。

RFID Trends: What's Ahead in 2017, Part 3(有償記事)

RFID業界のキーマンへのインタビュー記事の第3弾です。今回のテーマはUHFリーダーの未来で、ALIEN TECHNOLOGY、MOJIX、THINGMAGICの各社へのインタビューが行われています。

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«RFID Journal 抄訳 2017/03/30号