2018/04/14

RFID Journal 抄訳 2018/04/13号

今週インパクトのあった記事は歯に張り付けて口腔内の情報を取得するためのセンサーパッシブタグ。まぁこのままの形で商品化されるということは無いのでしょうけれど、この種のバイタルサインを取得するためのパッシブセンサータグの動向は気になります。

Tufts1

名古屋大学病院のソリューションも興味深かったです。こうやって日本の事例を日本の企業が発信し、それが掲載されるのは嬉しいですね。詳しい内容は日本の記事を参照してください(日経デジタルヘルス:名大病院、「スマートホスピタル構想」の実証研究)。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Finds Buses for Blue Bird at Manufacturing Site

米国のスクールバスメーカーBlue Bird社は製造管理にRFIDを利用します。スクールバスは見た目は非常に似ていますが実際には顧客ごとに仕様が違い、作業員が正しい作業を見つけるには大変手間がかかっていました。同社が導入したのはGuardRFID社の433MHzアクティブRFIDのソリューションです。

Study Finds Value for RFID in Visual Merchandising

パルマ大学RFIDラボの研究者はRFIDを使ってビジュアルマーチャンダイジングを支援する研究を行いました。これによると、RFIDを利用してより顧客に訴求するディスプレイを実施した店舗では売上が3パーセント上昇しました。この研究は、商品にRFIDタグを貼付し、店内のさまざまな場所に並べて場所ごとに在庫数の確認を行うことで行われたものです。

Retailers Discuss the Benefits of RFID

今週開催されるRFID Journal LIVE! 2018では小売業界のリーダーがRFID導入の利益について語り合うパネルディスカッションが開催されます。参加者はStadium AB社、Lids社、Capgemini社などで、SML社のRFID担当VPがモデレーターを務めます。

Japanese Hospital Tests BLE Beacons to Track Patient-Staff Interactions

名古屋大学病院はBLEビーコンを利用して医療サービスの向上を行う実証実験を開始しました。実証実験では病院スタッフと入院患者がBLEビーコンを身に着けて所在をリアルタイムで把握するととともに、患者のビーコンにバイタルモニター機能を搭載して脈拍数や活動量、ストレスレベルなどの情報をリアルタイムで測定します。利用する測位システムはサトーヘルスケアのものを、バイタルモニタービーコンはホシデンのものをそれぞれ利用しています。

RFID-enabled Tooth Transmits Sensor Data About Diet

タフト大学工学部は歯に貼付して口内の唾液や飲食物の成分を計測するセンサータグを開発しています。このタグは400MHzの独自プロトコルで動作。アンテナの間に特定の成分に反応する層を挟み込み、共振周波数が変化することで反応の程度を測定します。

RFID News Roundup

  • Primera Technology社がオンデマンドのカラーRFIDラベルプリンタを発表
  • JADAK社が4ポートの固定型UHF RFIDリーダーを発表
  • SensThys社が低価格のRFIDキットを発表
  • OTI Europa ASEC社がワルシャワ市交通局と契約を締結
  • WISeKey社とトッパンがセキュリティ器材で提携
  • Particle社がRedBear社を買収
  • Inmarsat社が鉱山会社がサイバーセキュリティ強化のためにIoTの利用を拡大すべきという報告を発表
  • Cardinal Health社が医療器材の供給不備のため手術が行えない状況が生じているとの報告を発表

Finding the Right RFID Solution

RFID Journal LIVE!では、参加者が自分に関係するソリューションを見つけられるようにさまざまな取り組みを行ってきました。今年は参加者の登録情報に合わせて出展企業のガイドをメールで送信するサービスを新たに取り入れました。

Framework for an IoT Developer Kit

IoT向けの開発フレームワークに重要なものはオープンなAPI、オープンソースの対応、多言語・マルチデバイスへの対応、セキュリティ基準への準拠などです。

IoT System Reduces Fish Death Rate at Iran Farm(有償記事)

イランのIT企業Afarinesh Samaneh Mehr Engineering社は魚の養殖池のモニタリングを行うIoTソリューションのトライアルを行っています。このソリューションはセンサーで取得したデータをLoRaWANで送信します。

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2018/04/06

RFID Journal 抄訳 2018/04/06号

今週気になった記事は「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」の紹介記事。なぜ今頃、しかもImpinj社へのインタビューという形で、という点であれこれ想像させられます。この種の話はあまりクローズにせず積極的に海外に情報を発信していくべきだと思うのですが…。

アクティビティトラッカーで有名なGarmin社のNFC決済仕様、Garmin Pay。恥ずかしながらマークしていませんでした。日本でも対応してくれると面白いですね。

なお、元記事はこちらになります。

Rental Company Raises Efficiency, Accuracy With RFID

オランダのレンタル家具会社Alvero Kantoormeubelverhuur社はRFIDを利用した家具の貸出管理を行っています。利用しているのはUHFパッシブタグで、ドックドアにリーダーを設置して読み取りを実施、ERPアプリケーションにデータが送信されます。ソリューションを提供したのはAucxis社です。

Japanese Auto-Checkout Piloting Expands

日本では政府主導による無人レジの実証実験が行われています。これはコンビニ業界とドラッグストア業界での大規模な導入プログラムの発表を受けたもので、日本企業の他にImpinj社なども参加しています。

Garmin Releasing Its Second NFC-enabled Garmin Pay Product

アクティビティトラッカーのVIVOシリーズで有名なGarmin社がNFC決済に対応したスマートウォッチの第二弾を発表しました。採用している仕様はGarmin Payという独自のもので、アメリカやオーストラリアなどでサービスを開始していますが、日本では未対応です。

Acquisition of Time Domain Enables New Market for Humatics Corp.

マサチューセッツ工科大学からスピンオフしたベンチャー企業のHumatics社はUWB RTLSのベンダーTime Domain社を買収しました。Humatics社は高精度の測位機能を用いてロボットやドローンが人間と連動して働くソリューションを開発していますが、UWB RTLSと統合することでより広範囲にソリューションを適用することが可能になります。

RFID News Roundup

  • Checkpoint Systems社とIMCo社が販売店契約を締結
  • Mid-States Poker TourとThe Venetianがポーカーの観戦のためにRFIDを利用
  • GlobalPlatformとIoT Connectivity Allianceが協力に関する覚書を締結
  • Ecofit社とServiceChannel社が資産管理ソリューションで提携
  • STMicroelectronics社がIoT Asia Singapore ExpoでIoTのデモを展開

Learning from the Best RFID Implementations

今年のRFID Journal Awardのファイナリストは北米、南米、ヨーロッパ、アジアと世界各地から選ばれました。

AGV IIoT Monitoring: Lean Six Sigma Monitoring

無人搬送車(AGV)のモニタリングをIIoT技術を用いて高度化することにより、稼働率の上昇や渋滞の解消、予防保守の実施などによる利用効率の向上、そして安全性の改善などが期待できます。

Western Kentucky University Builds Its Own RFID System for Parking Management(有償記事)

ウエスタンケンタッキー大学は駐車場の利用管理にRFIDを利用します。同校の駐車場は台数に限りがあり、許可証が無いと利用できません。従来は職員が歩いて不正利用の検査をしていました。同校はUHFパッシブタグの入構証を発行し、入構ゲートにRFIDリーダーを設置して入出構の管理を行うとともに、RFIDリーダーを搭載した車両が巡回することで駐車場の利用状況を確認します。

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2018/03/31

RFID Journal 抄訳 2018/03/30号

今週興味深かった記事は指紋認証とNFCを組み合わせた高セキュリティIDカード。技術的には極端に難しいところは無いとは思いますが、単価が20ドルというのは思ったより安いです。もっと広まると面白いと思うのですが。

RFID Journal LIVE! in Retailが2019年に開催、というニュースも良い話。e-コマース展示会や店頭ディスプレイ展示会と共同開催になるようで、自然な流れなのでしょうね。

今週の編集後記はRFID Journal LIVE!に向けてのプロモーション記事。でも自信があっての内容であることが伝わっています。久しぶりに行ってみたいですねー。

なお、元記事はこちらになります。

Heathrow Evaluates RFID Baggage Cart Tracking Test

ヒースロー空港は手荷物カートの所在管理にRFIDを利用する3ヵ月のパイロットを実施しました。これはカートにRFIDパッシブタグを貼付し、入退出ゲートにリーダーを設置することで、カートがどのエリアに存在するかを判定するものです。ソリューションの提供はVero Solutions社が行いました。

MeReal Biometrics Combines Biometrics and NFC Technologies for New Card Solution

MeReal Biometrics社はバイオメトリック認証とNFCを組み合わせたIDカードを製造しています。このカードは、指をカード上の指紋センサーに当てるとNFC機能が有効になり、それをリーダーで読み取って認証を行うもので、カジノのVIPルームなどの高いセキュリティが利用される場所で導入されています。IDカードの単価は大量購入時で20ドル未満です。

RFID Journal LIVE! in Retail to Co-locate With IRCE, GlobalShop Under New RetailX Concept in 2019

RFID Journalは小売りに特化した展示会RFID Journal LIVE! in Retailを2019年に開催します。これは世界最大のe-コマース展示会Internet Retailer Conference & Exhibition (IRCE)および店頭ディスプレイ展示会GlobalShopと統合して行われるもので、全体のコンセプト名はRetailXになります。RetailXは2019年6月25日-27日にシカゴで開催されます。

RFID Markers, GPS Data Track Underground Lines in India

インドの電力会社Tata Power Delhi Distribution社は地下の電力線の保守にRFIDとGPSを利用するソリューションを発表しました。これはRFIDの入ったマーカーを1000個使用して所在をGPS情報とリンクさせ、障害発生時の位置の特定と状況の記録に利用するものです。

Moscow Boosts Public Vehicle Efficiency With Internet of Things Technology

モスクワ市の情報技術部は市が管理する車両2万2千台の稼働状況をリアルタイムで取得しています。現在は車両の位置と速度のみを収集しており、結果を携帯モデムで送信しています。将来的には取得するデータの種類を拡大する予定です。

RFID News Roundup

  • Xerafy社が自社のBricおよびPico Wedgeタグの販売終了を発表
  • Tonnjes E.A.S.T.社が自社の車両識別ソリューションをアムステルダムの展示会に出展
  • Jadak社が固定式のバーコードリーダーを発表
  • Seldat Technology Services社が3PL倉庫管理向けのRFIDソリューションを発表
  • Senseon Secure Access社が小売業向けのRFID鍵のソリューションデモを実施

The Value of Good Information

質の高い情報には価値がありますがコストもかかります。例えば、展示会でベンダーやセルサイドのコンサルタントを招いた講演を行えばコストは安く済みますが、ユーザーに自社の経験を講演してもらうよう依頼や支援を行うにはそうはいきません。RFID Journal LIVE!はコストをかけてこのような質の高いコンテンツを展開しており、私はその内容について自信を持っています。

The Untapped Potential of the IoT and Smart Utilization of Heavy Industrial Assets

大型機械のメンテナンスにIoT技術を活用すれば、予防的メンテナンスを行うことで事故の発生を防ぎ大きな利益を得ることができます。

European Care Homes Track Patient Rolling in Beds(有償記事)

オランダの介護施設Carehome Zorgspectrumは床ずれ防止のためにIoTでマットレスを監視しています。同施設では床ずれ防止のために3時間ごとに介護士が患者をベッド上で動かしていますが、自力で寝返りを打った患者に対しては作業が無駄になり患者を起こしてしまうことにもなります。同施設はマットレスに3つの圧力センサーを内蔵し、その結果をWiFiで送信して監視を行うソリューションを導入しました。データはdigitalAngel社のクラウドデータベースに送信され、Dell Boomi社がデータを分析して患者ごとに動かす必要性があるかどうかを判定します。

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2018/03/23

RFID Journal 抄訳 2018/03/23号

今週気になった記事は何といってもCompass Marketing社の棚卸用1セントタグ。記事には独自仕様とだけありますが、NXP Semiconductors社のUCODE G2を搭載した専用リーダーで読み取ることができるとのことなので、おそらくGen2のデチューンモデルではないかと思います。コンビニやドラッグストアでの一斉導入を目指す日本勢としても気になるところです。

Gartner社とT-Systems社が出したIoT導入レポートも興味深いですね。読まないといけないのですが…。

なお、元記事はこちらになります。

Powershelf Adopts RFID With One-Penny Tag

Compass Marketing社は独自仕様の単価1セントのタグを使ったスマートシェルフソリューションを開発したと発表しました。このタグはコスト削減のため性能が削減されており、最大読み取り距離は1メートル、NXP Semiconductors社のUCODE G2を搭載した専用リーダーで読み取ることができます。Compass Marketing社の顧客の一部はこのソリューションのトライアルを計画しています。

Single Switch Promises Lower-Cost RFID Access Control

Feig Electronics社は駐車場の入退出ゲートで入場用と退場用の2つのゲートを1つのリーダーでカバーするためのスイッチWiegandを開発しました。スイッチはアンテナから受け取った信号にアンテナ番号を付与して中継する機能を持ち、リーダーの10分の1と低価格です。

Q-Track Kit Provides RTLS Coverage at Low Cost

Q-Track社は自社の低コストRTLS製品の評価キットを販売します。この製品は周波数が1MHzと1.2MHzで動作するもので、精度は40cm。評価キットは2つのタグと4つのロケーター、そして関連のハードウェア、ソフトウェアからなり、500平方メートルの範囲をカバーします。評価キットの価格は3,500ドルです。

New Study Shows Strategy for Adopting Internet of Things

Gartner社とT-Systems社は共同でIoTの導入に関するレポート「Key Considerations for Your IoT Ecosystem」を発行しました。このレポートによると、IoTの導入の成功はビジネスニーズに適したプラットフォームを選択することが鍵となり、具体的にはIoTソリューション開発のサポート機能、データの収集と保存機能、デバイスやネットワークへの接続の管理機能の3点で評価すべきです。

Synergy Develops RFID, IoT Technologies During Crisis Period in Brazil

ブラジルのSynergy社はIdenthisブランドでRFIDリーダーを販売しています。同社のリーダーEZR2500はUHFパッシブリーダーですがBLEビーコンのゲートウェイとしても動作します。このリーダーはLevi's社の盗難防止ソリューションで利用されています。

RFID News Roundup

  • TrackX社とデンソーが自動車業界や一般製造業向けの資産管理ソリューションで提携
  • Corvus Integration社が生体認証とスマートカードの複合ソリューションでIdentiv社のリーダーを採用
  • Quuppa社とNesa Solutions社がヘルスケア業界向けの位置ベースワークフローで協業
  • Seldat Technology Services社が3PL倉庫管理向けのRFIDシステムを導入
  • Unified Office社がIoTサービスとビジネスコミュニケーションを単一管理ポータルに統合
  • Accruent社が自社の資産管理ソリューションMeridianを拡張。クラウドに対応。

RFID as a Strategic Tool

RFIDは魔法の杖のようなもので、使い方が分かれば複数の用途に役立てられますが、使い方が分からなければ役に立ちません。RFIDは棚卸しの効率化などの用途で小売業に普及しつつありますが、オムニチャネル対応や顧客の購買体験の改善など、複数の用途に利用を広げていくべきです。

26 Billion Service Calls Will Cost a Bundle

今後IoT器材が爆発的に増加していることは、フィールドエンジニア業界にとっても大きな機会とチャレンジになります。単にエンジニアを増加させることは問題の解決にはならず、IoT技術を利用してデータを分析し、必要な手配を先回りして行えるようにすることが重要です。

NFC- and Sensor-Based Solution Brings Intelligence to Cattle Feed, Forage(有償記事)

ノルウェーの飼料メーカーOrkel社は飼料の品質管理にRFIDを利用するFeedIQというシステムのパイロットを実施しています。このシステムは飼料のロールをNFCタグで識別し、顧客もスマホでNFCタグを読み取るとそのロールの情報にアクセスできるというものです。

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2018/03/21

RFID World Watcher Monthly February 2018

1月は元のメルマガの配信が2回しかなく、2月との合併号としました。記事紹介は例年通り4月のRFID Journal LIVE!に向けて製品紹介の比率が高くなっています。

RFID World Watcher Monthly February 2018(PDF形式、207KB)

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2018/03/17

RFID Journal 抄訳 2018/03/16号

今週興味深かったのはGS1が複数の自動認識技術で利用できるWeb識別子を開発するワークグループを立ち上げたという記事です。逆に言うと、こういった相互運用性を考えずに技術を開発していたんですね、と言うとちょっと意地悪ですが、対応するに越したことはありません。

433MHzアクティブRFIDのリーダーを搭載した屋外資材管理用のドローン、トピック的には最先端というわけではありませんが、イノベーターが手作りの製品を試してみるというフェイズを超えて導入が進み始めたことを示すなら興味深い話です。

なお、元記事はこちらになります。

Proposed GS1 Specification Would Link Bar-Code, QR-Code, NFC and RFID Data

GS1はRFIDや各種バーコードなど複数の自動認識技術で利用できるWeb識別子を開発するワークグループを立ち上げました。この識別子は2Dバーコード、QRコード、NFC、UHFタグのすべてをカバーします。このワークグループはEVRYTHNG社が共同議長を務めており、同社のWeb識別子製品は既にRebecca Minkoff社などが採用しています。

Honduras, Philippines Deploying RFID-enabled License Plate System

TonnjesEAST社はUHFパッシブタグを組み込んだ自動車のナンバープレートIDePlateをホンジュラスやケイマン諸島、フィリピンなどに納品しています。このナンバープレートはアルミニウム製です。

Active RFID Goes Overhead With Drone-based Reader

プラント建設会社のBechtel社はアクティブRFIDのリーダーを搭載したドローンのパイロットを実施しています。これは建設現場での資材の所在確認を行うためのもので、利用している製品はAtlas RFID Solutions社の433MHzアクティブRFIDです。

Finalists Unveiled for 12th Annual RFID Journal Awards

2018年4月10日~12日にフロリダ州オーランドで発表されれる2018 RFID Journal Awardsの候補者が決定しました。

Checkpoint RFID-Enables Its Security Solution to Protect Electronics, High-Value Products

IoTのデータ分析チームは下記の7つのポイントを意識しておくべきです。

Checkpoint Systems社はRFID対応の盗難防止機材Spider Wrapを開発しました。これは大型の商品にケーブルを巻き付けて保護する製品で、ケーブルを切断するとその場で大音量が鳴り響き、ケーブルを付けたまま店外に持ち出そうとすると盗難防止装置が検出するというものです。この製品は在来型のEASに対応するバージョンが存在しましたが、RFIDを用いたEASの普及が進んだため、RFIDへの対応が行われたものです。

RFID News Roundup

  • Janam Technologies社はRFID・NFC機能搭載の業務用スマートフォンを発表
  • Quuppa社が屋内測位向けのタグモジュールを発表
  • Cypress Semiconductor社がIoT製品デザイン支援のソフトウェアを提供
  • CenTrak社が超音波とUHFパッシブ対応の屋内測位・センサーシステムを発表
  • Sonitor Technologies社がスマホ・モバイル機器対応の超音波屋内測位プラットフォームを発表
  • Silicon Labs社がIoT向けのバッテリー駆動WiFi器材を発表
  • Avery Dennison RBIS社がブランド保護やコネクテッド製品のパネルディスカッションを実施

RFID as a Strategic Tool

RFIDによって得られる様々な状況の可視化はいくつもの巨大な利益を生み出す能力がありますが、利益を生み出す方法、あるいは利益を生み出せるという認識そのものが無ければそれらは絵に描いた餅です。RFIDを導入していない、あるいは特定の用途にしか利用していない企業は、RFID Journal LIVEに参加して先進企業の事例を効くべきです。

Seven Lessons for IoT and Data Teams to Remember in 2018

IoTのデータ分析チームは下記の7つのポイントを意識しておくべきです。

  • IoTソリューションの導入を自己目的化せず、解決すべき問題を意識する
  • 短期的・長期的両方の視点からプロジェクトの優先順位付けを行う
  • 大きく構想し小さく始める、小さな失敗を繰り返しながら素早く拡大する
  • 部門とデータのタテ割りを打ち破る
  • データをストーリーで説明する
  • チームのスター社員が転職しないようにインセンティブを与える
  • 上記の6つのポイントを継続して意識する

Irrigation for Corn, Rice and Other Crops Managed via IoT(有償記事)

AT&Tが提供するIoT向けのモバイル通信ソリューションを使い、複数のベンダーが農場管理のソリューションを提供しています。WaterBit社やPrecisionKing社は農場への散水のサポートを行うソリューションを提供しています。

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2018/03/10

RFID Journal 抄訳 2018/03/09号

今週気になった記事はGS1 UKが公開した小売業でのRFID導入効果レポートです。同種のレポートは過去にも出ていますが、GS1が出したということで内容に期待もありますし、そもそも定期的なアップデートが重要なものでもあります。きちんと読まないといけないのですが…。

小ネタですが、ICカードの複製機能を持つ自動合鍵作成機の記事も面白いですよね。確かに必要なものではありますが、しかし簡単に複製できるものなのか…。

なお、元記事はこちらになります。

Sales Are Up and Overstocking Is Down, Study Reports, Due to RFID Use in Stores

GS1 UKはイギリスの小売業10社のRFID導入効果を検証したレポート「Measuring the impact of RFID in Retailing: Key lessons from 10 case-study companies」を公表しました。この検証はレスター大学が行いました。検証結果によると、RFIDを導入した企業の売り上げは1.5%~5.5%上昇し、在庫の正確性は20%~30%改善しました。

Cattle Industry to Weigh In on RFID in Washington State

ワシントン州農業局は家畜へのLFタグの貼付を義務付けることへのパブリックコメントの期間を公表しました。この義務付けは、家畜への疫病の蔓延に対応するために昨年12月に提案がなされたものです。

Key-Printing Kiosks Automate RFID Card Copying

自動合鍵作成機のベンダーKeyMe社はICカードの複製機能を持つ販売機を展開しています。単純な鍵であればその場で複製され、複雑な鍵については2~3日後に郵便で出荷されます。価格は14.99ドルからとなっています。

RFID Prevents Errors, Automates Movement of Heavy Machinery

産業機械のリース会社Linder Industrial Machinery社は在庫管理にRFIDを導入しました。同社の機械の貸し出しプロセスは付属品なども含めて複雑であり、貸出時に記録漏れが発生したりして資産管理の精度が低下していました。同社はGuardRFID社の433MHzアクティブタグを導入し、資産の追跡を自動で行えるようにしました。

T-Systems, Spearhead Partner to Add IoT to Car Insurance

T-Systems社とSpearhead社は自動車の保険精算処理を迅速化するソリューションを開発しました。これは、自動車の整備情報取得コネクタOBD2に接続して情報をクラウドに送信するアダプタをT-Systems社が提供し、Spearhead社がそれを分析するソリューションを提供するというものです。

RFID News Roundup

  • B.O.S. Better Online Solutions社がセルフレジのトライアルを受注
  • Comprion社がNFCの試験・トラブルシューティングのシステムを発表
  • Scania社がH&D Wireless RTLS社の屋内測位向けのソリューションを検証
  • SML社がオーバーン大学RFIDセンターのスポンサーに。諮問委員会にも参加
  • MetraLabs社とQopius社が小売店舗向け棚卸ロボットで提携
  • Frost & Sullivan社がRFID試験・計測市場のレポートを発表。高収益分野も列挙

Why More Retailers Haven't Invested in RFID

小売業界でRFIDが広く普及していない理由はいくつかあります。ユーザ企業がRFIDの価値について十分理解していない、あるいは技術リスクを取ることに躊躇している面があります。またRFIDの本格的な導入は始まっているが普及プロセスには時間がかかるということも重要です。今後RFIDの利用は広まっていくでしょう。

Eight More Surprising Uses of RFID

RFIDには以下のようなことを可能にするポテンシャルがあります。

  • 小売業:在庫精度100パーセント
  • 建設業:作業員の安全を確保するスマートベルト
  • 航空:手荷物の所在のリアルタイムの公開
  • サプライチェーン:RFIDと統合された仮想通貨
  • 倉庫:LEDに支援されるピッキング
  • 病院:手術着の回収の強制
  • 小売:無人レジ店舗
  • 子供の安全:GPSより安価な迷子防止ツール

Campus-wide RFID System Tracks Books and Assets, Manages Access Control(有償記事)

フィリピンのセント・ルイス大学ではUHFパッシブRFIDを利用した学生・教職員の所在・アクセス管理と書籍・資産の所在・貸出管理を行うソリューションを導入しました。同大学は従来HFパッシブRFIDを用いたアクセス管理システムを導入していましたが、UHF資産管理システムと統合した新たなソリューションにアップグレードしました。同大学が導入したのはPTS社のClearStreamソリューションです。

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2018/02/24

RFID Journal 抄訳 2018/02/23号

今回目を引いた記事はRFIDタグの所在をVRで示すソリューションです。現在は専用端末での提供ですが、コンシューマー向けのスマホ・タブレットで使えるようになるとショッピング体験を変える力がありそうですね。

Stealthmatrix2

それに比べると地味ですが、床下に設置するタイプのゲート式リーダーの話も興味深かったです。確かに最近の店舗は出入り口が広々と取ってあるので読み取り装置の設置は困難になっていたのでしょう。

編集後記はRFID企業がジェフリー・ムーアの言う「ゴリラ」になるためのステップ。目新しい話はないものの、こういう内容を定期的にリマインドしていくのは重要なことだと思います。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Couples With Gaming Technology for 2D Mapping of Tagged Goods

Stealth Network Communications社はRFID個品タグ付けを導入した環境でタグの位置をVRで示すソリューションStealthMatrix ARCを発表しました。このソリューションはRFIDリーダーとカメラを搭載したモバイルデバイスを利用し、求めるタグの所在をスクリーン上に矢印で示すものです。

New Checkpoint Antennas to Bring RFID to Wide-Open Store Entryways

Checkpoint Systems社は床下に設置するタイプの小売店向けゲート式リーダーNEOを発表しました。近年は小売店舗で開放的な出入り口を設置することがトレンドになってきていますが、出入り口の幅が広くなると従来のドア横に設置するリーダーでは確実な読み取りを行うことができません。このため、床下にリーダーを設置し、確実に読み取りたいということがNEOの開発の動機です。

LIVE! 2018 to Feature RFID Professional Institute Certification, Fast-Track Training Course

4月10日~12日にフロリダ州オーランドで開催されるRFID Journal LIVE! 2018では今年もRFID Professional Instituteによる認定試験と短縮教育コースが提供されます。

Small Murata IoT Component Links BLE, NFC

村田製作所はIoTセンサー向けの小型チップMBN52832を発表しました。このチップはARM Cortex M4コアと64kbのRAM、512kbのフラッシュメモリを搭載しており、オンボードBLEアンテナか外部接続のNFCアンテナで通信を行うことができます。本体のサイズは7.0mm×7.4mmです。

RFID News Roundup

  • 富士通のアメリカ子会社がセンサー・データロガー機能を持つBLEビーコンを発表
  • 旭化成エレクトロニクスが送信専用のBLEビーコン向けICを発表
  • DeltaTrak社がBLEを用いた無線モニタリングソリューションを発表
  • Frost & Sullivan社がSmartrac社のRFIDソリューションを表彰
  • Inmarsat社がIoTは農場従事者の保護で重要な役割を果たすと表明

Creating an RFID Gorilla

RFID業界で、ジェフリー・ムーア理論で言う「ゴリラ」(デファクト製品を持ち市場全体をリードする企業)になるには以下の点が重要です。

  • ホールプロダクトを販売すること
  • 製品を購入してくれそうな顧客向けにマーケティングを行うこと
  • ピンポイントで広告を打つこと
  • RFIDイベントで顧客にアプローチすること
  • 顧客の問題点が解決できることをアピールすること
  • 顧客の口コミを次の顧客の獲得に利用すること
  • ある業界内で普及が始まったら業界内イベントやWebサイトで広告を行うこと
  • 一つのマーケットを確実に抑えた後に次のマーケットに移ること

Can the IoT Rekindle Consumer Love for Cable Operators?

ケーブルテレビ事業者は多くのアメリカの家庭にとってインターネット接続の入り口になっています。このため、家庭内機器のIoT対応は、AmazonやNetflixなどに主導権を奪われたケーブルテレビ事業者にとって、事業立て直しのチャンスになります。

Understanding Beer Drinkers, One RFID-Enabled Pour at a Time(有償記事)

ビアハウスを営むPacific PourHouse社はiPourIt社のRFID対応のセルフサーバーを導入しました。これは、来店者がリストバンドを受け取り、それを用いて自分でビールを注ぐことができるというものです。リストバンドをレジに返すことで精算を行えるほか、来店者の飲み過ぎを防止するなどの監視効果もあります。iPourIt社の製品は2014年に発売され、現在タップ数で2500個以上が導入されています。

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2018/02/17

RFID Journal 抄訳 2018/02/16号

今週気になった記事はAmazon Goが一般公開されたことを踏まえてのMark Roberti氏の編集後記。画像認識には箱の中や棚の奥にある商品を読み取れない、サイズ違いなど外見にほとんど差が無い商品を識別できない、といった問題があり、画像認識とRFIDは互いに不得意な分野を補い合うことになるという認識はその通りと思います。本件については本ブログでも発表直後の2016年12月に取り上げました(Amazon GOとレジ無し決済のコンセプト(とRFID))。基本的には現時点でもほとんど修正する必要が無いと思っています。

識者投稿はウェアラブルなどのパーソナルなIoTデバイスのセキュリティリスクに関する記事。良くまとまった内容ですが基本的にこの責任を利用者に負わせるのはデバイスの特性上無理で、製品のベンダー、通信事業者、政府などが分担して対応するためのガイドラインが必要だろうと思います。

なお、元記事はこちらになります。

Hospital Pharmacies Using RFID-Enabled Medication from QuVa Pharma

医薬品の調合会社のQuVa社はRFIDを利用して薬局に出荷する調合済み薬剤のトラッキングを行います。調合済み薬剤を取り違えなどの事故を起こさず利用期限内に使い切るように管理することは病院にとって大きな作業負担となりますが、RFIDを利用することでこの負担を下げることができます。

RFID Helps Parents Find Lost School Uniforms

オーストラリアのベンチャー企業RagTagd社は学校の制服などの拾得物の持ち主を知るためにRFIDを利用するサービスを開発し、100校以上に導入しています。これは、提携する学校の制服にUHFパッシブタグを貼付して出荷し、利用者が購入時にタグに表示された番号をSMSで送信して登録、学校の職員が落とし物を見つけた時にリーダーが設置された箱の中に入れると、落とし物の連絡が自動的に保護者に送信されるというものです。

General Motors, Boeing to Keynote at RFID Journal LIVE! 2018

4月10日から12日までフロリダ州オーランドで開催されるRFID Journal LIVE! 2018では、 General Motors社とBoeing社がキーノートスピーチを行います。

Bluetooth Low Energy and Internet of Things Make House Calls

訪問医療ソリューションを提供しているHeal社は患者の見守りをBLEで行うソリューションWellbeのテストを行っています。Wellbeは患者宅のコンセントに差し込むだけで利用でき、適切なBluetoothビーコンと組み合わせることで認知症患者の徘徊や薬剤が適切に服用されていることの検出、また血圧や血糖値のデータの取得などが行えます。BLEで取得したデータはHeal社のアプリケーションの中で統合されて表示されます。

Tieto Corp. Beacon Solution Brings Intelligence to Offices

フィンランドのITベンダーTieto社は建物の中で従業員の所在を管理するシステムを提供しています。このソリューションはQuuppa社のBluetoothビーコンを利用するもので、例えば社員が会議室に入ったときにその会議室を自動的に使用中にしたり、別の社員の所在をスマホから確認したりすることができます。

RFID News Roundup

  • A2B Tracking社のソリューションがZebra Technologies社の認証を取得
  • Smart Technology Group社がスタートアップ企業のコンテストMassChallengeでトップ10位入り
  • STMicroelectronics社がIoT対応組込みシステムのオンライン教材を公開
  • Teracom社がIoT対応の温湿度記録計を発表
  • Cisco社が自動運転車向けのスマートシティのソリューションに投資
  • Impinj社がQ4 2017の決算を発表、Q1 2018の見通しを引き下げ

Is Video a Threat to RFID?

Amazon Goで利用されている画像認識技術がRFIDを置き換えるのではないかという意見がありますが、私はそうは思いません。どの程度のコストがかかっているのかは不明ですし、導入時の店舗ごとのカスタマイズにも大きな手間がかかるはずです。また、箱の中や棚の奥にある商品を読み取れない、サイズ違いなど外見にほとんど差が無い商品を識別できない、といった問題もあります。画像認識とRFIDは互いに不得意な分野を補い合うことになるはずです。

How to Secure Customer Identities in the Era of Data Breaches and the Internet of Things

IoTデバイスのハッキングによるセキュリティ侵害が話題になっています。これを防ぐためには、ファイアウォールなどの侵入防止策、デバイスと独立したユーザ認証、ユーザとデバイスの適切な関連付け、必要最小限の権限を与えられる細かなアクセス管理などが必要です。

Conference Improves Attendee Flow, Meal Planning via RFID(有償記事)

軍需産業の業界団体であるCharleston Defense Contractors Associationは、展示会の参加者の管理をRFIDで行っています。同団体は参加者にUHFパッシブRFIDタグ入りのバッヂを配布し、会議室や展示場の出入り口にリーダーを設置することで、参加者の移動情報をリアルタイムで見ることができました。同システムはProSoDel社が提供しています。

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2018/02/08

RFID Journal 抄訳 2018/02/08号

今週興味深かったのは有償記事のMy Special Aflac Duck。感情に応じた反応を返すアヒルの人形を子供の癌患者に無償で配布していて、その感情を示すためにRFIDタグを使っているとのこと。とても良い使い方だと思います。

Aflac4

RFIDとカメラを組み合わせた試着のモニタリングの記事も興味深かったです。技術の組み合わせにはいろいろアプローチがありますね。

なお、元記事はこちらになります。

Men's Clothing Store Brings RFID Intelligence to Fitting Room

男性向けアパレルブランドのUNTUCKit社はRFIDを使って試着のモニタリングを行うパイロットを実施します。このソリューションは顧客の動きを判断するカメラからの画像解析とシャツを識別するためのUHFタグを組み合わせて利用するものです。RFID関係の機材はSATO Global Solutionsが提供しました。

Small Children Jam to NFC-Enabled Jukebox

ベルギーのベンチャー企業MuuseLabsはNFC対応のジュークボックスJookiを販売しています。現代では音楽を聴くためにはスマホやタブレットなどのデバイスを使うことが普通ですが、Jookiを使うと子供がそれらの機械を使わずNFC内蔵の人形を置くことで再生が可能になります。Jookiの価格は199ユーロです。

T-Systems, Embratel Announce IoT Partnership

ドイツの携帯電話事業者T-Systems社とブラジルのEmbratel社はIoT事業のパートナーシップ契約を締結しました。これにより、Embratel社がブラジルでT-Systems社のIoTサービスの提供を開始します。

Activa-ID Launches 'IoT Place' Project

ブラジルのActiva-ID社は'IoT Place'というブラジルでのIoT技術導入プロジェクトを立ち上げました。これは各種のIoT技術を体験できる複数の部屋を提供するもので、パートナーにはZebra Technologies社やAlien Technology社などが含まれます。

RFID News Roundup

  • Center for Supply Chain Studiesがブロックチェーンに関する研究プロジェクトを立ち上げ
  • Synapse社がBLEデバイスのクロスプラットフォーム開発ツールを発表
  • Smartrac社がFrost & Sullivan社の年間優秀企業賞を受賞
  • Seldat Technology Services社がRFID倉庫管理システムを導入
  • eCOUNT Embedded社がRFIDリーダーとIoTクラウド接続を持つLCDモニタコントローラーを発表
  • Venture Research社がRFIDとIoTをサポートする4G LTEモバイルソリューションを発表

Update from NRF's Big Show

全米小売業協会のBig ShowではRFIDベンダー各社からの新製品や情報の発表が行われました。

RFID: Considering the Future of Modern Buildings

現代の高層建築での安全管理においてRFIDが果たせる役割は多くあります。建設資材の適切な所在管理であったり、火災の監視などがそれに該当します。

RFID Duck Fits the Bill for Caretakers Comforting Kids With Cancer(有償記事)

保険会社のAflac社は全米の3歳~13歳の子供の癌患者に感情を和らげるためのアヒルのぬいぐるみMy Special Aflac Duckを配布しています。このMy Special Aflac DuckにはRFIDリーダーが組み込まれており、子供が自分の感情を示すタグを持って触ることでその感情に応じた反応を返します。このソリューションはSproutelが開発しました。

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