2017/12/07

RFID Journal 抄訳 2017/12/07号

今週興味深かった記事はデルタ航空がRFIDラボに2百万ドルを寄付して航空分野向けの専用ラボを開設したこと。エアバスではなく航空会社なんだ、というのがちょっと驚きでした。航空分野での導入の力関係が変わりつつあるのでしょうか。

PervasID社による小売サプライチェーン内の各種のユースケースに対応したRFIDアプリケーションシリーズも気になりました。こういう形でRFIDのホールプロダクトがじわじわと増えていくのでしょうか。

識者投稿は設備保全管理システム(CMMS)とIoTの融合。書いてある内容は手堅いものですが、設備保全管理システム(CMMS)という用語は今回が初見だったので、調べてみたいと思います。

なお、元記事はこちらになります。

Royal Cornwall Hospitals to Boost Surgical Safety With RFID

イギリスの病院Royal Cornwall HospitalsではRFIDを用いたインプラント機器の管理を行っています。これはイギリスの国民保健サービス(NHS)のプログラムScan4Safetyの一環で、適切なインプラント機器が患者に移植されたかどうかを管理を自動的に行うためのものです。

RFID to Track Dentures at Nursing Homes

入れ歯メーカーのNobilium社はRFID対応の入れ歯を製造しています。RFIDは老人ホームなどで入れ歯を利用者から集めて一括してクリーニングする施設で返却時に間違いが怒らないようにするために利用されます。対応しているタグはパッシブHFタグとNFCタグです。

Auburn RFID Lab Expands to Avionics With Delta Gift

オーバーン大学のRFIDラボは航空宇宙分野でのRFID利用に特化した実験施設を開設しました。この施設はDelta Air Lines社からの2百万ドルの寄付を基に整備されたものです。この設備は42個の座席を持つキャビンや荷物搭載口、サービスハンガーなどを持っています。

RFID-based App Helps Consumers Find a Cold Drink

ポーランドのBlulog社は温度センサー付きのRFIDタグを利用して商品情報を直接顧客に提供するサービスCool&Goを開始しました。このサービスはゲームとして提供されており、顧客は参加した店舗の冷蔵庫情報をスマホから閲覧することができ、店舗に行って冷蔵庫のQRコードをスキャンすることで商品を得ることができます。

Retailers, Hospitals Trialing or Deploying End-to-End RFID Solution

イギリスのPervasID社は小売サプライチェーン内での各種のRFID利用をサポートするソリューションであるRangerシリーズを提供しています。Rangerシリーズは、ドックドアでの読み取りを想定したDock Door Ranger、店舗フロアを対象としたSpace Ranger、POSを対象としたPoint of Sale Ranger、盗難防止ゲートを想定したSecurity Rangerの4つのソリューションからなります。

RFID News Roundup

  • PragmatIC社がRFID/NFC向けのフレキシブルICの新製品を発表
  • 富士通が北米RFID市場でPositek RFID社と提携
  • Atlas RFID社がオープンAPIを公開、Oracle P6との統合も発表
  • Antelop Solutions社がNFCモバイルウォレットでVISAトークンをサポート
  • Identiv社とDTC社がスマートカードの流通を世界に展開
  • ケンブリッジの病院連合がHaldor Advanced Technologie社のスポンジ管理システムを導入
  • Weir Oil & Gas社がRFID対応の資産管理システムを発表
  • Honeywell社の車両タグが高速道路でのセキュアな料金決済に対応

Delta's $2 Million Gift to the Auburn RFID Lab

Delta Air Lines社がオーバーン大学RFIDラボに2百万ドルを寄付したことは、RFIDを事業の広い範囲で利用して最大の利益を得るための賢明な手段です。

How Did the IoT Become Indispensable for Advanced Maintenance?

設備の保全管理は確実性が重視され新しい技術の導入には時間がかかるという意見がありますが、実際にはメリットが非常に大きいことと、エンジニアが他の分野で新しい技術やそのインタフェースに慣れているため、新技術の普及は予測よりも早く進むでしょう。設備保全管理システム(CMMS)とIoTの融合は非常にポテンシャルの高い分野です。

RFID Journal LIVE! Europe 2017 Report(有償記事)

11月16日にロンドンで開催されたRFID Journal LIVE! Europe 2017での各種プレゼンテーションへのリンクです。

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2017/11/29

RFID World Watcher Monthly October 2017

今月も記事紹介のみ。ユニクロのRFID全店導入や棚卸ロボットなど、特集に書きたいネタはあるのですが…。記事紹介は先月に続き製品に関するものが多めでした。

RFID World Watcher Monthly October 2017(PDF形式、206KB)

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2017/11/24

RFID Journal 抄訳 2017/11/24号

今週は製品関連の記事が目立ちました。

PoE給電ができるUHFパッシブRFIDリーダーは、地味に見えますがニーズはあると思います。大規模な導入では配線が馴染みのあるイーサネットケーブル一本で済むというのはいろいろ助かる点もあるでしょう。

Xerafy社の長距離読み取りができるUHF金属タグも興味深かったです。このサイズの金属タグは読み取り距離の問題は実質的に解消していた(スペーサーなどの制限も少ないでしょうし)と思っていましたが、まだニーズは満たされていなかったのですね。

なお、元記事はこちらになります。

Passive Sensor Tags to Surpass 5 Million Units This Year

IDTechEx社はRFIDセンサータグの市場のレポート”RFID Sensors 2018-2028: Forecasts, Players, Opportunities”を発表しました。このレポートによると、2017年のタグ販売個数はパッシブ型が520万個でアクティブ型の33万個を大きく上回っています。

Startup SensThys Teams With Alien to Provide PoE+ RFID Mesh

Alien社はベンチャー企業のSensThys社と共同でPoE給電ができるUHFパッシブRFIDリーダーを開発しています。PoE給電はイーサネットケーブルを使って電力供給を行うもので、多数のリーダーを配置する場合の導入工事が簡略化されます。

Universal Tag and Printer Combo Aimed at On-demand Encoding at Industrial Sites

RFIDプリンターメーカーのサトーとUHF金属タグメーカーのMetalcraft社が金属タグのオンサイト印刷ソリューションを提供します。金属タグの印刷には細かい設定が必要ですが、サトーはMetalcraft社のタグに合わせた設定をプリンタにダウンロードする機能を提供します。

Companies Testing On-Metal Tag With 20-Meter Read Range

Xerafy社は長距離で読み取りが可能なUHFパッシブ金属タグの新製品Container Trakを発表しました。このタグのサイズは139x42x12mmで、20メートル先から読み取ることができます。この製品はトレーラーやシャーシのトラッキングを主な用途として想定しています。

Companies Test T-Systems' IoT Technology in Brazil

ドイツのITソリューションベンダーT-Systems社はRoambee社のトラッキングデバイスのテストをブラジルで実施しています。Roambee社の製品は携帯モデムとGPSを利用するものです。T-Systems社はRoambee社に310万ドル出資しています。

RFID News Roundup

  • Honeywell社が有料道路料金システム用のパッシブRFIDタグを発表
  • Connect&GO社がアミューズメント施設向けのRFIDリストバンドを発表
  • Idox Health社がヘルスケア業界向けのRFID資産管理ソリューションを発表
  • Rigado社がBluetooth 5対応のIoTスイートを発表
  • LEGIC Identsystems社がモバイルサービスのセキュリティーパートナーにWISeKey社を選定

Sports, Technology and the Future of Management

プロスポーツの分野ではデータ分析の能力を持つ若い管理者が従来の管理者にとって代わりつつあります。この変化の過程は今までのやり方に馴染んだ人にとっては苦痛ですが、将来的にはビジネスの分野でもデータ分析の能力を持つ管理者が登用されていくでしょう。

IoT in the Supply Chain: Anticipating the Demands of the Future

IoTやRFIDがサプライチェーンに与える影響には以下のようなものがあります。

  • 在庫の正確な把握
  • 貨物のトレーサビリティの提供
  • 輸送ルートの最適化
  • 温度などの輸送中の品質保証の高度化
  • トラブルの事前予測

Cashew Company Improves Deliveries, Supply Chain(有償記事)

ブラジルのカシューナッツ生産者Cione社はサプライチェーンの管理にRFIDを利用します。利用している技術はUHFパッシブでCeara Votu RFID Solutions社が開発しました。

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2017/11/17

RFID Journal 抄訳 2017/11/17号

今週はいくつか興味深い記事がありました。

Zebra Technologies社のIoT導入状況アンケートは現在の企業のIoTに対する意識を反映したもので、様々な切り口でのアンケート結果が載っているので資料作りなどに重宝しそうです。

Roambee社のサプライチェーンビジビリティソリューション。BLEを搭載した子機を使ってカートン単位の管理をできるというもの。タグ1つの月額使用料が1ドルという価格だとどの程度のユースケースが想定されるのでしょう。

特集記事は消防署でのRFID利用。システム自体はオーソドックスなものですが、3Dプリンタを使って貼付先の形状にあったタグを自作しているというのが興味深かったです。

なお、元記事はこちらになります。

Zebra Survey Finds IoT Plans in the Works at Most Companies

Zebra Technologies社は同社が実施したアンケートIntelligent Enterprise Indexの結果を公表しました。このアンケートは世界各地の様々な業種の企業908社を対象に今年の8月に実施されたもので、57%の企業がIoT技術の導入を検討しており、導入理由として多く挙げられたものは顧客サービスの改善、収益の向上、新市場への参入などです。

Solution Provider Builds RFID into Its Platform for Asset, Work-in-Progress Management

サプライチェーン管理ソリューションのベンダーRadley社は匿名の家具メーカーと共にRFIDを用いた資産・仕掛品管理ソリューションのトライアルを実施中です。このソリューションはUHFパッシブタグを利用するもので、部品や仕掛品が組み立て作業ポイントに到着した際に、指定した構成と異なっていたらエラーを通知するといった機能を持っています。

New Beacon Solution Offers Low-Cost Supply Chain Visibility

Roambee社はサプライチェーン中のカートン単位のビジビリティをリアルタイムで確認できるソリューションを提供しています。このソリューションは、カートン単位にセンサーとBLEを搭載したビーコンを貼付し、携帯モデムとGPS、Bluetoothを搭載した親機を通じて情報を送信するものです。ハードウェアを無料で貸し出し、データの取得にビーコン当たり月額1ドル支払います。

BNDES Allots Large Investment to Internet of Things Projects in Brazil

ブラジルの国立経済社会開発銀行(BNDES)はIoT関連産業育成のために1.53億ドルの投資を行います。

RFID News Roundup

  • RMS Omega Technologies社がCapturity社を買収
  • スペインのMisako社がNedap社のRFIDソフトウェアを200店舗で導入
  • Galatea社のNFC搭載ジュエリーがiPhoneに対応
  • Avery Dennison社がサプライチェーン管理向けのRFIDインレーを導入

What Can You Learn at an RFID Event?

インターネットですべての情報を入手できるようになったため展示会などに実際に足を運ぶ意味はなくなったという意見は間違っています。他業種のセミナーを聞くことで得られる気づきもありますし、出展者と直接話をすることも非常に有益です。

Why IoT Companies Are Turning to Intelligent Data Distribution

IoTのデータ通信は、遅延、効率性、スケーラビリティの3点で従来のモバイル通信より高い能力が要求されます。これらの要求に対応するためには、状況に応じて即時性を求められるメッセージを優先させたり不要になっったメッセージを廃棄したりといったインテリジェントな通信管理機能が重要です。

Magnolia Volunteer Fire Department Boosts Efficiency With Active, Passive RFID(有償記事)

テキサス州の消防署Magnolia Volunteer Fire DepartmentはRFIDを利用して機材の管理を行っています。管理にはUHFパッシブタグと433MHzアクティブタグを組み合わせており、システムはSilent Partner Technologies社が開発しました。また、3Dプリンタを利用して貼付場所に応じた独自のRFIDタグを製作しています。

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2017/11/10

RFID Journal 抄訳 2017/11/10号

今週気になった記事はSavi社が自社の衛星電話コンテナ追跡ソリューションをOcean ETAというブランドで売り出しているというもの。業界では何年も取り組まれてきているものなんだけど、なかなかビジネスに結びつかなんですよね。ほとんどの場合は輸送会社が十分なビジビリティ・トレーサビリティを提供しているので、それでは不足なニーズを掘り起こすことが重要なのでしょうが。

オリンパスが内視鏡の利用・所在管理を行うソリューションを提供している、という話も。いつものことながらRFID Journalで日本企業の名前を見つけると嬉しい気持ちになります。

なお、元記事はこちらになります。

Turck Group Acquires Vilant Systems, Becomes Europe-Based Solutions Provider

Turck社がVilant Systems社を買収しました。Vilant Systems社はTurck Vilant Systemsという名前で営業を継続します。この買収により両社はハード、ソフト、SIを統合したRFIDソリューションを顧客に提供できるようになります。

Ocean ETA Provides Visibility to Location of Vessels and Cargo Contained Within

Savi社は自社のソリューションSavi Visibilityの一部をOcean ETAというブランドで売り出しています。このソリューションは海上輸送用のコンテナに衛星電話とGPSや各種センサーを搭載したタグを取り付け、輸送会社からの報告に頼らずに自力で状態を監視できるようにするものです。過去2か月の間に高付加価値の商品を扱う顧客がこのソリューションのトライアルを実施しています。

RFID Automates Safety, Status Data for Endoscopes

オリンパスはアメリカで内視鏡の利用・所在履歴管理を行うソリューションUnifiaをリリースしました。このソリューションは内視鏡に貼付したバーコードやパッシブHFタグをハンドヘルドリーダーで読み取って管理を行うものです。

Bracelet Works Like a Credit Card in Brazil

ブラジルのTrigg社はVISA社とパートナーを組み、NFCタグ内蔵で決済ができるブレスレットを提供しています。このブレスレットは対応アプリをダウンロードしたスマホとリンクすることで利用可能になります。

RFID News Roundup

  • Zebra社が中小企業向けのパッシブUHFリーダー内蔵モバイルコンピュータを発表
  • Datalogic社が長距離読み取り対応のUHFポータルリーダーを発表
  • United Bus Technology社がRFIDチケットに対応した二階建て観光バスを導入
  • Positek RFID社が特許を取得
  • Bluetooth SIGがBluetoothメッシュプロトコルをWebセミナーを開催
  • ams社が産業向けIoT対応のNFCセンサーインタフェースを発表
  • カナダがアメリカからの種牛の輸入にRFIDタグを義務付け

Algorithm (and RFID) Aversion

研究者の間では、数学モデルに基づく予測が人間の予測よりも統計的に正確であることが分かっていても人間の予測を信じる人がいることが知られています。RFIDに対しても同様の認知の歪みが見られます。RFIDによる棚卸よりも手作業の棚卸の方がミスが多くなる分だけ不正確になることが多いのですが、人間が気づかない読み取り漏れがあるだろうと手作業の棚卸の方が優れていると主張する人がいます。

How the IoT Is Changing the Customer Experience and Improving Competitive Advantage

IoTを導入することで顧客体験を以下の点で改善することができます。

  • 顧客サービスを従来想定できなかったレベルまで引き上げる
  • 問題を発生する前に防ぐことができる
  • 売れ筋商品の投入をデータに基づいて判断できる
  • ビジネスをより適切に判断できる

RFID Provides Tissue-Tracking Gains for Hospitals(有償記事)

Terso Solutions社とTrackCore社は医療機関を対象とした組織片管理のためのRFIDソリューションを提供しています。このソリューションはUHFパッシブタグを利用するもので、既にいくつかの医療機関が導入しています。

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2017/11/04

RFID Journal 抄訳 2017/11/03号

今週気になった記事は特集記事のドイツの自動車産業のRFID導入事情。僕はこの分野は詳しくなく予備知識なしでざっと読んだ感想になりますが、それでもインダストリー4.0の現場の雰囲気が伝わってくるような気がします。

編集後記はRFID Journalメルマガの購読者の最新動向。アパレルメーカー、バーコードベンダー、投資会社いうと何やら三題噺っぽくなりますが、果たしてその背景は…。

なお、元記事はこちらになります。

Polish Post Completes RFID Testing at Distribution Center

ポーランド郵政公社は配送センターでのRFID利用のトライアルを実施しました。これは、1000個の郵便物にUHFパッシブタグを貼付し、センター内での所在をリアルタイムで確認でき、バーコードの利用も不要になります。このソリューションはProxiGroupが開発しました。

New System-in-Package Brings NFC Payment to Wearables

STMicroelectronicsがウェアラブル向けの超小型NFCモジュールST53Gを発表しました。この製品は4mm角のチップにアンテナ含むNFC通信機能を搭載しており、10cmの距離で読み取りが可能です。従来のモジュールは外部アンテナの接続が必要でした。量産開始は2018年第1四半期です。

Mexican Soccer Fans Access, Share Team Content via Bluetooth Low Energy Solution

メキシコのサッカーチームClub NecaxaはBLEビーコンをスタジアムで利用してコンテンツの配布やプロモーションを実施します。このソリューションはメキシコのBe Free Solutions社が開発しました。同社は他のメキシコのサッカーチームにソリューションを売り込んでいます。

Companies Trialing Zebra Technologies' IoT Savanna Platform

Zebra Technologies社が9月に発表したIoTプラットフォームSavannaが先行導入企業5社でトライアル中です。小売業界では店舗業務の複雑化により店舗でデータを分析・判断することが困難になりつつあり、Savannaでデータを処理して具体的な作業指示に落とし込んで店舗に伝えることが期待されています。

RFID News Roundup

  • Southco社がRFIDを用いたアクセス管理機材を発表
  • Zebra Technologies社が業務用Androidスマホを発表。同社のUHFリーダー付きケースに装着可能
  • DeltaTrak社がBLEモニタリングソリューションにデータセキュリティ機能を追加
  • Tadbik社がRFIDラベルxコンバーターのカスタマイズ版を提供へ
  • Kerlink社のゲートウェイがヨーロッパでDIGIMONDO LoRaWAN IoTネットワークのサービスを提供

Leading Indicators of RFID Trends

RFID Journalのニュースレターの新規登録者の動向は業界の動きを見るための先行指標になります。最近増えているのはアパレルメーカー、バーコードのベンダー、そして投資会社です。アパレルメーカーが増えているのはおそらく小売からのソースタギングが増えているため、バーコードベンダーは顧客から「RFIDを試してみたいのだがあなたの会社はできるか」という問い合わせを受けているから、投資会社については言うまでもありません。いずれもRFIDの利用が拡大していることを示しています。

Beyond the Seams: Advanced Technology and Fashion

IoT技術はファッションに対し、デザインや顧客体験のカスタマイズ、トレーサビリティ、生産性の向上など、様々な恩恵をもたらします。

European Study Finds Growing RFID Market in German Automotive Industry(有償記事)

ヨーロッパの調査機関Research Solutionsはドイツの自動車産業でのRFIDを使った仕掛品管理の効果についての調査を実施しました。ドイツでは完成車メーカーと地元IT企業が既に強い関係を気づいているため、国外のRFIDベンダーは参入に苦労しています。

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2017/10/29

RFID World Watcher Monthly September 2017

今月もは特集はお休みです。そろそろ年末が近づいてきたので、何か振り返りの特集記事を書こうとは思っているのですが…。ニュースも今月は少なめ。最近は南米系のニュースがそれほど重要性のなさそうなものでも取り上げられている感じです。運営母体が変わった影響でしょうか。

RFID World Watcher Monthly September 2017 (PDF形式、178KB)

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2017/10/27

RFID Journal 抄訳 2017/10/26号

今週の事例は比較的地味な記事が並びました。

編集後記は「RFIDというキーワードが『セクシー』でないのは単純なコスト削減に結びつけられているから」というもの。まぁそういう部分もあると思いますが、「セクシー」という印象を持たれるのはハイプが残っていることでもあるので、良し悪しかなと思います。

なお、元記事はこちらになります。

Windshield and Mirror Company Gains Evacuation Visibility With RFID

ポーランドのSmart Technology社はRFIDを利用した避難状況管理システムを開発しました。このシステムはUHFパッシブタグを首から下げる入館バッジに組み込み、出入り口に置いたリーダーで読み取ることで、該当社員が建物の中に残っているかどうかを確認するものです。

Smart Cooler Helps Companies Sell More

ブラジルのEmbraco社は小売店舗の冷蔵庫をスマート化するソリューションdiiliを開発しました。このソリューションは冷蔵庫内の温度や開閉回数などの状況をクラウドに送信してレジから参照することができ、在庫切れや温度上昇などを確認することができます。

Nordic Reader Series Promises Intelligence in Handheld and Fixed Devices

Nordic Reader社はUHFパッシブRFIDリーダーの新製品を発表しました。そのうちハンドヘルドタイプのEXA31とEXA51eはBLE接続の小型タイプで、倉庫などで作業員が簡単に取り廻すことができます。

CPqD to Integrate Dojot Platform into Brazil's Public Network

ブラジルの研究機関CPqDはWND社と協調し、CPqDのIoTネットワークdojotをWND社のSigfoxネットワークと接続しました。これによりdojotを用いるIoT機器が携帯モデム通信によるインターネット接続が可能になります。

RFID News Roundup

  • iDTRONIC社がRFIDリーダーの新製品2機種を発表
  • 村田製作所がウェアラブル・ヘルスケア向けの小型RFIDタグを発表
  • Stanley Healthcare社の緊急呼び出しソリューションがUL 1069認証を取得
  • Checkpoint Systems社がAsia Business Achiever Awardを受賞
  • CipherLab社がRFIDとバーコードの読み取りに対応したモバイルコンピュータを発表
  • Suprema社がRFIDに対応した指紋式アクセス管理機材を発表
  • LEID Products社が資産管理システムのデモを公開

Where the Money Is in RFID

RFIDと比べてIoTの方がキーワードとしてメディアで注目を集めやすいのは、RFIDというキーワードが単純なコスト削減を連想させるのに対し、IoTはビジネスを何か面白くしてくれそうだという雰囲気を持っているからです。

A Truly Connected World: The Need for Global Device Connectivity and Control

IoTによって実世界の管理対象物をカバーするようになった企業システムでは、従業員も所在場所に関わらずシステムにアクセスできる必要があります。企業ネットワークが持つポリシーや管理基準などを損なわずに従業員にユビキタスな接続性を提供するためにはクラウドを利用する必要があります。

Ski Resorts Adopt RFID for Lifts, Payments(有償記事)

オーストラリアのSKIDATA社はRFIDを利用したスキー場のリフトチケットシステムを販売しています。同社は従来HFタグを用いたソリューションを提供していましたが、利用者の状況をより正確に把握できるUHFタグを用いたソリューションのトライアルを開始しました。

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2017/10/19

RFID Journal 抄訳 2017/10/19号

今回興味深かった事例はアメリカの図書館でCD/DVDの貸し出しにRFID自動貸し出し機を導入した、というもの。最新タイトルに絞っているのがポイントで、RFIDの導入が完了したサイトではこういう一部分だけの無人化ということが選択肢に入ってくるんですね。

識者投稿はIoT機器に利用される通信手段の動向。細かい部分でニュアンスが取れないところもありましたが、現場の雰囲気が伝わってくる興味深い内容でした。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Helps to Identify and Protect Motorcycles

イギリスでRFIDを用いたオートバイの登録システムの導入が進んでいます。このシステムはDatatag社が開発したMASTERというシステムで、オートバイにLFタグとQRコードの登録プレートを貼付し、取締り担当者が不審なオートバイを見つけた際にはハンドヘルドリーダーで読み取って詳細を確認します。現在イギリス全体で3千台ほどのリーダーが利用されています。

Brazilian Government Announces Internet of Things Study

ブラジル政府のIoT推進計画が通信カンファレンスで政府高官から発表されました。この計画は2025年にかけIoTが全GDPの10パーセントに影響を与える時代がくるとし、それに備えるためのものです。

RFID-Enabled Vending Machine Brings Automation, Security to Library Disk Loans

ペンシルバニア州の図書館Coyle Free LibraryではCD/DVDの最新タイトルの貸し出しをRFID対応の自動貸出機を用いて無人化します。このソリューションはLibrary Media Boxと呼ばれ、RTI社が開発しました。

Cattle Ranching Gains from IoT-based Intelligence

ウルグアイのベンチャー企業Chipsafer社は放牧されている牛の監視と牛泥棒の防止にIoTソリューションを利用するパイロットを実施しています。このソリューションは低速・低コストの携帯通信ソリューションLoRaとGPSや運動量計などの各種センサーを搭載した首輪を牛に取り付け、屋外での状況を監視するものです。

Tenna Brings IoT, RFID to Industrial Asset Tracking

アメリカのベンチャー企業Tenna社は建設業界向けの資産管理ソリューションを提供しています。このソリューションはBLEや携帯モデム、あるいはUHFパッシブタグなど、複数の通信手段を統一したプラットフォームの上で扱うことができます。

RFID News Roundup

  • Impinj社がRFID分散オペレーションシステムを拡張
  • Identiv社とNXP Semiconductors社がNFCタグスターターキットで提携
  • STMicroelectronics社のNFCタグがNFC Forumの認証を取得
  • Ocean Tomo社がセンサーやRFIDに関連する特許のオークションを実施
  • マレーシアの高速道路がRFIDによる料金支払いを導入
  • GS1 USが2018年のイベント向けにRFIDアプリケーションの応募を募集
  • Industrial Internet ConsortiumとEdgeX Foundryが提携

IoT Communications Technology Trends

近年のIoTの通信技術では、少ないデバイスに多くの機能を持たせたり、スマホがWiFiやNFCで取得した情報に情報を付与して活用するなどがトレンドとなっています。

What to Expect from Brazil's Internet of Things Action Plan(有償記事)

ブラジル政府のIoTアクションプランでは、郊外・都市・健康・産業という4分野に注力がなされており、規制緩和、ソリューション間の相互接続の推進、人材育成とイノベーションの支援などが定義されています。

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2017/10/13

RFID Journal 抄訳 2017/10/13号

今週の特集記事はRFID in Retail and Apparel 2017の報告記事。ざっと報告者の肩書だけ眺めたのですがどうもユーザー企業の報告者が少ない感じを受けました。1日だけのイベントだからしょうがないのかな。あるいは個別企業の事例だけどベンダーが代わりに発表した、ということがあるのかもしれませんが。

グラフェンを配合した電導性ゴムとRFIDの組み合わせの話も興味深かったです。今も時点では直接アンテナとして使うことは難しそうだけど、何か面白いモノが出来そうな、ワクワクする雰囲気がありますね。

なお、元記事はこちらになります。

Alliance Rubber Stretches Limit of RFID and NFC Applications

ゴムメーカーのAlliance Rubber社はグラフェンを配合したグラフェンを配合することで電導性を持たせたゴムの用途開発を行っています。現在はゴムの色を変えることで情報を伝える仕組みに取り組んでいますが、将来的にはNFCやRFIDのタグと組み合わせた利用も可能と考えています。

New Chip Features Privacy Function for European Retailers

Impinj社のUHFパッシブRFIDチップの新製品Monza R6-Aは、ヨーロッパ小売業からのリクエストを受けて近距離モードを搭載しました。これにより、販売時にタグを取り外したり無効化したりすることなく消費者のプライバシーを守ることができます。

Hybrid System Manages Access Control for Mexican High School

メキシコのCervantes高等学校ではNFCとBLEを組み合わせた出欠管理ソリューションを導入しました。このソリューションはHID Global社のHID Mobile Accessをベースにしたものです。

IoT Brings Intelligence to Hard Hats

ベンチャー企業のGuardHat社はワイヤレスセンサー搭載のヘルメットGuardHatを開発しました。このヘルメットはWiFiか携帯モデムを搭載し、装着者の現在位置を通知すると共に、有害ガスの濃度などを検出することができます。GuardHatは現在テスト中であり、2018年に販売が開始される予定です。

RFID News Roundup

  • Xerafy社がヶ国環境向けのRFIDタグの新製品を発表
  • Smartrac社がRFID、NFC、IoTを用いた温度センサー製品群を発表
  • STMicroelectronics社がスマートライティング向けのBluetoothメッシュネットワーク用ソフトウェアを発表
  • FineLine Technologies社がData2社を買収
  • HID Global社がICカード発行用のクラウドソリューションを発表
  • STAR Systems International社が有料道路ゲート向けのアンテナを発表
  • Mayer Brown社がIoTを含むサーバーセキュリティ・データプライバシーのガイドブックを発行

Is Retail Approaching the Tipping Point for RFID?

RFID in Retail and Apparel 2017でBill Hardgrave教授が発表したアンケート結果によると、トップクラスの小売業者のうち50パーセントが何らかの形でRFIDを導入しており、71パーセントがRFIDの導入範囲を広げようとしています。RFIDは小売分野では臨界点(ティッピング・ポイント)を超えようとしています。

Beyond the Hype: Three Ways to Maximize IoT Budgets

IoT導入の費用対効果を最大化するためには以下の3点が重要です。

  • 利用中のレガシーシステムに対し接続性の改善やプロセスの明確化などを行って「きれいに」する。
  • レガシーシステムに複数のIoTソリューションを接続するための接続口を開発する
  • 社内のすべての部署を横断したプロジェクトチームを作る

RFID in Retail and Apparel 2017 Report(有償記事)

9月26日にニューヨークで開催された小売・アパレル業界対象の招待制RFIDイベントRFID in Retail and Apparel 2017は100人ほどの参加者を集めました。このイベントではベンダー側・ユーザー側共に含むRFID専門家が多数のプレゼンテーションを行いました。この記事はそのプレゼンテーションへのリンクです。

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