2019/08/18

RFID World Watcher Monthly July 2019

今月気になった記事はIATAの手荷物RFID導入に関する決議。その後もちらほらと航空会社などによる導入のプレスリリースが続いており、航空業界全体として現状どのようなステータスになっているのかまとまった記事がそろそろ読みたいなと思っています。他にもRFIDロボットなど興味深い記事が並びました。

RFID World Watcher Monthly July 2019(PDF形式、222KB)

 

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2019/08/16

RFID Journal 抄訳 2019/08/16号

今週興味深かった記事はSuperdryのRFID導入その後。店頭の棚卸でバックヤードの在庫を読み取ってしまうという事例は頻繁にあるものなのでしょうか。また、この種の読み取りをアプリケーションレベルで防ぐVirtual Shieldingという機能も気になります。

カナダのNFCとGoogle Pay/Apple Payを組み合わせた駐車場料金支払いソリューション。おそらくQRコード決済と同じ原理を使ったものです。もうしばらくすると日本で「QRはもう古い!これからはNFCだ!」とか騒ぐ人が出始めるのかな、と思うとちょっと憂鬱です。

今回の編集後記を知らない人が書いていて、あれっ、Mark Roberti氏はどうしたのかな、と思ったのですが、今回書いていた人はRFID Journal Brazilの編集長でした。こうやって世界各地の人が回り持ちで書いても面白いですね。

なお、元記事はこちらになります。

Fashion Retailer Leverages Virtual Shielding to Overcome Stray RFID Reads

イギリスのアパレルブランドSuperdry社は店舗棚卸のためにRFIDを導入しましたが、店頭で棚卸中のハンドヘルドリーダーがバックヤードの在庫を読み取ってしまうといった問題に悩まされてきました。金属箔による物理遮蔽はコスト的に受け入れられる解決方法ではなかったため、同社はNedap社の仮想遮蔽機能に対応したアプリケーション!D Cloudを導入しました。これは過去の読取情報を突き合わせ、例えば店頭での読み取り中にはバックヤードにある商品の読取情報を無視する機能を持ちます。

LoRaWAN Brings IoT Connectivity to Rural U.S.

スタートアップ企業のIoT America社はアメリカの郊外地域でIoT接続を提供するためにLoRaWANを活用します。同社のターゲットは農業で、土壌の水分や農機の稼働状況などをLoRaWANで送信することを想定しています。

NFC Pays for Parking With HonkTAP

カナダのHonkTAP社はスマートフォンとNFCで駐車料金の支払いを行うソリューションを販売しています。同社のソリューションは、NFC対応のスマホで駐車スペースのNFCタグをタップすると、Google PayやApple Payの画面が開いて支払いを行うことができるというもので、アプリをダウンロードせずに利用することができます。

RFID Reader Manufacturer Sees Sales Soar

ブラジルでRFIDリーダーの販売が拡大しており、RFIDベンダーの在庫数が減少しています。

RFID News Roundup

  • Schreiner ProTech社が自動車の水浸試験で湿度センサー付きのRFIDタグを活用
  • JADAK社がRAIN RFIDスターターキットを発表
  • ForgeRock社がオープンソースのIoTエッジソリューションを発表
  • Synchronoss Technologies社がスマートビルディング向けソリューションでArrow Electronics社およびMicrosoft社と提携
  • B.O.S.社がRFIDおよびMobile部門の名称を変更
  • Event Genius社とAfro Nation社がガーナでのキャッシュレス支払い契約を締結

Smart Packaging: A New Link Between Manufacturers and Consumers

スマートパッケージングは製品メーカーにとって顧客との新たな接点として活用できるものです。

The Intersection of IoT and Smart Business

IoTは企業にとって大きなチャンスとなるものですが、すべてのIoTベンダーがそのチャンスを現実にしてくれるわけではありませんし、セキュリティーやプライバシーなどの落とし穴も存在します。これらの問題点をIoTベンダーとの契約時に検討すべきです。

Smart Packaging Plays a Key Role for Brands and as a Marketing Tool(有償記事)

スマートパッケージングの業界団体AIPIAは中国でカンファレンスAIPIA Summit Chinaを開催しました。このカンファレンスでは、日本をはじめとした各国のベンダーやユーザーが事例の発表を行いました。

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2019/08/10

RFID Journal 抄訳 2019/08/09号

今週興味深かった記事は何といってもFDAのRFIDパイロット。パイロットは10年以上前から何度もやっていたので「今更またやるのか!」という驚きがあります。まぁ最新の技術動向の変化などもあるのでしょうけれども…。

UWB RTLSモジュールの記事も興味深かったです。WiFiやBluetooth、UHFパッシブなど様々な技術を使った高精度測位のソリューションがいろいろ発表されてはいますが、現時点で確実に高精度測位が可能なソリューションとしてはやはりUWB。もっと色々なところで使われて欲しいですね。

なお、元記事はこちらになります。

FDA RFID Drug Pilot Planned This Summer

米国食品医薬品局(FDA)はRFIDを用いた医薬品サプライチェーントレーサビリティのパイロットを実施します。パイロットは2019年8月から6ヶ月間実施される予定で、テクノロジーベンダーのKit Check社のほか大学や病院、製薬会社が参加します。トライアルで利用されるのはUHFパッシブRFIDで、二次元バーコードとの対比実験が行われます。

Retailer Rolls Out RFID Across 1,000 Stores This Year

南アフリカのファッション小売チェーンFoschini Group社はRFIDを導入中です。同社はUHFパッシブRFIDの導入プロジェクトを2019年2月に開始し、2019年末までに1,000店舗に導入予定です。同社は現在のところRFIDを在庫管理にのみ利用しています。

RFID Brings Gains to Small Apparel Brand

アメリカの小規模アパレルブランドSouthern Fried Cotton社はRFIDによる出荷管理を行っています。同社は成長中で手作業による出荷管理が追いつかず、梱包ミスへの対応のために多額のコストが発生していました。同社は低コストで導入できるRFIDソリューションを探し、Avery Dennison社のソリューションを導入しました。

New RTLS Module to Cut Active UWB Tag Cost

UWB RTLSベンダーのDecawave社はUWB RTLSタグ用モジュールの新製品DWM1004を発表しました。モジュールの大きさは15mm×30mmで、電池寿命は7~9年。価格は10ドル未満です。UWB RTLSは他の技術と比べて高い精度を実現できますが、コストが高いことが課題とされており、Decawave社は低価格化に取り組んでいます。

RFID News Roundup

  • STMicroelectronics社がIoTサイバー防御のツールセットを発表
  • Identiv社とSchreiner Group社が病院向けの偽造防止機能付きRFIDインレイを発表
  • ProxiGroup RFID Solutions社がRFIDとIoT向けのサイトサーベイシステムを発表
  • Pod Group社がケニアのAlemetic Systems社にIoT車両トラッキングソリューションを提供
  • Powercast社の長距離無線電力供給技術がFCCの認可を取得
  • Patron Technology社がToken Systems社を買収

Why All This IoT Heel-Dragging?

IoTの導入が従来の期待よりも遅れている理由は、導入を正当化するビジネスケースが欠如していることと、IoT技術を業務アプリケーションに接続する部分で利用可能な製品が不足していることです。

RTLS Helps Hospital Cut Surgical Turnaround Time by 10 Percent(有償記事)

ロサンゼルスの病院Adventist Health White MemorialではRTLSを導入して手術の所要時間を10パーセント短縮しました。同病院が導入したのはCenTrak社のアクティブRTLSで、病院ワークフロー管理システムのTagnos ORに統合されています。

 

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2019/08/03

RFID Journal 抄訳 2019/08/02号

今週興味深かった記事はタイのファッションチェーンの無人店舗。リープフロッグの典型だなぁと思いながら読みました。いまどき最新技術は世界中どこでも同じものが使える一方で、技術を使ったソリューションの前提は国ごとに「異なる」(進んでいる/遅れているではなく)状態です。それぞれの事例をごくごく個別のものとして、何をチャンスとし何が制約になって導入されたか、しっかり見ていく必要がありますね。

気楽なニュースとしてはBAの電子ペーパー手荷物タグが楽しいですね。これはUHFパッシブRFIDの導入義務付けとは関係なく(少なくとも記事では触れられていない)、スマホからBLE経由で搭乗情報をダウンロードしてチェックイン時間を短縮できるというものです。お値段は63ポンドと再利用可能であることを考えるとまぁ手が出るかな、という水準。ANAやJALでも導入しないかな。

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なお、元記事はこちらになります。

British Airways Offers RFID Luggage Tag

British Airways社は電子ペーパーを搭載した再利用タイプの手荷物タグの販売を始めました。この製品はBLEによる通信機能を搭載しており、スマートフォンから搭乗情報をダウンロードすることで預け入れに必要な時間を大きく短縮できます。この製品はViewTagとの提携で開発されたもので、価格は63ポンドです。

Exhibit Shop Sells Fashion, Cosmetics With RFID

タイのファッションチェーンSaha社はRFIDや顔認識、AIを活用した無人のファッション店舗を発表しました。同社はタイ全土にHis&Hersブランドで約100店舗を展開しており、無人店舗は本社への併設になります。決済はスマートフォンの専用アプリで、決済の商品読取は無人レジで、それぞれ行われます。

IoT Tracks Vending and Coffee Machines

自動販売機メーカーのVendon社はAT&T社と共同で、自動販売機の各種の情報をリアルタイムで把握できるシステムを開発しました。このシステムは携帯電話モデムでマシンに搭載された各種センサーの情報をVendor社のクラウドに送信するものです。現在同社の顧客の何社かがこのシステムのトライアルを実施しています。

Brazilian Retailer Manages Merchandise Movement

ブラジルの衣料品店Lojao do BrasはImpinj社のUHFパッシブRTLSアンテナxArrayを導入し、商品の試着回数や販売への展開に関する情報を取得しています。このソリューションはiTag社が開発しました。

RFID News Roundup

  • STMicroelectronics社とKudelski Group社が産業向けIoTのセキュリティーソリューションで協業
  • Janam Technologies社がRFID/NFC機能を搭載した小型タブレットを発表
  • Market Study Report社がUHF RFIDタグ市場に関するレポートを発表
  • Claroty社が産業向けサイバーセキュリティプラットフォームでIoTモニタリングへの対応を強化
  • BehrTech社が産業向けIoT用のLPWANサービスを開始
  • Sensera社とArrow Electronics社がIoTセンサーソリューションのグローバル協力契約を締結
  • Avnet社がIoTセキュリティーのスターターキットを無料で提供

Diversion Detection and Prevention in Hospitals

病院内での薬剤の管理は医療用麻薬であるオピオイドの不正な利用を防ぐために非常に重要です。ですが、多くの病院では書類ベースやバーコードベースの不正確なソリューションを利用しています。RFIDを利用することで精度を向上させることができます。

RFID Brings Material Handling, Self-checkout and Shelving Counts to Library(有償記事)

マサチューセッツ州にあるウォーバーン図書館は歴史のある建物の中に入っており、増加する利用者のニーズを満たすための機能が不足していました。同図書館はRFIDを導入し、自動貸出機を導入してこの課題を解決しました。同図書館が導入したのはHFパッシブRFIDで、ソリューションはTech Logic社が提供しました。

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2019/07/27

RFID Journal 抄訳 2019/07/26号

今週気になった記事は特集記事でのIHL Services社の社長インタビュー。小売業でのRFID利用について深い洞察が書かれている記事で、そのジャンルの関係者は課金してでも読む価値があると思います。

RFID Journal LIVE!のご意見募集。参加していない方でも構わないそうなので、何か思いがある方は送ってみましょう。RFID Journal LIVE! Japan(もしくはAsia)を開催してください、とか、送ってみようかな。

なお、元記事はこちらになります。

FID Data Helps Power Schneider Electric's Smart Factory

Schneider Electric社はケンタッキー州に同社初のスマートファクトリーを立ち上げました。この工場ではラックやパレットにHFパッシブタグが貼付され、それぞれの位置やステータスがシステムに取り込まれます。同社は自社開発のEcoStruxureソリューションでこれらの情報を分析しています。

RFID Automates Witness Program for Narcotics Disposal

アメリカでは手術の際に利用される麻酔薬の管理が厳格に定められています。IntelliGuard社は同社の麻酔薬管理棚にUHFパッシブリーダーを設置し、UHFタグを貼付した薬瓶と併用することで、必要な情報の記録と異常の検知を自動的に行うソリューションを開発しました。

Sensemetrics, DHI Offer IIoT Solutions for Mine Water Operations

Sensemetrics社とDHI社は共同で鉱山の排水処理を行う産業向けIoTソリューションを開発しました。

Confra Lovers Invests in the Customer Experience

ブラジルで仮説移動店舗を展開するConfra Lovers社はRFIDを導入することで顧客体験を向上させています。同社は商品にRFIDタグを貼付して決済を行い、店を出た後にお礼のメールを顧客に送信します。ソリューションはActiva-ID社とRFID Moura社が開発しました。

RFID News Roundup

  • Smartrac社とCompass Marketing社が小売り向けスマートラベリングで協業
  • 中国東方航空が上海空港でRFID手荷物タグを導入
  • Swift Sensors社がZebra社のPartnerConnectプログラムに参加
  • iDTRONIC社がフォークリフト向けのRFIDソリューションを発表
  • MachNation社がIoTデバイス管理のスコアカードを発表
  • Element Materials Technology社がZigbee Allianceの認証テストを提供
  • Ericsson社とTelia社がIoT専用の携帯ネットワークのパイロットを実施

Give Us Your Feedback

来年のRFID Journal LIVE!をよりよいものにするため、参加者からのご意見を募集しています。プログラムの全体的な長さや個別の要不要など、編集長までメールを送ってください。

IoT: The Fourth Industrial Revolution

IoT戦略の策定のためには、データとセキュリティからインフラストラクチャとハードウェアまで、カバーすべき多くの内容があります。戦略策定に当たっては、自社が提供でき、顧客が望んでいる価値を把握することが最初に行うべき作業となります。

Promise Lies in BOPIS for Retailers With RFID(有償記事)

小売調査会社のIHL Services社は、RFIDはそれだけでは在庫の問題をすべて解決することはできないが、BOPISを可能にするなどの重要な変化をもたらすと述べました。

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2019/07/20

RFID Journal 抄訳 2019/07/19号

今週気になったのはドイツのアパレル小売でのRFID棚卸ロボット大規模導入。最近はあまり記事を見なくなったので失速したのかと思っていたのですが、導入が進んでいるところでは進んでいるのですね。全般的な導入状況についての最新の調査記事など読んでみたいです。

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プリエンコードしたRFIDカードの販売は面白いアイデアだと思いました。日本でも需要のあるサービスだと思いますが、どこかでやっている会社はあるのでしょうか。

なお、元記事はこちらになります。

Adler Modemarkte Rolls Out RFID Robot Across 45 Stores

ドイツのアパレル小売りチェーンAdler Modemarkte社は店舗の棚卸にRFID棚卸ロボットを導入しています。同社が導入しているのはTORY社のロボットで、現時点で20店舗に導入、2021年末までには全175店舗に導入を予定しています。

Wide Rollout of IoT Soil-Moisture Sensors in the Works

土壌センサーメーカーのSensoterra社はIoTベンダーのKerlink社と提携し、LoRaWANで通信を行う土壌水分センサーソリューションの提供を開始しました。

RFID Paper Turns the Page on Label and Card Printing

ロシアのRFIDベンダーISBC Group社はRFID Paperというサービスを開始しました。これはRFIDタグを内蔵し、データをプリエンコードした紙のカードで、顧客はこのカードにオンデマンドで印刷を行うことができます。

IoT Automates Rail Brake Testing for Logistics Firm

ヨーロッパの鉄道管理会社CFL Multimodal社は中国とヨーロッパを結ぶ貨物列車のブレーキの検査時間を短縮するためにIoT技術を導入しました。このソリューションは各車両に設置されたセンサーをメッシュネットワークで接続し、ゲートウェイがGSM経由でクラウドにデータを送信します。同社はこのソリューションを列車の運行状況や貨物のステータスなどさまざまな情報を取り扱えるプラットフォームに拡張していく計画です。

Smart Security Vehicles Leverage IoT to Capture and Share Data

警備会社のBrosnan Risk Consultants社は自社の警備用車両にIoT技術を搭載しています。同社が導入したのはMetTel社のIoTソリューションで、カメラやGPS、エンジンのセンサなどの情報を集約して携帯電話回線経由でクラウドに送信します。

No-Deal Brexit Poses Severe Regulatory Challenges for RFID Suppliers in the U.K.

イギリスが移行措置無しにEUから脱退するノー・ディール・ブレグジットが起こった場合、技適などの規制関係でRFID含む無線分野で大きな混乱が起こる可能性があります。

RFID Journal LIVE! Retail 2019 Report(有償記事)

今年のRFID Journal LIVE! Retailは小売の総合イベントRetailX: GlobalShopの一部としての開催となり、400人以上の参加者を集めました。当日行われたプレゼンテーションのスライドとビデオを掲載します。

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2019/07/13

RFID World Watcher Monthly May/June 2019

6月は出張に出ていて発信ができなかったため2ヶ月分の合併号にしました。すみません。RFID Journal LIVE!の直後の記事が入っており、商品紹介の記事の比率が高くなっています。

RFID World Watcher Monthly May/June 2019(PDF形式、207KB)

 

 

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2019/07/06

RFID Journal 抄訳 2019/07/05号

今週興味深かった記事はRFID Journal Live! Retailの開催報告。小売総合イベントの一部としての開催となったそうで、アウトリーチができるという意味で意義深いことだと思います。

Stora Enso社はRFID対応の多目的自動販売機の話、日本の「600」の方が機能も展開水準も進んでるんじゃない?と思いながら読みました。アイデアも要素技術も昔からあるものなのでパクリではないですし、どうしても各地で同時多発的にビジネスが立ち上がるものですが。

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識者投稿はRFID搭載社員証を使った統合オフィスソリューション。入退室管理の他にPCのシングルサインオンなどにも使うというアイデアは面白いですね。プリンタについては既に結構普及していると思いますが。

なお、元記事はこちらになります。

RetailX Begins With RFID Journal LIVE! Retail

今年のRFID Journal Live! Retailは小売総合イベントRetailXの一部として6月9日から11日にかけてシカゴで開催されました。オープニングでMark Roberti編集長が基調講演を行ったほか、メンフィス大学オートIDラボのKevin Berisso教授がRFID導入の意義について講演を行いました。

Inventory Accuracy: The Key to Retail Success

RFID Journal Live! Retailの2つ目の講演では、オーバーン大学RFIDラボのBill Hardgrave教授が登壇し、最近の小売業界における革新の多くが商品在庫が適切かつ正確に管理されていることに依存しているし、そのためにはRFIDを用いた商品在庫管理が必要になると述べました。

Solving Retail Challenges via RFID

RFID Journal Live! Retailの座談会では、RFIDのビジネスでの活用に関し、バーコードとの比較、ブロックチェーンとの関係や標準化なども含む、さまざまな切り口での議論がなされました。

IoT Keeps an Eye on Cold Beer in South Africa

ビール大手Anheuser-Busch InBev社の子会社であるSouth African Brewery社は、販売店に配備している冷蔵庫の稼働状況を確認するためにIoT温度計を導入しました。同社が採用したのはCIRT社と共同でソリューションを開発しました。

New Retail Kiosk Enables RFID-based Sales

Stora Enso社はRFID対応の多目的自動販売機Intelligent Cabinetを開発しました。Intelligent Cabinetでは格納する商品にRFIDタグを貼付し、取り出した商品の代金をスマートフォンで支払うことができます。Intelligent Cabinetは現在中国とヨーロッパで試験導入されており、他のアジア諸国や北米でのトライアルについても協議中です。

Essex Electronics and HID Global to Offer RFID-Enabled Turnstiles

Essex Electronics社とHID Global社は回転木戸にICカードを統合するためのソリューションを共同で開発しました。回転木戸はその物理的な形状と金属製であるという条件からICカードリーダーを組み込むことは困難でしたが、両者は回転木戸ユニットに統合できるリーダーの開発に成功しました。

Smart Packaging Industry Estimated to Reach $6 Billion By 2023

AIPIA(アクティブ&インテリジェント包装業協会)が開催したイベントでは、スマートパッケージングの市場規模が2023年までに60億ドルまで拡大するという調査のデータが公開されると共に、各種のユースケースが報告されました。

Companies Anticipate NFC Scale-Up With Apple's iOS 13 Release

NFC Forumや関連企業は、Apple iOS 13でのNFC機能の追加開放により、アプリケーションがNFCを使って実現できる機能が広がり、NFCの市場が拡大するとしています。

RFID News Roundup

  • SML社とMicrosoft社が小売向け個品RFIDソリューションで協業
  • BSN社がPragmatIC社のフレキシブルICを利用したRFID偽造防止システムを発表
  • CoreRFID社がSerco社に鉄道向けアクセスカードを供給
  • Onset社がBLE温度計を発表
  • Advantech社がIoTセンサープラットフォームの接続ソフトにBehrTech社の製品を採用
  • NFC ForumがInfineon社のNFC Type 4Bタグを認証
  • The Foschini Group社がRIoT Insight社のRFIDソリューションを導入

What I Look Forward to at RFID Journal LIVE! Retail

今年のRFID Journal Live! Retailは小売総合イベントRetailXの一部として開催されます。これにより、従来RFIDに振れたことのなかった業態にリーチできることにとても興奮しています。RFID Journal Live! Retailでは既にRFIDを導入して小売業者やブランドオーナーによる多数のセッションが開催されます。

RFID User Authentication Drives Access Beyond the Door

RFID搭載のIDバッジは、単に入退室管理に利用できるだけではなく、職場のPCでのシングルサインオン、共有プリンタでの印刷管理、車両や収納棚へのアクセス管理など、さまざまな用途に用いることができます。

Sheba Medical Center Reports Cost Savings With RFID Cabinet Solution(有償記事)

イスラエルの病院Sheba Medical Centerはカテーテルなどの医療器材や高価格衣料品の管理を行うスマートシェルフを導入しました。これにより利用期限を踏まえた在庫管理が可能になり、大幅なコストの節約が可能になりました。このスマートシェルフはLogiTag社の製品で、UHFパッシブRFIDを利用しています。

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2019/07/02

RFID Journal 抄訳 2019/06/28号

先週は出張のため発行が遅れました。申し訳ありません。

今週気になった記事はIATAのRFID手荷物トラッキング決議案。IATAがRFIDを導入することを決めたというニュースはずいぶん前からあるはずなので、今回どう新しいのかは記事からは読み取れませんでした。改めて経緯を整理する必要があるかもしれません。

今週はZebra Technologies社の記事が通常記事と特集記事で2つ。通常記事にある倉庫・物流業界を対象としたサーベイは読んでみたいところです。

なお、元記事はこちらになります。

IATA Mandates RFID Use on Baggage for Airlines, Airports

IATAは年次総会で手荷物のトラッキングで世界的にRFIDを利用するためのインフラの整備に関する決議を採択しました。IATAは今後3年間で手荷物の70パーセントの検査にRFIDを利用する予定であり、そのために少なくとも74箇所の空港にRFIDインフラが導入されます。

RFID Enables Automatic Replenishment for Dutch Retailer

オランダのファッション小売店Wild StoreではRFIDを用いて転送商品の自動補充を行っています。同社が導入したソリューションはRFKeeper社の製品で、RFIDによる店舗在庫の正確な管理によって自動補充が可能になりました。

Zebra Survey Finds Warehouses Preparing to Augment Operations With Technology

Zebra Technologies社は倉庫・物流業界を対象としたサーベイ「2024 Warehousing Vision Study」を発表しました。このサーベイによると、調査対象企業1403社のうち80%が競争力の確保のためにテクノロジーに投資する必要があると考えており、43%がRTLSを、53%がRFIDを、それぞれ利用中です。

SML Opens Retail Ideation Space for Item-Level RFID

SML RFID社は小売り向けRFIDソリューションのイノベーションセンターRetail Ideation Spaceを開設しました。この施設はテキサス州プラノにある同社のオフィスに隣接した1000平米のスペースで、店舗のフロント、バックヤード、流通センターを模した設備が設置されています。テクノロジーパートナーであるBluebird社、Impinj社、Microsoft社、NXP Semiconductors社、Zebra Technologies社の製品も置かれています。

RFID News Roundup

  • Balluff社がカスタマイズされたRFID製品を購入するためのツールを発表
  • iDTRONIC社が防爆仕様のハンドヘルドRFIDリーダーを発表
  • Longview IoT社とInforma Engage社がIoT導入トレンドのレポートを発表
  • IoTiums社が産業向けIoTのパートナーエコシステムを発表
  • PsiKick社が名前をEveractiveに変更、バッテリーレスの産業向けIoTソリューション向けに資金を調達
  • Hazelcast社がIoT向けインメモリコンピューティングプラットフォーム向けに資金を調達
  • IoTベンダーのMultiTech Systems社がLoRa Alliance Corporate Awardを受賞

Address Your Child's Security Better With IoT Tracking Devices

保護者は子供が現在どこにいるかについていつも心配しています。IoTデバイスは子供たちの所在を確認するために役立ちます。

RFID Renaissance Drives New Strategies for Deployments(有償記事)

Zebra Technologies社はRFIDの初期からその可能性に着目して技術が離陸することを待っていました。現在RFIDは技術的に可能なことを実装するという段階を超え、顧客が達成したい目標をクラウドなどの技術と共に実現するというアプローチをとるべき段階に達しています。

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2019/06/22

RFID Journal 抄訳 2019/06/21号

今週気になる記事はImpinj社とNXP社の特許紛争です。編集後記にもある通り両社はRFIDマーケットで実業を展開しているメーカーであり、マーケット自体を傷つけることは望んでいません。常識的に考えれば今後は利用者が意識しないところで交渉が進んで示談になるはずです。

今週の識者投稿は米軍の原子力潜水艦の予防保守の話。RFIDやIoTに関係する話はほとんど出てこないし目新しいビジネスコンセプトが示されているわけでもないのですが、結構臨場感のある興味深い内容です。こういう分野の話が好きな方はぜひ。

なお、元記事はこちらになります。

Impinj Sues NXP for Patent Infringement

Impinj社がNXP社をRFIDチップに関する特許侵害で訴えました。同社はUHFパッシブタグの性能チューニングなどに関する26の特許が侵害されたとしています。Impinj社はNXP社のUCODE 7チップの販売差し止めは要求しておらず、UCODE 8チップの差し止めだけを要求しており、また係争中の技術はGS1プロトコルの実装に必須ではないとしています。NXP社は訴えの事実は認めましたがそれ以外のコメントは差し控えるとしています。

NFC Raises Spirits for Tasmanian Distillery

オーストラリアのRFIDベンダーAusNFC社はタスマニアの食文化イベントThe Taste of Tasmaniaに出展された地元のウイスキーにNFCタグを貼付することで、製品の認証や情報提供を消費者が受けられるようにしました。利用されるタグはHID Global社のものです。

RFID Tracks Bourbon As It Ages

酒造メーカーのWild Turkey社はバーボンの熟成管理にRFIDを利用しています。バーボンはオーク樽に詰めて6~13年間熟成されます。同社はそれぞれの樽にUHFパッシブタグを貼付し、ハンドヘルドリーダーで読み取ることで、棚卸しや必要な樽の取り出しなどの作業を簡略化しました。

Sigfox Launches Chicago Hacking House With Smart-City Focus

Sigfox社はシカゴのコワーキングスペースChicago Connectoryで12週間の集中トレーニングプログラムHacking Houseを開催します。このプログラムはSigfoxとIoTの集中的な技術トレーニングを行ない、実際のIoTソリューションを開発することを目的としたもので、アメリカでは2回目の開催になります。

RFID in Manufacturing: Virtual Event Presentations Now Available

製造業でのRFID活用をテーマにしたバーチャルイベントRFID in Manufacturingでの講演の録画が視聴できるようになりました(有償購読者限定)。

RFID News Roundup

  • Atlas RFID Solutions社がトラッキングソリューションの新製品を発表
  • JADAK社がハンドヘルドRFID/バーコードリーダーの新製品を発表
  • Silicon Labs社とNotion社がIoT対応のスマートホームセンサーで提携
  • BehrTech社が産業向け無線IoTの新ブランドMYTHINGSを発表
  • LoRa Alliance社がIoT機材へのLoRaWAN認定プログラムを開始
  • ABI Research社が農業向けIoTに関するレポートを発表

Thoughts on the Impinj-NXP Legal Battle

Impinj社とNXP社の間の特許紛争は、両社ともユーザーを巻き込まないような形で動いており、マーケットに大きな影響を与える前に集結すると考えられます。

Hunting Downtime: A Submariner's Perspective on Predictive Maintenance

アメリカ海軍は原子力潜水艦の予防保守を行うためにエンジンの回転数や潤滑油の流量を定期的に記録し、長期的なトレンドや短期的な異常値の発生を見抜くためのオペレーションを行っています。この原則は民間においても、またIoTによってデータの取得が自動的に行えるようになっても通用するものです。

Hospital Builds Intelligence One RTLS Step at a Time(有償記事)

St. Joseph Mercy Oakland病院はスタッフの所在を把握するためにRTLSシステムを導入しました。同病院が導入したのはCenTrak社のIR-RFID複合タグです。

 

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