2017/10/19

RFID Journal 抄訳 2017/10/19号

今回興味深かった事例はアメリカの図書館でCD/DVDの貸し出しにRFID自動貸し出し機を導入した、というもの。最新タイトルに絞っているのがポイントで、RFIDの導入が完了したサイトではこういう一部分だけの無人化ということが選択肢に入ってくるんですね。

識者投稿はIoT機器に利用される通信手段の動向。細かい部分でニュアンスが取れないところもありましたが、現場の雰囲気が伝わってくる興味深い内容でした。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Helps to Identify and Protect Motorcycles

イギリスでRFIDを用いたオートバイの登録システムの導入が進んでいます。このシステムはDatatag社が開発したMASTERというシステムで、オートバイにLFタグとQRコードの登録プレートを貼付し、取締り担当者が不審なオートバイを見つけた際にはハンドヘルドリーダーで読み取って詳細を確認します。現在イギリス全体で3千台ほどのリーダーが利用されています。

Brazilian Government Announces Internet of Things Study

ブラジル政府のIoT推進計画が通信カンファレンスで政府高官から発表されました。この計画は2025年にかけIoTが全GDPの10パーセントに影響を与える時代がくるとし、それに備えるためのものです。

RFID-Enabled Vending Machine Brings Automation, Security to Library Disk Loans

ペンシルバニア州の図書館Coyle Free LibraryではCD/DVDの最新タイトルの貸し出しをRFID対応の自動貸出機を用いて無人化します。このソリューションはLibrary Media Boxと呼ばれ、RTI社が開発しました。

Cattle Ranching Gains from IoT-based Intelligence

ウルグアイのベンチャー企業Chipsafer社は放牧されている牛の監視と牛泥棒の防止にIoTソリューションを利用するパイロットを実施しています。このソリューションは低速・低コストの携帯通信ソリューションLoRaとGPSや運動量計などの各種センサーを搭載した首輪を牛に取り付け、屋外での状況を監視するものです。

Tenna Brings IoT, RFID to Industrial Asset Tracking

アメリカのベンチャー企業Tenna社は建設業界向けの資産管理ソリューションを提供しています。このソリューションはBLEや携帯モデム、あるいはUHFパッシブタグなど、複数の通信手段を統一したプラットフォームの上で扱うことができます。

RFID News Roundup

  • Impinj社がRFID分散オペレーションシステムを拡張
  • Identiv社とNXP Semiconductors社がNFCタグスターターキットで提携
  • STMicroelectronics社のNFCタグがNFC Forumの認証を取得
  • Ocean Tomo社がセンサーやRFIDに関連する特許のオークションを実施
  • マレーシアの高速道路がRFIDによる料金支払いを導入
  • GS1 USが2018年のイベント向けにRFIDアプリケーションの応募を募集
  • Industrial Internet ConsortiumとEdgeX Foundryが提携

IoT Communications Technology Trends

近年のIoTの通信技術では、少ないデバイスに多くの機能を持たせたり、スマホがWiFiやNFCで取得した情報に情報を付与して活用するなどがトレンドとなっています。

What to Expect from Brazil's Internet of Things Action Plan(有償記事)

ブラジル政府のIoTアクションプランでは、郊外・都市・健康・産業という4分野に注力がなされており、規制緩和、ソリューション間の相互接続の推進、人材育成とイノベーションの支援などが定義されています。

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2017/10/13

RFID Journal 抄訳 2017/10/13号

今週の特集記事はRFID in Retail and Apparel 2017の報告記事。ざっと報告者の肩書だけ眺めたのですがどうもユーザー企業の報告者が少ない感じを受けました。1日だけのイベントだからしょうがないのかな。あるいは個別企業の事例だけどベンダーが代わりに発表した、ということがあるのかもしれませんが。

グラフェンを配合した電導性ゴムとRFIDの組み合わせの話も興味深かったです。今も時点では直接アンテナとして使うことは難しそうだけど、何か面白いモノが出来そうな、ワクワクする雰囲気がありますね。

なお、元記事はこちらになります。

Alliance Rubber Stretches Limit of RFID and NFC Applications

ゴムメーカーのAlliance Rubber社はグラフェンを配合したグラフェンを配合することで電導性を持たせたゴムの用途開発を行っています。現在はゴムの色を変えることで情報を伝える仕組みに取り組んでいますが、将来的にはNFCやRFIDのタグと組み合わせた利用も可能と考えています。

New Chip Features Privacy Function for European Retailers

Impinj社のUHFパッシブRFIDチップの新製品Monza R6-Aは、ヨーロッパ小売業からのリクエストを受けて近距離モードを搭載しました。これにより、販売時にタグを取り外したり無効化したりすることなく消費者のプライバシーを守ることができます。

Hybrid System Manages Access Control for Mexican High School

メキシコのCervantes高等学校ではNFCとBLEを組み合わせた出欠管理ソリューションを導入しました。このソリューションはHID Global社のHID Mobile Accessをベースにしたものです。

IoT Brings Intelligence to Hard Hats

ベンチャー企業のGuardHat社はワイヤレスセンサー搭載のヘルメットGuardHatを開発しました。このヘルメットはWiFiか携帯モデムを搭載し、装着者の現在位置を通知すると共に、有害ガスの濃度などを検出することができます。GuardHatは現在テスト中であり、2018年に販売が開始される予定です。

RFID News Roundup

  • Xerafy社がヶ国環境向けのRFIDタグの新製品を発表
  • Smartrac社がRFID、NFC、IoTを用いた温度センサー製品群を発表
  • STMicroelectronics社がスマートライティング向けのBluetoothメッシュネットワーク用ソフトウェアを発表
  • FineLine Technologies社がData2社を買収
  • HID Global社がICカード発行用のクラウドソリューションを発表
  • STAR Systems International社が有料道路ゲート向けのアンテナを発表
  • Mayer Brown社がIoTを含むサーバーセキュリティ・データプライバシーのガイドブックを発行

Is Retail Approaching the Tipping Point for RFID?

RFID in Retail and Apparel 2017でBill Hardgrave教授が発表したアンケート結果によると、トップクラスの小売業者のうち50パーセントが何らかの形でRFIDを導入しており、71パーセントがRFIDの導入範囲を広げようとしています。RFIDは小売分野では臨界点(ティッピング・ポイント)を超えようとしています。

Beyond the Hype: Three Ways to Maximize IoT Budgets

IoT導入の費用対効果を最大化するためには以下の3点が重要です。

  • 利用中のレガシーシステムに対し接続性の改善やプロセスの明確化などを行って「きれいに」する。
  • レガシーシステムに複数のIoTソリューションを接続するための接続口を開発する
  • 社内のすべての部署を横断したプロジェクトチームを作る

RFID in Retail and Apparel 2017 Report(有償記事)

9月26日にニューヨークで開催された小売・アパレル業界対象の招待制RFIDイベントRFID in Retail and Apparel 2017は100人ほどの参加者を集めました。このイベントではベンダー側・ユーザー側共に含むRFID専門家が多数のプレゼンテーションを行いました。この記事はそのプレゼンテーションへのリンクです。

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2017/10/06

RFID Journal 抄訳 2017/10/06号

今回興味深かったのはNFCフォーラムによるタグの認証テストの件。IoTの普及により特殊なタグが増えてきたのが背景にあるようで、興味深いですね。iPhoneがNFC機能を開放したことでIoT分野でのNFCの利用はさらに拡大すると思います。

今週の編集後記はオンラインショッピングとオムニチャネルコマース。議論としてはちょっと古い、数年前に本誌で見たような内容だと思いますが、今回掲載されたというのはアメリカでこの種の議論が活発に行われているということなのでしょうか?

なお、元記事はこちらになります。

Ceitec Delivers 300,000 RFID Chips for Vehicular Tagging

ブラジルの半導体メーカーCeitec社は自動車用タグ向けのチップ20万個ををノルウェーのタグメーカーQ-Free社に納品します。このタグは有料道路の自動支払いシステムなどで利用されることを想定しています。

NFC Forum Incorporates Tags into Its Certification Program

NFC Forumがタグを対象とした相互運用性とパフォーマンスの認証テストを開始します。リーダーとモバイルデバイスを対象としていた認証は3年前から実施しており、1年前からタグに拡張するための作業を行ってきました。背景にあるのはIoTアプリケーションの普及の中でNFCが従来と異なる利用をされるようになってきていることです。

Registration Now Open for RFID in Aerospace and Defense

RFID in Aerospace and Defenseが12月13日にヴァージニア州アーリントンで開催されます。このイベントでは航空宇宙・防衛業界向けに、資産管理から作業者の安全、コンプライアンス対応までさまざまな事例が取り上げられます。

Small Textile Tag Offers Read Range of 5 Meters or More

UBI Solutions社は小型のUHFリネンタグUbiTEXを販売しています。このタグはFenotag社が開発したもので、58mm×13mmと従来製品から一回り小型化しつつも5メートルと十分な読み取り距離を持ちます。リネン製品向けタグは医療・介護業界やアミューズメント業界で制服、シーツ、タオル類の管理用に強いニーズがあるが、ナプキンなどの小さなアイテムに取り付けられる小型タグは限定されていました。

RFID News Roundup

  • Turck社がプログラム可能なRFIDインタフェースモジュールを発表
  • Smartrac社が温度記録タグの製品ラインを展示
  • MSM Solutions社がRFIDとバーコードに焦点を当てたWebサイトを開設
  • AIMが2018年の自動認識賞の候補者を募集
  • Computype社がRFIDの新技術開発に投資

E-Commerce Is Not the Answer

実店舗を持つ小売業が売り上げ拡大を目的にオンラインショップを開いた場合、既存店舗との共食いや在庫の増加などのデメリットが発生します。オンラインショップを有効に活用するためには実店舗とオンラインを有機的に統合するオムニチャネルコマースへの対応が必須であり、そのためにはRFIDを導入して正確な在庫を把握する必要があります。

E-Labeling RFID Devices Can Save Suppliers Cash

FCC(米国連邦通信委員会)は通信機器の電子ラベリングのルールを公開しました。これはメーカーにとってコスト削減に有効な手段となりますが、細かな規制が存在するため、採用に当たっては経験のあるコンサルタントを利用すべきです。

RFID Solution Cuts Scrubs Costs for Virginia Hospital(有償記事)

ヴァージニア州の病院LewisGale Medical Centerでは白衣の利用状況をRFIDで管理し必要な場合にのみ洗濯を行うようにすることで洗剤の消費を4万ドル分削減しました。

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2017/09/29

RFID Journal 抄訳 2017/09/29号

今週気になったニュースはMojix社とCXignited社の合併。RFID企業の合併話は大手SIベンダーがポートフォリオ整備のために買収する、というタイプの話が多いので、RFID企業同士の合併は応援したくなります。面白いソリューションを出してほしいですね。

アドベンチャーゲームのインタフェースにRFID対応の織機を利用し、ゲーム終了時に展開に応じた織物が完成している、というデジタルメディアの研究者のお話もとても興味深いです。RFIDによって行動記録を取得することは目新しくはありませんが、その記録行為が機を織るというリアルな作業であり、記録結果が織物になるというところが素晴らしい。物理世界と仮想世界の接点としてのRFID、まだまだ可能性がありそうです。

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なお、元記事はこちらになります。

Mojix Merges With CXignited to Build Global Retail Solutions Presence

パッシブUHFを用いたRTLSソリューションを提供するMojix社と小売向けのソリューションベンダーCXignited(旧Tagsys)が合併します。両者は取扱製品がハード中心とソフト中心、本社がアメリカとヨーロッパで、それぞれ補完関係にあります。両者の現在のブランド名は継続して利用されます。

RFID Tracks Safety Equipment for Fiji Airways

Fiji Airways社は機材の非常用設備の点検にRFIDを利用しています。設備にWilliam Frick社のUHFパッシブタグを貼付し、ハンディリーダーで読み取りを行います。ソリューションを開発したのはEAM RFID Solutions社です。

RFID Weaves a Tale With New Loom Technology

カリフォルニア大学デービス校でデジタルメディアを研究するJosh McCoy教授は、RFIDを搭載した織機をインタフェースとするゲームを開発しました。これは、織機にリーダーを、シャトル(杼)にタグを搭載したもので、選択肢を選んでゲームを進めていくタイプのゲームの中で特定の選択をシャトルを通して行うことで、ゲーム終了時には特定のゲームの内容に合わせた織物が出来上がっているというものです。

Companies Trialing NFC With Workflow-Management Application

ワークフロー管理ソフトウェアのベンダーFlowfinity Wireless社はデータ入力手段としてNFCに対応しています。特定の場所で発生するタスクを入力するため、NFCタグをその場所に貼付し、スマホで読み取ることで入力を自動的に行えます。

RFID News Roundup

  • 村田製作所がRAIN RFID規格準拠の小型金属タグを発表
  • Harland Simon社とGS1アイルランドが資産・在庫管理ソリューションで協業
  • Nedap社が駐車場向けセンサープラットフォームを発表
  • サトーがインテリジェントなラベル印刷技術を公開
  • Identiv社とZwipe社がICカードのバイオメトリック認証で協業
  • CAEN RFID社がRFIDリーダーの新製品2機種を発表

When RFID Becomes Obsolete

私は過去15年間RFIDを置き換えうる技術についてずっと検討してきました。現時点で最も有望な画像認識でも、梱包や箱の内側を読み取れない、品物のサイズ違いを識別できないという弱点があるため、RFIDを完全には置き換えられません。RFIDを完全に置き換える技術は登場するとしても30年以上先になるでしょう。

Five Ways in Which the Internet of Things Is Helping the Environment

IoTが地球環境に貢献する方法には以下のようなものがあります。

  • 自動運転車
  • 野生動物の保護
  • 照明や冷暖房の自動制御
  • 環境変化の検出と通知
  • 農業のスマート化

Why Standardization Is Fundamental for the IoT in Brazil(有償記事)

ブラジルではRFID・IoT産業の育成のために税制の優遇や公的資金の投入などが検討されています。

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2017/09/27

RFID World Watcher Monthly August 2017

今月も記事紹介のみ。ぼつぼつ紹介したい事例が溜まってきているので、来月は何か特集を入れたいと思います。記事紹介は製品に関するものが豊作でした。

RFID World Watcher Monthly August 2017(PDF形式、207KB)

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2017/09/24

RFID Journal 抄訳 2017/09/22号

今週興味深かったのはオーストラリアのDVD無人レンタル機でのRFID利用。この種のソリューションはネットサービスと強く競合しますが、現物を扱うことで生き残りを狙うならRFIDの利用を考慮せざるを得ないのですね。

指輪タイプのRFIDリーダー、という記事は写真を見てちょっとクスリとなりました。この製品は建設現場で利用するヘビーデューティー仕様なので小売店舗や通常倉庫向けのタイプと直接比較はできませんが、それを差し引いても日本などアジアのメーカーが出しているもののほうが小型の製品の完成度は高いように思います。

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なお、元記事はこちらになります。

Australian Entertainment Company Expanding RFID-Enabled Kiosks

オーストラリアのホームエンターテインメント企業Franchise Entertainment Group社は無人のDVD貸出・返却機にRFIDを利用します。これはDVDのそれぞれに13.56MHzのタグを貼付して筐体内のロボットアームで取り出しを行い、返却の判定にもRFIDを利用します。同社はシドニーからパースにかけての一帯に1300台の無人DVD貸出・返却機を展開する予定です。

Australian Museum Exhibit Features Democracy's History Via RFID

オーストラリア民主主義博物館では展示ガイドにRFIDを利用しています。同博物館ではタッチスクリーン搭載の展示パネルが50箇所設置されており、来館した学生・生徒が学んでいることに応じた表示を行います。この識別を行うため、学生・生徒に13.56MHzタグを内蔵した入館証を持たせ、それをかざすことで表示を行わせます。このソリューションはEDM Studio社が開発しました。

RFID Readers Fit Like a Glove With New Atlas RFID Release

Atlas RFID Solutions社はウェアラブルタイプの小型UHFパッシブRFIDリーダーを販売します。このリーダーはTechnology Solution社の製品で、人差し指と中指の日本を差し込んで指輪のようにして利用します。

ABRFID Announces Winners of Its 2017 IoT RFID Awards

8月29日-31日にサンパウロで開催されたLatam Retail Showで、ブラジルRFID協会(ABRFID)がIoT RFIDを発表しました。個人賞はHewlett-Packard社のKami Said氏、他にはiTAG社、SmartX Technology社、Identhis社、Valid社の案件が受賞しました。

RFID News Roundup

  • Identiv社とS+P Samson GmbH社が医療機器向け薄型RFIDラベルで提携
  • SATO EuropeがRFID対応の患者向けリストバンドを提供開始
  • Syndicate Secure Print RFID社がフロントガラス用のタンパリング対応タグを発表
  • Smartrac社が日用品向けの金属対応タグを発表
  • GlobalPlatform社がNFCデバイス向けの複数サービス管理の仕様を公表
  • European EPC Competence CentreがUHF RFIDの参考文書を公表
  • HID Global社がアメリカの政府機関向けに一時入館証を納入

What You Can Learn From the NFL

NFLがアクティブUWB測位タグを導入して試合中の選手やボールの動きを可視化した事例がNew York Times誌に取り上げられました。このようなツールを利用して人員や資材の動きを可視化することは企業にとっても大きなメリットをもたらす可能性があります。

Appealing to the Connected Home Buyer

コンシューマー向けのIoT機器が消費者に選ばれるポイントは、利用者が求めるプラットフォーム上で動作すること、長期のサポートが行われること、樹分なセキュリティが確保されていることなどです。

Integration Brings Wi-Fi-Enabled Data from Pumps to RTLS (有償記事)

Stanley Healthcare社は自社の点滴用ポンプにAeroscoutのWiFi RTLS機能を組み込み、別途WiFiタグを貼付することなしに所在管理を行えるようにしました。

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2017/09/07

RFID Journal 抄訳 2017/09/07号

今週目を引いたのは人間の細胞に挿入できる超小型タグ。実際には読み取り距離も非常に短く用途は限定されるのだと思いますが、まるでSFの世界のようで技術の進歩に呆然とします。

技術の進歩、という意味では、EPC Gen2タグにIPsecを搭載するという研究にも驚きました。信頼できないリーダーによる盗聴や改ざん、なりすましを防ぎ直接クラウドと通信できるという意義は素晴らしいのですが、実際に技術的に可能なのか、というのがいま一つ信じられません。

聖路加国際病院が帝人のレコピックのトライアルを実施した話。日本の事例が掲載されるといつもうれしい気分になります。

なお、元記事はこちらになります。

Researchers Develop Microscopic RFID Chip to Embed in Human Cells

スタンフォード大学の研究者は人間の細胞に挿入することができる超小型のタグの開発を行っています。このタブは60GHzで動作するパッシブタグで、大きさは22ミクロン。現在マウスのメラノーマ細胞に挿入するところまで実施しており、テストの次のステップはタグを正しく読み取ることです。

Tokyo Hospital Tracks Equipment via RFID-Enabled Shelving

聖路加国際病院がRFID棚管理システムのトライアルを完了しました。このシステムは帝人のレコピックで、医療機器を格納したラックにある在庫をリアルタイムに把握できるため、看護師の無駄な移動を軽減するとともに、在庫の削減が可能であることが判明しました。

ABRFID Award to Recognize Companies and Personality in Brazilian RFID Industry

8月29日-31日にサンパウロで開催されたLatam Retail Showで、ブラジルRFID産業協会(ABRFID)は第1回のABRFID Awardの受賞者を発表しました。

Austrian Researchers Find Security Options for RFID in Open IoT

オーストリアのグラーツ大学の研究者はEPC Gen2タグ上でIPsecプロトコルを動作させ、タグのインターネットの間で暗号化と認証を行うセキュアな通信を行うシステムを開発しました。このシステムはPIONEERと呼ばれ、IPsecの標準規格ISO/IEC 29167に準拠、リーダーが信頼できない場合でもインターネットとの間にセキュアな通信経路を確保できます。

RFID News Roundup

  • MEPS Real-Time社は500社目の導入を行ったと発表
  • Harting社が鉄道向けのUHF RFIDアンテナの新製品を発表
  • Faxitron社とHealth Beacons社の乳腺病変検査用RFID製品がFDAの認証を取得
  • Eccel Technology社がRaspberry Pi向けのNFCリーダー拡張ボードを発表。価格は33ポンド
  • Machfu社が160億ドルの資金を調達。エネルギーと水道分野向けの産業向けIoTへの取り組みを加速

Why RFID Is Essential in Retail

現代の小売業にとってRFIDの導入は極めて重要です。現代の顧客はスマホから注文や在庫の確認をするのに慣れており、オンラインでは存在するはずの在庫が実際に店舗に存在しなかった場合には強い悪印象を与えることになるためです。

The Future of Service Delivery: How IoT and AI Optimize the Customer Experience

IoTとAIの導入は出張保守サービスを大きく変えます。サービスエンジニアの到着時刻を正確に顧客に伝えたり、作業の内容を事前に確認したり、あるいはサービスエンジニアが現地に出向かずに遠隔保守を行ったりということが可能になります

Hewlett-Packard Factory Showcases Internet of Things Advances in Brazil(有償記事)

Hewlett-Packard社のブラジル法人は同社のRFIDプラットフォームExceler8について業界カンファレンスで発表しました。このカンファレンスでは他にもGS1や他の企業による事例が発表されています。

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2017/09/02

RFID Journal 抄訳 2017/09/01号

今回興味深かった記事はアメリカの百貨店で商品陳列が正しいかどうかをRFIDで判定するというもの。このアイデアは昔からあり、2009年にWalgreenが導入したという事例が報告されました(RFID a GoGo:プロモーションパレットビジビリティの成功: Walgreensの場合)。ユースケースやアイデアはすぐには変わるものではない、ということでしょうか。

編集後記は小規模小売店でのRFID利用の可能性。具体的な数字が出ていて参考になります。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Takes Flight at Rockwell Collins

産業向け印刷会社のBrady社は航空宇宙分野向けのRFIDソリューションAerospace RFID Solutionを昨年から提供し始めました。同社のソリューションはヨーロッパで展開を行ってきましたが、アメリカでは今年に入りRockwell Collins社が採用しました。Brady社は航空分野の規格ATA Spec 2000に準拠した11種類のタグを提供しています。

Bon-Ton Boosts Shoe and Luggage Display Management With RFID

アメリカの百貨店チェーンBon-Ton Stores社は靴とカバンの陳列が適切かどうかをRFIDを使ってチェックしています。同社では従来陳列が正しく行われていないケースが2割ほど存在し、販売の機会損失を招いていました。同社では商品にUHFパッシブタグを貼付し、陳列をハンドヘルドリーダーで読み取ることで、正しい陳列が行われていることを確認します。これにより、店舗180箇所で不適切な陳列がほぼゼロになりました。ソリューションはZebra Technologies社のものを利用しています。

Pop-up Experience Brings RFID Solution to Stores

小売りコンサルティングのLion'esque Group社はRFIDを使った仮設店舗で利用する顧客の購買支援ソリューションを提供しています。このソリューションにより、仮設店舗を訪れた顧客は店舗内で手に取った商品のリストの作品やオンラインでの購買を行うことができ、また店舗側は店舗内での顧客行動を記録しマーケティングに役立てることができます。

CriticalArc, Connexient Merge Beacon Wayfinding With Security for Health Care

CriticalArc社とConnexient社はそれぞれが持つ位置情報ソリューションを統合します。Critical Arc社はGPSを利用した病院向けの警報システムを提供しており、Connexient社のBLEビーコンを利用する機能を取り込みます。

RFID for Small and Midsize Retailers

RFIDによる店頭在庫管理は小規模の小売業にとっても有益です。小規模店舗向けのRFID在庫管理ソリューションは1万ドル強ですが、売上高が数パーセント向上すれば投資は初年度で回収できます。小売店へのヒアリングによると、RFIDを導入し店頭在庫切れを減らすことで売上高が10パーセント以上向上することも珍しくありません。

RFID News Roundup

  • Vizinex RFID社とXtreme RFID社が小型RFIDタグで協業
  • ORBCOMM社がコールドチェーンのモニタリングソリューションの提供を開始
  • Cubic Telecom社がIoT分野で4千万ユーロの増資を締め切り
  • Zinnov Zones社がeInfochips社のIoT技術を高く評価
  • Opto 22社がSIベンダー向けIoT認定プログラムを導入
  • Runtime社がOpen Connectivity Foundationの賞を受賞

RFID for Small and Midsize Retailers

店舗でのRFID利用は大規模小売業だけのものではありません。中小規模の店舗なら初期費用1万ドルほどで導入でき、店頭在庫切れを防止することで初年度で投資を回収することも可能です。

The Rise of Machines and AI in Retail and Logistics

AIの最大の利用分野の一つは需要予測です。AIを導入することで複数のシナリオに基づく精密な予測が可能になり、必要な在庫水準を大幅に引き下げることができます。

Tigrara, Elza Romero Stores Inventory 4,000 Items Within Two Hours(有償記事)

アパレル小売りのTigrara社とElza Romero社は物流センターから店舗までをカバーする商品のビジビリティシステムを導入しました。これにより在庫管理の精度を99.9パーセントまで引き上げ、店舗の棚卸時間を2時間まで短縮しました。

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2017/08/28

RFID World Watcher Monthly July 2017

今月は特集記事はお休み。事例・プロダクトではアクティブ・IoT関係で面白いものが多かった印象です。

RFID World Watcher Monthly July 2017(PDF形式、207KB)

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2017/08/23

RFID Journal 抄訳 2017/08/23号

今週は比較的地味な記事が並びました。

RFIDを使って眼鏡の商品情報を表示する展示台、使っている技術もLFパッシブで目新しい部分はなさそうなのですが、業界展示会では好評を博したとのこと。この手の製品は技術的な新規性ではなく、まずは顧客にどうやってアピールするかなんですね。

Rayban3

今週の編集後記はNFCクレジットカードに対する偏見への苦言。こういったものに苦労するのは日本だけではないんだなぁと改めて感じます。結局は地道に啓蒙を続けていくしかないんですよね。

なお、元記事はこちらになります。

Austin Plans Beacon Deployment for Its City Center

テキサス州のオースティン市は市の中心部にBluetoothビーコンを設置し、場所に特化した情報を訪問者に提供すると共に、センサータグとして騒音や大気汚染などの情報を取得します。利用するビーコンはBlueCats社の製品で、ソリューションはConnecthings社が提供します。

Expo Visitors Gain Vision of Ray-Ban Products With Smart Table

Float Hybrid社はRFIDを利用して眼鏡の商品情報を表示する展示台を眼鏡の業界展示会Vision Expoに展示しました。このソリューションは眼鏡に取り付けたLFパッシブタグを展示台が読み取って関連する情報や動画を表示するもので、来場者に大変好評でした。

Facens Improves Its Smart Campus via RFID, Internet of Things

ブラジルのソロカーバ工科大学では社会の各種の問題をRFIDやIoTで解決するためのプログラムSmart Campusを実施しています。Smart Campusにはメーカーズの動向を取り入れたFabLab Facensというプロジェクトも含まれます。

Beacon Technology for the Middle Ages

ポルトガルのオビドス市では中世の街並みを生かしたフェスティバルMedieval Market of Obidosが毎年開催されます。このフェスティバルでは50個のBluetoothビーコンが設置され、各種の情報が来訪者に提供されました。利用されたタグはmobinteg社の製品です。

RFID News Roundup

  • Vizinex RFID社がセキュリティラベルの新製品を発表
  • FineLine Technologies社がR.E.R. International社を買収
  • Technavio社がRFIDプリンタのトップ6社を選定
  • ABTS Convention Services社が電池不要のウェアラブルBluetoothビーコンを発表
  • TagMaster North America社とWatry Design社がRFIDを用いたマンション向け駐車場システムで提携
  • Flowfinity社が自社の棚卸アプリでNFCに対応

The Media and RFID

最近の車のキーはRFIDに対応しており、キーホルダーのボタンを押すだけでドアやトランクを開くことができます。この機能に対してセキュリティの不安を指摘するメディアはほとんどないのに対し、十分なセキュリティが搭載されたクレジットカードのNFC機能については不安を示す記事が絶えません。メディアがRFIDの特徴をきちんと理解し、根拠のない不安を煽るような記事を掲載しなくなることを望みます。

Challenges and Opportunities for the Semiconductor Industry in the IoT

IoTの普及が進むにつれ、半導体には小型化、消費電力の低減、ワイヤレス接続対応といった新たなニーズが発生します。

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