2017/06/26

RFID World Watcher Monthly May 2017

今月も特集はお休み。AppleのNFC対応などネタが出てきたのでそろそろ何か書かなきゃと思っていますが…。製品・事例紹介記事はRFID Journal LIVE!の直後のため豊作です。

RFID World Watcher Monthly May 2017(PDF形式、233KB)

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2017/06/25

RFID Journal 抄訳 2017/06/23号

今週気になった記事はIoTデバイスの開発キットInterstacks。まずビジュアルに惚れました。ハードのカスタマイズって馴染みのない人には億劫なので、こうやって楽しく色々な構成を試せるというのはとても良いことだと思います。

Interstacksweb

Roambee社の広域アセット・輸送管理ソリューションも興味深いです。機材をレンタルし、サブスクリプションとしてサービスを提供するビジネスモデルが成り立つのか、ウォッチしていきたいですね。

編集後記はAppleのNFC開放について。抑えた筆致ですが万感の思いが伝わってきます。

なお、元記事はこちらになります。

London Airport Enables Proximity Apps With BLE Beacons

ロンドンのガトウィック空港では来港者の案内のためにBluetoothビーコンを導入しました。導入したビーコンの数は2千個で、ソリューションはPointr Labs社が開発。ビーコンは独自アプリのほかに航空会社や第三者のアプリからも利用が可能です。

Cycle Shop Speeds Up Service With RFID Technology

ヒューストンの自転車店Bike Lane社では自転車の新車販売と修理の管理にRFIDを利用しています。利用しているのはUHFパッシブで、Portable Technology Solutions社のTracerPlus RFIDソリューションを導入し、ハンドヘルドリーダーで管理を行っています。

Building IoT Devices Is a Snap for Startup Interstacks

ベンチャー企業のInterstacks社はワイヤレスセンサーなどを簡単に開発することができるIoT開発キットInterstacksを販売しています。これはベースキットに各種のセンサーや通信モジュールを接続していくもので、各モジュールは2インチ角とサイズが統一されておりレゴのように組み上げることができます。開発にはPythonが利用できます。通信手段としてはWiFiやBluetooth、携帯モデムのほか、ZigBeeやUHF RFIDも予定されています。

Burglars Stung by IoT Bees in Santa Clara

ベンチャー企業のRoambee社は広域アセット管理や輸送管理を行う会社で、GPSや各種センサーを搭載し携帯モデム通信機能を持つタグを顧客に貸し出すソリューションを提供しています。最近同社のオフィスに泥棒が侵入しましたが、盗難物に貼付されたタグによりすぐに泥棒の所在が特定され、無事逮捕されました。

RFID NEWS ROUNDUP

  • Purple Deck Media社がNFCシステムのApple製品対応を発表
  • Talkin' Things社が自社のNFC対応スマート包装システムのApple対応を発表
  • Quad Industries, Agfa, Imec, TNOの各社がスクリーン印刷で製造した12ビットタグの読み取りデモを実施
  • GE Healthcare社とZebra Technologies社が病院向けにBLE資産管理ソリューションを提供
  • Versus Technology社がBLE wayfinding向けにRTLSを提供

Apple Embraces NFC (Finally)

RFID Journal LIVE!の会場では展示ブースごとにQRコードを貼付していました。来訪者への情報提供やくじ引きを行うためのもので、なぜNFCにしないのかといわれていたのですがiPhoneでNFCを使えなかったためやむをえなかったのです。ようやくAppleがiPhoneでのNFCタグの読み取りを一般に公開したため、NFCタグの利用はますます広まるでしょう。

Unlocking Intelligence

IoTの普及に伴い、発生するビッグデータの分析を行うためのツールの洗練と高機能化が急速に進んでいます。また分析ツールベンダーのM&Aも活発化しています。

Speedy Services Manages Vibration, Conference Attendance, Equipment Rental via RFID(有償記事)

建設機材のレンタル会社Speedy Services社は顧客先に配置し機材のレンタルを行う無人キオスクePodにRFIDを利用しています。同社はこのシステムを10年前に導入し、当時はLFタグを利用していましたが、現在はUHFパッシブタグを利用しています。また、同社は作業員が工具の利用による振動にさらされるリスクを計測するために、RFIDリーダーを内蔵した振動計リストバンドを利用しています。

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2017/06/14

RFID Journal 抄訳 2017/06/15号

RFID Journal LIVE!の後片付けも終わったのでしょう。今週は普段よりも記事が多めでした。RFID Journal LIVE!で発表された案件の比較的短めの記事が目立ちます。気になっていたホンダのインディアナ工場の記事もあり、じっくり読んでみたいと思います。

今週の識者投稿は軍でのRFID利用。現在の軍での利用状況に触れていないのがちょっと不自然な印象で、どういう背景の記事なのかが気になります。

なお、元記事はこちらになります。

Auto Manufacturer Deploys Cyborg RFID-Reading Car, RFID Gates

ホンダのインディアナ工場では車両の位置管理・仕掛管理をRFIDを利用して行っています。同社はソリューションを導入するにあたり、GPS・アクティブRFID・パッシブRFIDの得失を検討し、パッシブRFIDを導入することにしました。同社のシステムが稼働したのは2016年です。

Minnesota Caterer and Grocer Ensures Food Safety With RFID

ミネソタ州の食料雑貨チェーンLunds & Byerlysは商品の賞味期限を管理するためのRFIDソリューションを導入しました。ソリューション導入の目的は米国食品安全強化法(FDA Food Safety Modernization Act)に対応するためで、13.56MHzのセンサータグと通常タグを組み合わせて利用しています。ソリューションの導入を担当したのはParTech社で、2016年1月に全26店舗に導入を完了しました。

Loewe Pilots Real-time Location System for Luxury Apparel, Accessories

ファッション大手のLoewe社はRFIDを利用した商品在庫確認システムのトライアルをマドリッドの旗艦店で実施しています。このソリューションはパッシブRFIDとBLEセンサーを利用し、商品の所在をリアルタイムで知ることができます。ソリューションを導入したのはCXignited社(旧Tagsys RFID社)です。

Print and Document Integrity Solutions Company Brings Flexible RFID to Customers

印刷ソリューション企業Lake Image Systems社はRFIDを利用したパッケージングソリューションを提供しています。同社はダイレクトメールや商品パッケージにUHF、HF、NFCなど各種のタグを埋め込むことができます。

Turkish Mines Track Workers With BLE

トルコの鉱山では坑内での作業員の位置確認を行うためにBLEタグを持たせています。これは政府の安全基準を満たすために行われるもので、ソリューションはTagvance社が開発しました。

Outdoor Advertising Show Features UHF, NFC RFID Technologies

アメリカの屋外広告協会(OAAA)は全国大会の参加者の案内のためにRFIDを利用します。大会の参加者は受付でNFCとパッシブRFIDの2種類のタグが入った参加証を受け取ります。スマホをかざしてNFCを読み取ることで大会の案内ページを開くことができるほか、会場内のサイネージがUHFタグを自動的に読み取って参加者個人向けにカスタマイズされた案内を表示させます。

Active RFID Tracks Kit Carts Through Assembly

Wave Reaction社は匿名の重電メーカーに仕掛品管理システムを導入しました。このシステムは、仕掛品をラックに積み込むときにバーコードとUHFパッシブタグで読み取りを行い、ラックをアクティブタグで管理することで、どの仕掛品がどのラックに搭載されてどこに存在する、ということをSAPの生産管理システムに自動的に登録するものです。

RFID News Roundup

  • Weir Oil & Gas社がモバイル鉄鋼資材管理ソリューションを発表
  • Elatec社がRFIDモジュール向けの開発用ボードの新製品を発表
  • Datamars Textile ID社とImpinj社がクリーニング業界のRAIN RFIDマーケットで戦略的提携
  • 村田製作所がID-Solutions社を買収
  • 東芝がBLEスマートデバイス向けICの新製品を発表
  • Tyco Retail Solutions社がGS1 Alliance Partner Programに参加
  • Atlas RFID Solutions社が2017 President's "E" Awardを受賞

Attendee Feedback on RFID Journal LIVE! 2017

RFID Journal LIVE! 2017の参加者の90パーセント以上が満足したと回答し、68パーセントが10段階評価で9か10を付けました。

The Next Big App for the Military: RFID

軍事部門でのアセット管理や物流管理は膨大な作業負担を要する業務です。RFIDを利用することでこの分野での業務を自動化することができます。

RFID Brings Identification to LCD Manufacturer's Automated Storage and Retrieval(有償記事)

台湾の液晶パネルメーカー群創光電は製品の仕掛品管理と出荷管理にRFIDを利用しています。利用している技術はUHFパッシブで、システムはEPC Solutions Taiwan社が開発しました。

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2017/06/02

RFID Journal 抄訳 2017/06/02号

今週の記事もRFID Journal LIVE!のフォローアップが中心で、やや地味目のものが多くなっています。

気になった記事は識者投稿。RFID Journal LIVE!ではBLEによるRTLSが多数登場し、ややハイプぎみになっているようですね。非常にポテンシャルの大きい分野だと思うので、変な期待を煽って反動で潰れるということがないよう、しっかり育てていってほしいと思います。

イギリスの大手デパートJohn LewisによるRFID導入の記事も励まされます。ただ、キャズムは超えたにしてもトルネードにはまだ至っていないな…、という焦燥感は、やはり残りますね。

なお、元記事はこちらになります。

John Lewis Rolling Out RFID Across All Fashion Goods

イギリスの大手デパートJohn Lewis社が全46店舗のうち34店舗で衣料品の一部でのRFID利用を開始しました。同社は2018年中にすべてのアパレル製品でのRFIDの利用を開始します。利用している技術はUHFパッシブで、リーダーはZebra社、タグはAvery Dennison社、ソリューションはCheckpoint Systems社が提供しました。

Hospital to Track 12,000 Assets via Active RFID

Michigan Medicineは世界最大級の病院です。同病院ではRFIDを利用した器材の管理を実施しています。利用しているのは超音波のエキサイターを利用したWiFiタグで、Stanley Healthcare社の製品です。

Retailer, Tobacco Brand Each Track Shelf Availability via RFID

カナダのタバコ会社とコンビニチェーンがタバコのスマートシェルフのトライアルを実施しています。これはUHFパッシブ技術を利用するもので、NeWave Sensor Solutions社がソリューションを提供しました。

Tego Releases Environmental-Monitoring Technology for Pharmaceutical Applications

Tego社は医薬品製造環境での汚染を防ぐためのRFIDソリューションTouchless Environmental Monitoring Solutionを販売しています。このソリューションは、管理対象となる機器や原料の流通履歴をUHFパッシブタグでトラッキングするものです。

RFID Journal Announces LIVE! 2017 Highlights

今年のRFID Journal LIVE!は5月9日~11日にアリゾナ州フェニックスで開催され、およそ3千人の参加者を集めました。参加者は1,200社、60ヶ国、40業界と幅広い広がりを見せました。

RFID News Roundup

  • SALTO Systems社がRFID対応のホテル用電子錠を発表
  • IDTronic社が入退場/出勤管理向けのデスクトップRFIDリーダーを発表
  • Fathom社とGimbal社が技術アライアンスを形成
  • InfoChip社が高耐久・長距離読み取り対応タグを発表
  • Datamars社が業務用クリーニング業界向けのRFIDチップを発表
  • Saelig社がTeledyne LeCroy社のBLEプロトコルアナライザーを販売

RFID Starts to Go Mainstream

リーマンショック後しばらくの間は、RFIDを利用しようというユーザ企業はどうしてもRFIDでないと解決できないトラブルに直面したところがほとんどでした。それがここ2~3年で状況が変わり、RFIDが何か新しいメリットをもたらすと考えるユーザ企業が増えています。これら企業はビジョナリーが率いる新しいもの好きというわけではなく、実業で利益を得ることにしか関心のないメインストリームの企業です。これはRFIDの普及がメインストリームに浸透し始めたことを意味します。

Learnings from RFID Journal LIVE! 2017: Can BLE Change RTLS?

BLEを用いたRTLSは期待が先行していましたが、今後本格的な普及が進むためには、技術的な得失をクリアにしたうえで、できないことはできないと明らかにすることがベンダーに求められます。

RFID Journal LIVE! 2017 Report, Part 1(有償記事)

RFID Journal LIVE! 2017で発表されたプレゼンテーションと資料のリンクの一覧です。

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2017/05/28

RFID World Watcher Monthly April 2017

今月は特集はお休みです。RFID Journal LIVE!の直前の期間が対象だったので、ニュースはプロダクト関係の比率が高くなっていました。

RFID World Watcher Monthly April 2017 (PDF形式、233KB)

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2017/05/24

RFID Journal 抄訳 2017/05/26号

今週はRFID Journal LIVE!明けの最初の号で、ベタ記事も通常の2倍ありました。単体記事は今後1か月ほどかけて出てくることと思います。

今週興味深かったのはPINC社の物流倉庫棚卸用の自律航行ドローンです。同社は作業用車両にリーダーを取り付けGPSや加速度センサーで読み取り状況を補正しながら駐車場内の車両位置を判定するソリューションを作っていたのですが、それを3次元に拡張したのですね。記事からはRFIDと光学認識を組み合わせたソリューションに見えますが、具体的な内容が気になります。

識者投稿は「IoTシステム開発ために犯すべき4つの『失敗』」。IoT技術は流動的で不確定要素が強いため、一般的なシステム開発では重要とされることがかえって足かせになる場合がある、という内容ですが、こういうケレン味のあるタイトルの付け方は海外の方は上手いですね。

なお、元記事はこちらになります。

Great Mosque of Mecca Adopts BLE-Based App

イスラム教最大の聖地「カアバ神殿」を擁するモスク「マスジド・ハラーム」で、巡礼者への情報提供のためにBluetoothビーコンが利用されています。このビーコンはドバイのNaviBees社が開発したもので、巡礼者のスマホで現在位置や拝観順路を参照できるようにするものです。

Swedish Fashion Company Launches Global RFID System

スウェーデンのファッションメーカーAcne Studios社はRFIDを利用したオムニチャネルソリューションを全世界で展開しています。同社は商品の20パーセントをオーガニック素材などを用いた”never out of stock”商品として位置付けており、在庫切れを防ぐための業務負荷が大きなものとなっていました。同社はNedap Retail社のRFIDソリューションを導入し、在庫管理の手間を提言しました。利用しているのはUHFパッシブであり、店舗ごとにサトーのプリンタを導入してラベルの作成を行っています。

PINC Brings RFID, Optic Sensor Drones Indoors With Fuel Cells

PINC社は棚卸用の自律航行ドローンにIntelligent Energy社の燃料電池を採用しました。同社は従来は駐車場内の位置管理システムを作業車両にリーダーを搭載するソリューションとして提供してきましたが、顧客からのリクエストを受け物流倉庫内の位置管理をドローンを用いて実施するソリューションを新たに開発しました。このソリューションでは長い航続時間が必要とされるため、燃料電池を採用したものです。また、屋外のソリューションではRFIDが利用されていましたが、物流倉庫のソリューションには光学認識が利用されています。

ShelfAware RFID System Brings Visibility to Industrial Components

製造業部品のサプライヤーO-ring Sales & Service社は製造業の顧客向けにRFID対応の在庫管理システムShelfAwareを提供しています。このシステムは、顧客の倉庫への納品と持ち出しをRFID搭載のキオスクで読み取ることで、在庫の管理と自動発注を行うものです。

GuardRFID Brings RTLS to Remote Locations

GuardRFID Solutions社は人里離れた拠点で利用するRTLSシステムを開発しました。このシステムのリーダーは太陽電池で駆動し、3Gモデムを搭載したハブにWiFi通信を行ってデータをインターネットに送信します。タグは433MHzアクティブで、最大400メートル先まで読み取ることができます。

RFID Journal LIVE! News Roundup

  • Tyco Retail Solutions社がIoT対応のRFID在庫可視化システムを発表
  • MTI Wireless Edge社が在庫管理向けのRFIDアンテナの新製品を発表
  • Checkpoint Systems社が化粧品など向け商品ビジビリティシステム対応のRFIDラベルを発表
  • SDG Systemsがデータ収集用のミドルウェアを発表し、IoT用リーダーのソリューションでSwiftsure Group社と提携
  • Identiv社がコールドチェーン向け温度記録ソリューションを発表
  • Smartrac社がIoT製品を一覧展示
  • NXP Semiconductors社が在庫管理、スマートシティー向けのRAIN RFIDソリューションを発表
  • CipherLab社がNFC、UHFパッシブ、Bluetoothなどに対応したAndroidマシンを発表

RFID News Roundup

  • 富士通が極薄で選択可能なアパレル向けUHFパッシブタグを発表
  • Altova社がNFC対応のモバイル向けクロスプラットフォーム開発フレームワークを発表
  • CDO社の資産管理ソリューションがAsReader社のUHF RFIDリーダーに対応
  • MSS Software社の製品がRFID資産管理機能に対応
  • Zebra Technologies社が大型のカードプリンタを発表
  • 村田製作所が3軸のMEMS加速度センサーを発表
  • Xerafy社がFrost & Sullivan社のNew Product Innovation Awardを受賞

A Global Gathering of Those Seeking New Efficiencies

RFID Journal LIVE!のコンシェルジュサービスを通じ、利用者のRFIDに対する理解がここ数年で急激に深まっていることが感じられます。今後のさらなる普及のためには、RFIDの導入がより簡単に行えるようになり、アパレル分野で導入がクリティカルマスに達する必要があります。

Four Mistakes You Must Make for IoT Projects to Succeed

IoTシステムでは現時点でもなお流動的で不確実性を持つため、一般的なシステム導入では有益であることも避けなければならない場合があります。「トップマネジメントのコミットメントを得ない」「既存のプラットフォーム上にIoTソリューションを導入する」「完全な計画を持たずにプロジェクトを開始する」「内部人材のみでIoTソリューション開発に取り組む」などがこれに当たります。

RFID Furthers Operational Efficiency for New York Hospital(有償記事)

ニューヨーク州の病院Northern Westchester HospitalはUHFパッシブRFIDを利用した資産管理システムを導入しました。導入したソリューションはQuake Global社が開発したものです。

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2017/05/13

RFID Journal 抄訳 2017/05/12号

今週は今年のRFID Journal LIVE!が開催されました。それを受け、掲載記事もプレスリリース的なものが多くなっています。

気になった記事はPervasID社のフロア向けUHFパッシブのリーダー。この種の製品はなかなかメジャーになりきれない印象がありますが、IoT的な用途に使おうとするとやはり導入が重要になってくると思います。得られる精度に応じて適切な価格のものを選べるよう選択肢が昼がると良いですね。

Juniper Research社の小売分野におけるIoTの普及に関するレポートも気になります。最近この手のレポートの紹介記事がいくつかありました。どこかでまとめて読むことができるよ良いのですが、どうにも手が回っていません。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Helps Measure Salting Needs for U.K. County Road

イギリスのハンプシャー州ではZigbeeで通信するワイヤレスセンサーから得られる情報を道路の補修に役立てています。採用したのはLibelium社の太陽電池駆動の製品です。

European Sportswear Retailer Brings RFID to Smart Fitting Rooms

ヨーロッパのスポーツショップDetego社はRFIDを利用した店舗での注文システムを導入しました。同社は従来からUHFパッシブRFIDを用いた在庫管理システムを導入しており、この情報と試着室に設置したリーダーとタッチスクリーンをリンクさせることで、顧客が試着室に持ち込んだ品物を購入できるようにしました。

Avery Dennison Experience Center Aims to Encourage Innovation

Avery Dennison社はIoTとRFIDが小売や物流などの業界で果たすユースケースを説明する展示室I.Labをオランダの欧州本社内に開設しました。この展示室の広さは120平米で、物流施設と店舗とをそれぞれカバーする2つの展示室からなります。

Alien Technology Unveils Reader and Gateway Device to Simplify RFID Deployments

Alien Technologys社はUHFパッシブリーダーの新製品ALR-F800-Xを発表しました。この製品は別のリーダーを配下にするゲートウェイとしても利用することができ、リーダーに論理名をつけて管理したり、タグの仕様(GS1か業界独自標準か)を自動的に判別するなど、導入をわかりやすくするための各種の機能を搭載しています。

PervasID Releases New Reader With 75 Percent Fewer Antennas

イギリスのベンチャー企業PervasID社は天井に設置してエリア全体をカバーするタイプのUHFパッシブリーダーの新製品を発表しました。製品の名称はSpace Ranger 9200で、競合製品がアンテナのカバーエリアの縁のタグの読み取りが弱いため80パーセントの読み取り精度にしかならないのに対し、同社の製品は99パーセント以上の得られるとしています。新製品では従来の製品より必要なアンテナ数やケーブル数が大幅に削減されました。

Study Forecasts 350 Percent Rise in IoT in Retail by 2021

Juniper Research社は小売分野におけるIoTの普及に関するレポート「IoT in Retail: Strategies for Customer Experience, Engagement & Optimisation 2017 - 2021」を発表しました。このレポートによると、小売で利用されるIoTデバイス(RFID含む)は2016年の27億個から2021年には127億個と5倍弱の増加となります。デバイス数の拡大は主に在庫管理に利用されるUHFパッシブタグによるものです。Bluetoothビーコンは現在専用のアプリケーションを導入しなければならないことが普及の障害になっており、Physical Webなど特定のアプリを必要としない仕様の普及が利用拡大のカギとなります。

RFID News Roundup

  • Feig Electronics社が自社のRAINリーダーがPortable Technology Solutions社のソフトウェアと互換性があると発表
  • Convergence Systems社が長距離読み取りが可能なハンドヘルド外付けUHFリーダーを発表
  • DSS Plastics Group社がセキュアなプラスチックカードを発表
  • Genetec社がSTid社製品の販売パートナーシップ締結を発表
  • Faxitron社がHealth Beacons社のソリューションを導入
  • Balluff社が工具識別システムを発表
  • Harland Simon社のRFIDシステムがLord Carter Innovation Awardで次点を獲得
  • Nedap Retail社が監視用途向けのRFIDアンテナを発表

Finding Excellence

今週開催されたRFID Journal LIVE! 2017は通算15回目となります。RFID Journalを始める前、私はIT雑誌の編集者とライターをしていましたが、自分の記事が世の中を良くしているという手ごたえがないことに飽き飽きしていました。RFID Journal誌とLIVEイベントを始めて、実際に利用者からのフィードバックを受け取り、彼らの役に立っているという手ごたえを得られるようになりました。

RFID Is the Solution for Omnichannel Sales

最近小売業の間でのRFIDに対する注目が高まっています。Zebra Technologies社の「2017 Retail Vision Study」によると、RFIDの導入により在庫切れの発生確率から60~80パーセント低下、売り上げは6パーセント向上するとしています。このような大きな効果があるため、RFIDの導入はMacy'sのような先進企業から、より慎重な企業へと広がりつつあります。

RFID Furthers Operational Efficiency for New York Hospital(有償記事)

ニューヨークの病院Northern Westchester HospitalではRFIDを利用した資産管理を行っています。利用している技術はUHFパッシブで、ソリューションを提供したのはQuake Global社です。

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2017/05/05

RFID Journal 抄訳 2017/05/05号

今週興味深かった記事はBluetoothを用いたアセット管理のコラボレーション。同じビーコンを使うので、低コストのゾーン判定のソリューションと、精度が高いビーム式のソリューションを、統合して利用できるのですね。

識者投稿はIoT用のLinuxディストリビューション、Ubuntu Coreの解説記事。日本語ではクラウド用のコンテナホストとしての情報が多いようです。単に軽量を目指しただけではなく。アプリストアとロールバック機能を用いて必要な機能を安全・確実にデリバーする機能を持っているというのは知りませんでした。

なお、元記事はこちらになります。

RFID Automates Fracking Interventions for Weatherford

石油掘削業大手のWeatherford社はRFIDを利用して掘削作業を効率化しています。同社は掘削用のパイプの中にLFパッシブのRFIDリーダーアンテナを設置し、パイプの中にRFIDタグを通すことで、掘削に必要なバルブの開閉のタイミングをコントロールします。

NFC RFID Tracks Tram Ridership of Oregon University

ポートランド市にあるオハイオ健康科学大学では通学にロープウェイを利用しています。このロープウェイが来年メンテナンスのために休業するため、同大学では学生・教員の利用状況を確認して代替交通手段を計画できるよう、NFCタグを使った乗車履歴の取得を行い始めました。

RFID Unbridles Pathogen Transmission Research

カナダのゲルフ大学では馬への病気の感染を調査するためにBluetoothタグを利用します。同大学では馬と人間に大容量メモリのBluetoothタグを持たせ、他の馬や人間との接触を記録させます。記録結果はリアルタイムには送信されず、調査期間終了時にまとめてダウンロードされます。

Defense and Aerospace Industry Leaders to Discuss RFID's Benefits at LIVE! 2017

5月9日から11日にアリゾナ州フェニックスで開催されるRFID Journal LIVE! 2017では防衛・航空宇宙のトラックが設けられ、アメリカ国防総省やNorthrop Grumman社、Delta Air Lines社などの業界のキーマンによる講演が行われます。

Partnership Enables Hybrid BLE for Zonal and Real-Time Tracking

Acumentive社とFathom社は共同でBluetoothを用いたアセット管理ソリューションを提供します。Acumentive社はビーコンがゾーン内に存在することを検知する低コストのシステムに強みを持ち、Fathom社は精度の高い測位機能を提供するため、両社のソリューションを組み合わせることで広域を低コストでカバーしつつ重要な部分では精度を上げるソリューションを構築できます。

RFID News Roundup

  • Juniper Systems社がAndroid対応の高耐久型タブレットを発表
  • ThingMagic社がRAINプロトコルに対応したRFIDリーダーSargasの機能を拡張
  • Quest Solution Canada社が社名をQSG社に変更
  • CSL社がスマホ外付け型の長距離UHFリーダーを発表
  • FEIG RAIN社のリーダーがPortable Technology Solutions社のソフトウェアに対応
  • Siemens社のRFIDリーダーがMindSphere社のIoTソリューションに対応
  • STid社のアクセス管理アプリがSecurity Industry Associationの金賞を受賞

Don't Be a Pound Foolish

RFIDは現時点でもなお新しいテクノロジーで、実際に導入を経験した人たちの生の経験を聞くことは非常に重要です。RFID Journal LIVE!への参加には交通費を含め費用がかかりますが、そういう費用を惜しんで導入に失敗する方が高くつきます。

The Internet of Old Things

IoTデバイスのセキュリティのためにはソフトウェアの更新を確実に行える必要があります。IoT向けのプラットフォームUbuntu Coreには、追加・修正機能をアプリストアから配布し、そのセキュリティを認証する機能と、導入に失敗した場合に直前の状態にロールバックする機能が存在します。

Ticketing Company Keeps Festival Attendees Moving With RFID(有償記事)

アメリカのチケットサービス大手Front Gate Tickets社はNFCリストバンドを用いたフェスの観客管理を提供しています。同社のソリューションはエリアごとの入退場の他に抽選や売店での支払いにも利用できます。このソリューションは昨年6月のサービス開始から15ヶ所のフェスティバルで利用され、今年は60ヶ所で利用される予定です。

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2017/04/30

RFID World Watcher Monthly March 2017

今月の特集は「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」の背景解説。本当に期待しているプロジェクトで、ぜひとも実現してほしいものです。記事紹介はRFID Journal LIVE!が近づきプロダクトの紹介が多くなっています。

RFID World Watcher Monthly March 2017 (PDF形式、463KB)

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2017/04/27

RFID Journal 抄訳 2017/04/27号

今週へぇーと思ったのはBluetoothビーコンとスマホを使って営業マンの社用車での走行距離を計測するソリューション。ビーコンはこういう使い方もできるのかと驚きました。一時に比べマーケットでの注目度が下がったBluetoothビーコンですが、まだまだ開拓されていない用途が存在しますね。

編集後記の方は、RFIDの展示会に参加するときはタグを貼付する品物の写真や取り扱いの様子の動画を持っていくとよいですよ、という内容。こちらもへぇー、です。早速試してみたいと思います。

なお、元記事はこちらになります。

Turck Buys Smartphone-based RFID Company U Grok It

産業向け自動認識技術大手のTurck社はU Grok It社を買収しました。U Grok It社の代表製品はヘッドフォン端子に接続するタイプのタブレット/スマートフォン向けUHFパッシブリーダーです。

IoT Sensor Solution Identifies Equipment Failures Before They Happen

Servicemax社とPTC社は共同で機材の遠隔監視サービスConnected Field Serviceを提供しています。このサービスは機材の異常やその予兆を検出し、衛星通信やLoRa、WiFi、RFIDなど様々な通信手段で通知を行います。顧客企業の代表的な業種は電力会社、エネルギー会社、製造業などです。

BLE Saves Batteries for Mileage Tracker App

医療機材メーカーのMotus社は外回り営業員の車両走行手当を自動的に計算するためにBluetoothビーコンを利用します。同社はスマホ向けにGPSを利用した移動距離計算用のアプリを作成して営業員に利用させていますが、GPSによる電源消費を抑えるため、社用車にBluetoothビーコンを設置してビーコン受信中にのみGPSを動作させるようにしました。また、ビーコンの利用により、営業員が車両に乗車しているかどうかも確認できるようになりました。

Defense and Aerospace Industry Leaders to Discuss RFID's Benefits at LIVE! 2017

5月9日から11日にアリゾナ州フェニックスで開催されるRFID Journal LIVE! 2017には、アメリカ国防総省、Northrop Grumman社、Delta Air Lines社などの、防衛産業、航空宇宙産業のキーマンが発表者として参加します。

Retailers Enhancing Customer Experience With IoT

Zebra Technologies社のブラジル法人が行った調査によると、世界の小売業の7割がIoT技術の導入を計画しています。導入目的としては65%が在庫管理、80%が顧客状況に応じた情報提供、78%がe-コマースとの統合を挙げています。

RFID News Roundup

  • Kalahari Resorts社がPDC Solutions社のRFIDリストバンドを導入
  • Embien Technologies社が車載向けのBLEモジュールを発表
  • デンソーウェーブが小売・物流向けのRFIDテーブルスキャナの新製品を発表
  • Apriva社とOn Track Innovations社が自販機向けのNFC対応決算ソリューションで提携
  • Brady社が航空宇宙業界の品質管理認証AS9100Cを取得
  • Neology社が自社のRFIDタグで高速道路料金自動支払規格OmniAir 6Cの認証を取得

Bring Photos and Video to RFID Journal LIVE!

RFID Journal LIVE!に参加するときには、タグをつけて管理しようとする対象物の写真を撮り、スタッフや機材がそれらをどのように取り扱っているかの動画を撮影して持参することをお勧めします。それにより、出展しているRFIDベンダーは、どのようなソリューションをお勧めできるかを判断できるためです。

Driverless Cars and Their Relation to the IoT

自動運転車両は事故の発生率を全体的に引き下げることやハッキングによる被害を発生させることで損害保険業界に影響を与えます。

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